「つまらない男だ」と、党首のことを言った次期候補の女性議員。同党でボケてつないで、ギャグに落として喝采を得るかと思いきや、ショボい展開。「言ってはいけないこと」と仲間から猛省を促され、謝罪に至ったオチ。

伏線が直前にあって、リオデジャネイロ五輪から東京が引き継ぐセレモニーで、政敵たる首相がアニメのマリオに扮したサプライズが、世界から喝采を受けたばかり。そのノリに野党が張り合ったと思いきや、団体戦でスベっておしまい。

各議員は基本的に同輩も先輩も後輩も敵なので、足の引き合いは日常茶飯でしょう。くだんの候補者は以前も「二番ではだめですか」と、官僚に向けた反語含みの表現が額面で受け取られ、謎の意図のままという。

英語で「バッド」「ファンキー」などマイナス表現が、「最高だぜ」に転じる市民のノリがありました。日本は「クール」がやっとで、「くさいやっちゃ」は反転せず、通用せず。各国のこうした言語遊びの幅が、もしかすると芸術鑑賞の幅と一致するのかも知れません。

たとえば、具象画はわかるが抽象画はわからないリミットは、言葉の柔軟性と相関しないか。わけのわからない美術は、英語圏ではバッドだとして、日本では悪だから粛々と取り消すだけ、なんていう違い。
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|08-27|芸術の秘密と謎||TOP↑
レスリング女子の吉田選手が四連覇ならずの主因はわかりきっていて、歳をとったということ。相手選手は9歳も下。四連覇の伊調選手より年長で、本業以外も多忙だとしても、根本は加齢に勝てない生物の宿命です。

他の理由を探してくれる世論とは別に、現実にはベテラン選手の全員がある時期から悩んでいます。脳の指令を、徐々に体が遂行できなくなるから。瞬発力の低下を技術力の上昇で埋めて、だましだまし勝つ傾向に。自分らしいプレーができない実感が増えて。

水泳の古橋選手やマラソンの瀬古選手など、全盛期に政治的事情で欠場を強いられ、人生が全く変わってしまった悲話も記憶にあります。

原理自体はスポーツに限らず、アートも同様かも知れません。一人の人生でピーク作品は若い頃に生じ、後年の飛翔はまれ。年季で芸術性が高まるイメージは願望や治世の都合にすぎず、スポーツ競技とアート創造の年齢による変化が似ているのは世界的傾向です。

画学生や若手造形作家は、極める日を遠い将来ではなく、近未来に設定する必要があります。ただし勝敗が明瞭なスポーツと違い、知名度が混入するのがアートの特性。芸術の創造力が年輩ほど高いとする俗説は、芸術点を知名度で盛った採点で生じている疑いもあるでしょう。
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|08-21|芸術の秘密と謎||TOP↑
リオ五輪の最中にSMAPの話題が再び目立ち、スポーツ新聞も大見出しです。報道各社がメンバー同士の衝突を書き散らしているせいで、逆に裏のアンタッチャブルゾーンを教授する感じで。報道タブー臭がプンプン。

発端が上部の紛争なのは、サラリーマン感覚では常識。というか、アイドルスターは芸能事務所の正社員が多い点がヒントです。50年代の米モータウンみたいに。70年代のピンクレディーも月給15万の職員だったとか。

ヒット歌手が過去に何人も、芸能事務所からの早期独立を計画しました。社長とマネージャーに両親を当て、元事務所と無関係になれば、ギャラの全額が一家に入ってくる算段。しかしそれだと、巨額をかけて売り込んだ元事務所は投資を回収できません。その後の利権も。

対抗して、仁義なき脱退者を業界が干す不文律があり、歌手は放送や出版からも追放されて廃業を余儀なくされます。これと同じ理屈は画廊と画家にも一応あり、プロモート成功後の画家は当分は貢献画廊を通す商習慣があります。もっと複雑ですが。

デビュー時のSMAPは芸能事務所内の評価が低く、それを国民的スターに育て上げた雇われマネージャーと事務所とのねじれがカギのようです。ゴッホほどではないにせよ、駄作が傑作になった逆転劇が尾を引いたかたちでしょう。貢献度と先見性のずれ、権力と能力の齟齬と感情のもつれ。

