現東京都知事がつくった新政党の公約に、「AIからBIへ」がありました。人工知能からベーシック・インカムへ。交替させる意味ではなく、同時に求める意味です。元大阪府知事も以前唱えていました。人の頭脳を電子頭脳に替えるAI革命が、ホワイトカラーを不要にするから。

高給取りだった銀行員も、熟練幹部が頭を使う融資業務さえAIへの置き換えが確定しており、早晩仕事が消えます。現に大手都市銀行でも、全社員を25パーセント減らすと発表したばかり。非正規に替えないで。アメリカに「近い将来に消える百の職業」なんてニュースがありました。事務や営業や管理はもちろん、弁護士やファンドまでもが消滅候補。

仕事が不足して国民が死んでいくので、全国民に月7万円などを支給し、残り少ない職場で働いたら上乗せする制度がベーシック・インカム。いくつかのヨーロッパ先進国は着手済み。急ぐ動機に、日本企業がデモするロボットの衝撃もあるでしょう。曲芸師や兵士も不要になりそうだから。

日本で全く議論されないのは資産家が国を仕切るせいと思われ、実際ネットの議論も自分に有利か不利かで意見が割れています。財源がないとか、働かない人が増える指摘は、働く場が消えて人材が不要になる現実への反論になっていません。社会性のないミーイズムで回る光景か。

自動運転車が普及してからでは遅いだけでなく、電気自動車への移行も部品数が激減して大量解雇になって手遅れ。車の電化が遅れた日本はなおさら。影響を読めない理由で議論を遅らせようにも、今起きて身近に迫っている問題です。早く研究して失敗を重ねるトレーニングが必要。

ベーシック・インカムのメリットに、老後の不安が縮小し過剰な貯蓄が不要で、お金が市場に出て経済が回る点が言われます。すると趣味や教養への関心が増えるかも知れず、美術には有利かも。ただし、うまく制度設計する人材がいない国では、輸入したAIに指示をあおぐのかも。
スポンサーサイト

関連記事
|11-26|美術の基盤は経済||TOP↑
ドイツ遠征に抽象絵画の参加が減っています。原因は国内で減っているからで、買う空気がない不景気で意気も落ちやすように感じます。我こそはという抽象画があれば、ドイツに向けて送り出しましょう。

「最近は抽象画に抵抗がない人が増えたね」なんて意見はみられません。何でもありのネットでも、「全然わからん」「意味不明」「きれいでもない」「いらね」の意見が圧倒的です。局地的に売れるゾーンはあっても、理解が広がっている様子は国内にみられません。

たとえば先日の、五千万円の絵を盗んで有罪になったニュース。元は駅の壁にあったあのアクションペインティングの純粋抽象を見て、金額に合った内容なのかの議論は起きず、難しくて僕は全然わからないと言う感想ばかり。何よりも反響の小ささ。

こうした抽象へのマイナス評価が寄せられてきた一因は、実は作品側にありました。抽象画はモチーフのおもしろさをウリにできず、見せ場づくりが難しい。その難しさに打ち勝った抽象画が少ない、往年の構造問題があります。高度ゆえ、傑作率が元々低いという宿命的なものです。

抽象画をいくら切り回しても、腹ペコの人にジュースを出すような、的へ当たりにくい面があります。世界中で多様な作風が出そろうにつれ、抽象画の新作が他人と趣味が一致する確率は下がっているのでしょう。そこは、モチーフできずなをつくれる具象画が有利。

そこで、いっそチーム化して作ろうではないかと考えました。こちらが買う身になり、作品に足りないものが何なのか調べる。徐々にそうした解決法が増えているところです。独りでやりたいように作っても一向に夜が明けない理由は、別に謎ではないのだから。
関連記事
|11-23|作家方針の工夫||TOP↑
日本で自慢だった原子力発電所は、地殻変動の津波で壊れました。かぶった海水で、海辺に置いてあったディーゼル冷却装置が破損し、原子炉は温度上昇で水蒸気爆発しメルトダウンへ。原発の地位は失墜し国際競争から離脱。発電所の関係者が不可抗力の無実を訴えたものだから、ならば今後また起きるから全部なくそうという世論に。今ココ。

しかし日本の失敗とは関係なく、フランスや中国など各国は原発をいっそう増強中です。そもそも原発という悪魔的エネルギー交換装置を人類が頼る最大の根拠は、種の生存です。昔から言われてきた氷河期の地球寒冷化で、暖をとれないと人類は絶滅が確定。

次に逆に地球温暖化への対処を要し、太陽の残り寿命の50億年よりもはるかに早期に、赤色巨星化する過程で核融合は活発化し、地球上の生物の死滅は確定。座して死する前に、人類は火星か土星の衛星へ逃げ延びるほかありません。月の空洞へ逃げたのでは、近すぎてやけどする。

