電子出版の未来が、不透明だそうです。紙の本へ戻る動きがあり、原因は紙と電子でメリットとデメリットが均衡し始めたからでしょう。移行期によくある一時的な乱れにみえますが、電子へ移行しきらない不安もあります。

日本は2013年には、電子出版化が遅れていると言われました。2014年になると、日本は遅れておらずアメリカ並みに普及しているという情報。その2014年に、アメリカで紙の本の復活が起きたという話題がありました。

紙出版から電子に替える最大の変化は、見るのがパソコンやスマホ画面に変わること。が、問題が複雑なのは、著者がセルフ出版できる点です。小説やエッセーなど活字だけの場合、デジタルフォーマットに入れて五千円という代行業もあります。企画出版社の出番が減ります。

著者にとって、ボツにされず検閲されず、書きたいことが書けます。ブームの波と無関係に出版できるし絶版もなく。広き門だから内容の玉石混交と引き換えに、表現の自由は謳歌できます。実際には電子出版社が点検して発行停止し、もめたりもしますが。特に盗作とエロ系で、公序良俗はやはり守られます。

従来の自費出版で三百万円かかった美術図版や画集も、電子なら合理化分と自前分は下がります。ただし画質がサイト相当だから、見る側にお宝への愛着はないし、それならと画質を超HDにすると読者に使用される恐れも。印刷して友人に配られたり。将来も電子化されない紙の写真集は、プレミア商品になると予想されます。

1982年に出た音楽CDは4300円もして買う人はわずかで、しかしレコード時代は終わりで、大勢がどちらも買わない空白の年月が生じました。当時の新人CDは今も再発が少なめ。本が紙と電子の半々に分かれると、立ち読みでつなぐ人が増え、だからか電子には定額読み放題があります。
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|05-18|アート本出版作戦||TOP↑
「ソース厨」なるスラング。ネットの活字情報で、元ネタ文章がネットにあれば信じ、なければ虚偽とする主義です。あるSNSをこの主義でウソ呼ばわりした人が、後で事実と知って反省する話題が海外にありました。

インターネットの後に生まれた新世代の人は、ネットを全情報がそろったセンターだと信じやすいもの。しかしある程度先輩なら、20年前に買った本は、内容の片鱗どころかタイトル名さえネットにないと知っているでしょう。

国会図書館に収蔵された活字情報にくらべ、ネット上の活字がいかに少ないか、何万分の一で済まない少量だと勘づいているでしょう。しかも、同一文章がネット内で何度も複写されていて、オリジナル文はなお少ないのです。質の高い情報はネットにないのも常識で。

ネットニュースも雑だったり、内容の間違いや結論の不適切が多く、これは文筆ライターを雇う際に買い叩いて生じた悪文の氾濫です。アクセス広告収入でかせぐ目的のダミー文章だから、釣る目的で無関係なタイトル付けもしばしば。「事故原因がわかった」とタイトルがあって、読んでみると原因不明になっているなど。

ガセネタに満ちたネットでも無料ゆえに伸びて、いっそう価値が落ちた紙の書籍出版ですが、画家が作品集を紙媒体で出すか電子で出すかも、混沌としています。電子出版は作品集サイトで足りる気がしますが、新しい需要がつくれないか考え始めています。
|09-04|アート本出版作戦||TOP↑
最近、遠い宇宙の高度文明から信号をキャッチしたというロシア科学アカデミー。しかし、地球人のしわざだったオチ。科学研究では、未調査で発表して期待させ、調査後に否定結果を知らせる順序がよくあります。

以前、光速を超えた実験が話題になった時もそう。相対性理論が崩れる予感。が、タキオン粒子に似た概念なら光の一兆倍かと思えば、小数点以下のうんとうんと微々たるオーバースピードだという。そこまでわずかなら測定誤差だろと外野から言われ、やがて測定誤差と確かめられ沈静化。

おもしろいのは人の心理です。「驚異の発見だあ」「いや間違いでした」、「ないはずがあった」「いややっぱりなかった」、「従来をくつがえす」「いや従来の範囲内だった」と、びっくりがっかりを延々と続けるうちに、人々の被暗示性が高まり、浮き足立っていくから。

ナチスの宣伝相ゲッベルスのメソッドに、「うそも100回言えば真実になる」がありました。オカルト事象や心霊現象も、焚き付けと種明かしを繰り返すうち、現に人々は信じる派へ染まっています。詳しく調べた分が全てウソだった事実を、わきへどけてまで既成事実化を済ませた庶民。

日本で類似の疑惑に、「芸術は難しくてわからない」があります。「意外に簡単だね」と感じかけた人も連れ戻す、社会規範として機能する決まり文句です。日本の美術業界を小さく縮めた、100回以上のマイナス効果です。現代美術がわかったら、罪だと思わせるほどの圧なのかも。

放置すると日本は縮むばかりだから、ここで一発、本を出すことにしました。美術に関してどんなウソが100回言われてきたか、人々の感性がどう曲げられたかを考える本です。全巻のうち一部はもう発売中です。
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|09-01|アート本出版作戦||TOP↑

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