アイドルは上の意向に従う立場にすぎないから、続けるよう指示があれば続け、やめるようほのめかされたらやめる運命でしょう。
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|08-20|ニッポン事情スケッチ||TOP↑
STAP細胞事件で、多くが真に受けた説はこうでした。「中高年がサポートに回り、若者をリーダーにして論文を出させた。ところがノーベル賞がとれそうになったので、部下の若者の手柄にやきもちを焼いた上司の中高年が態度を変えて、ノーベル賞がとれないよう論文を撤回する陰謀を行った」。

リーダーにしなけりゃ済むから当然作り話ですが、この説を多くの著名人がブログで断定し、さもありなんと広く流布した現実は、現代日本の重要な一面でしょう。先輩が後輩の足を引っ張る図が、日本のダメ構造の基本型だと認識している国民が多いということです。

リオデジャネイロ五輪で、若い選手たちがメダルを次々と獲得しています。日本初のメダルという種目がいくつもあって。選手時代にメダルをのがした先輩らが、後輩を勝たせようとして支えている結果は明らかで、STAP妄想とは逆の構図です。

科学、スポーツときて、美術はどうか。先輩と後輩の関係は非協力か、それとも協力か。何とも辛気くさい話題ですが、見方も色々あります。

今回メダルを期待したテニス男子と卓球女子のうち、卓球が先ほど三位決定で勝っていました。よい情報と適切なケアで、チームが機能していると推測できます。コーチやアドバイザーが何かを言い忘れて選手が失格するなど、過去に色々ありましたので。
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|08-17|ニッポン事情スケッチ||TOP↑
世界中に今、「ヒトラーみたいだ」と批判される人が目立ちます。ヨーロッパに何人か、中東やアジアにも複数いて、各国の与党にも野党にも、大統領候補にもライバルにも。どこへ目を向けても、指摘される人物がちらほら。日本でも中央と地方とで、最低6人はいて。

そんなにありきたりな存在なら普遍性があって、人物タイプあるあるの類型と認定せざるを得ないほどで。

本家は狂気の人と評されますが、冷静にたどると常識的なモラリストだったといえます。結果的に、極度の良識は非常に恐ろしい。アブノーマル否定とノーマル肯定が度を超えると、どこへ行き着くかの結果論でした。

ヒトラーのベタな良識が示されたひとつが、彼が主催した『退廃芸術展』でした。シャガールなどジューイッシュ以外に、カンディンスキーの抽象画、さらに古い印象派もさらした後に焼却する予定の展覧会です。異常なアートを撲滅するという、ものすごい素直さ。古今東西に賛同者が多そうな。

当人は親アカデミズムの元具象画家で、デフォルメやアブストラクトを激しく嫌い、悪口を言い続けたというから、今も彼ととても相性がよい国がありそうな感じ。ねじくれた人ではなく、真っ直ぐな人だった点も重要。わかりやすくて、ファンが集まりやすい人気者だったのです。

現代日本に激増したブラック幹部とは違い、側近や部下から慕われ愛される人だったという。世の中の異常を嫌って、正常を好んだ、超きれい好きの男。各国が封印するほどに、不可解なパラドックスです。
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|08-15|その他||TOP↑
ビートルズ来日公演から50年を経たのが、6月30日でした。これまで特集番組がいくつかありました。当時のおもしろエピソードが、前座のドリフが速やかに帰ったとか、マイクの向きが安定せずポールとジョンが困ったとか、武道館の館長がチャラい4人の使用不許可を死守したなど。

その来日公演の10日前にアメリカでのみ発売されたコンピレーションレコードアルバムが、ビートルズ七不思議のあれです。白衣を着た4人のメンバーが、首がとれた人形と生肉を手にした不気味なジャケットデザイン。

いくら何でも気味が悪すぎて、アメリカ側でボツになりました。が、穏当なデザインに戻された後、ボツの一部が市場に出て、また貼り足して隠した再利用製品もユーザーがはがして中古市場で高騰しました。

当時、あのジャケットが嫌だったのはジョージとリンゴ、エプスタインも大反対。強く推したのがポールとジョンだったわけで、飛躍したクリエイターほど奇抜なものが平気という、一般認識どおりという。

ところでロック系レア盤で、世界に全く情報がない謎のアルバムをひとつ。今回がネット史上初の情報です。ピンク・フロイドの『狂気』で、ラジオ放送局用デモ盤がありました。冒頭の『スピーク・トゥー・ミー』で、デヴィッド・ギルモアがピックでアルペジオ演奏するやつ。ジャケットは「プリズム」ではなく、「ゴリラの顔をしたスフィンクス」。これが、なぜかドイツにある予感。
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|08-14|芸術の秘密と謎||TOP↑
通信用パソコンを替えて高速化したついでに、ネットを徘徊してみました。まずは時事ネタ。45人も手にかけ19人も殺した容疑者が事前に書いた、襲撃予定の相手を非難するSNSや、都知事選の複雑なネガキャンが当面ネットで話題になっていました。

この種のテロはリアル攻撃の前にネット攻撃があるのが普通で、低調日本のイライラ空気や貧困が背景でしょう。景気悪化で日本人は怒りっぽくなったもよう。たとえば芸能人が狙われやすく、「歌手のXXさんは△△ですか」の質問を、IDを変えて何度も繰り返す動機があれ。

有名掲示板にワルだと書き込まれたと、大手企業の温和なトップから相談を受けたことがあります。が今とは違って、表現の自由との区別がない90年代で、またコンテンツサーバーも海外に置かれ治外法権でした。

有名掲示板のVIP会員情報が流出した事件では、他民族へのヘイト行動に反対する新聞社が、裏で匿名にて他民族ヘイトの書き込みを続け、差別主義者を自演していた秘密が表に出ました。裏を知った国民があぜんとしないのは、以前からそうだと既成事実化していたせいもあって。

さて一方、明朗ネタで最近アクセスしたのは・・・。リスの動画を大量に見ました。リスの動きは実にヒューマンで、アクションありコメディーありで、スマホ撮影でも外れ作品なし。絵画のリスが常に人気だったのも納得。

伸び伸び自然体で生きるリスとは違い、人には光と闇がつきもの。恨みと妄想のネット時代。本来は芸術の衝動に使える社会への不満が、社会報復テロへと向かってしまう。芸術的にもったいない日本。
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|08-11|ニッポン事情スケッチ||TOP↑
東京都知事選が済んで、東京オリンピックへ走り出す時。選挙中にアニメ首都構想などの公約も出て、東京づくり案はいつも華やかです。しかし他の先進国と違って、日本は首都一極集中を今も続行中です。一部省庁の京都行きもガス抜き程度で、曲がり角は来なかったという。

日本人が好きな図式なのでしょう。大きい与党が中心にあって、小粒な野党が散在する構図。スポーツアスリートも同様で、卓球など一人だけ知名度が飛び抜けて、双璧や三強の物語など複数の同時フィーチャーは敬遠された感じ。主役は二人はいらないというか。

1950年代の地方発見ブーム、60年代のディスカバージャパン、70年代の地方の時代、80年代の地域文化創造と、やってもやっても敗れ続けた地方都市は、今は地方創生というタイトルでまたやっています。

東京が人、物、金を吸収し巨大化するせいで、地方が伸びないのは確かです。それでも一人の主役と大勢の脇役がいる構図が、国民の性に合うわけです。大阪都構想も道州制も、国民は全般に否定的でした。一極集中は日本人にしっくりきて、地方が自立する連邦制こそが苦手。地方側が、独立するより従属したいと主張するありさま。

新しく地方の活性化を打ち出すにも、東京側から唱えないと耳を貸す人がいないほど。しかも実践となれば、地方大学の若い都市プランナーがかじって、博士論文を書く題材に当てて終了。永遠にネタどまりです。
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|08-05|ニッポン事情スケッチ||TOP↑

日本現代美術をドイツへ

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