大気が酸素ではない移住先で、電力づくりは酸素で燃やす石油や石炭ではなく原子力に依存する道理です。ただしこれらの長期スパン以外にも、近未来の需要が新たに出てきました。電気自動車です。

車から燃料タンクが消え、スタンドで売らなくなったガソリンと軽油を、発電所に集めて充電用の電力をつくることになります。が、化石燃料は国際政情で供給が不安定だから、地震が少ない国は原子力を主に使うでしょう。

悪いタイミングで原発事故が起きた日本は、世界貢献と商機に近いポジションから離脱中。自滅中。だからか国内に出回るプロパガンダでは、電気自動車の時代は今後百年来ない予想になっています。電気自動車の時代が来る日を遅らせたい願いは、内部にも外部にも山とある現状です。
関連記事
|11-20|ニッポン事情スケッチ||TOP↑
モンゴル出身の横綱が他部屋の力士を叩いた凶器は、ビールびんかゲンコツかで、しばらくマスコミがゆれています。最近マスコミのフェイクニュースがひどいと言われます。マスコミ自身は指摘せず、指摘するのはインターネットのWEBサイトですが。

そのWEBサイトで、新聞社サイト以上にアクセス数が多いのが、トレンドブログと呼ばれるニュースまとめサイトです。そのトレンドブログが、最近の事件に関連して被害を出しました。東名高速道路の夫婦死亡事件です。

その容疑者の関係先として、ある会社をトレンドブログが詳しく報告した。すると国民が電話で糾弾し始めました。「倒産させてやる」「殺してやる」などという脅迫が続々とその会社に。市民たちの手で悪人たちを世の中から退治し、抹殺する正義の鉄槌がついに爆発。

よくあるように、関係ない別人の会社でした。騒ぎに大喜びしたのは、トレンドブログの関係者。ガセネタで読者を山のように釣って、アクセス数を飛躍的に伸ばして得た広告料で、一億円以上の年収を獲得。大成功。

この問題で学者たちは憂慮しました。「これではインターネットは信用されなくなる」「アクセスが多いからと、検索ソフトがフェイクニュースを優良扱いしてよいのか」「良質な情報が下位に落とされ、読まれなくなってしまう」と。こうした意見は、異論なのか、ぶれなのか。

良貨を駆逐した悪貨を良貨と呼ぶ、勝ち負け社会に変えたはず。「富を最高の価値とする」「富む者の情報を最高の価値とする」。これらは新自由主義の諒解だったのに?。支持の多さが正義となる単純化した世界秩序へ、日本を変えた後で忘れるのがチト早すぎ。
関連記事
|11-17|ニッポン事情スケッチ||TOP↑
参加希望者にたまにみるのが、「ヨーロッパでの個展を望み、それ以外は不要」という初心です。一発勝負にかける気概らしく。ところが結果的にこちらで個展や二人展をセットするのは、団体展参加者の中からです。なぜそういう結果になってしまうのか。

これは現地がついて来る下地づくりと、こちらがついて行く下地づくりです。日本でも個展は、6日10万円は最低限。ドイツだと2~4週間でもっと高いから、的を外すとダメージが大きい。個展の初日にお客たちが「これは違うなあ」と感じたら、互いに損です。的に当てたい。

そこでマーケティングリサーチというわけで、低廉な団体展で事前調査し、方向性を決めて個展の設計に入るのが得策で近道です。この慎重さは、現代アートの時代性とも関係があります。それは、一人の作者が多品種になっている現実です。

一人で、具象画、抽象画、写真、オブジェとマルチに手がけるのは、現代日本ではよくあること。いかにも現代らしいのは、各々に一貫した作風がなく別人のごとき作風になりやすい点です。外部に感化されがちな、情報過多の反映でしょう。

一人展で雑多に並べると何屋さんかが焦点を結ばず、現地の関心は薄れると予想されます。かといってヤマカンで選べば、外れる確率は低くない。現地でイケるイケないをチェックしてからの方が、よいペースを保てるはずです。一発シンデレラは、美術以外の分野でももう起きないし。

ジクレー展でめぼしい作品を顔見せし、感触を確かめるのは無駄になりません。だからか、当初はベスト作を推奨していて、今は新作や試作の出品が多くなっています。原画は温存され、消耗しないのも利点。
関連記事
|11-16|ジクレー版画物語||TOP↑
入社試験の面接では、しっかりした信念とやる気をアピールした学生が、優れた人材と認められる傾向があります。わが社を目指す動機は何かとたずねた時、整理された明快な答がはきはきと返ると、面接官も感心して一押しであろうと。

しかしその常識的な見方が無意味、あるいは現実はそうならない例が、ある業界から示されました。ネット投稿サイトで活躍している葬儀社の、社長による内情報告です。しっかりした信念を胸に抱いて、やる気に燃えていた学生は、入社してから仕事が続かずやめていくという。

よくある信念は、「みんなの役に立ちたい」「社会貢献したい」という高い志です。葬式を取り持つ重要さへの尊い気持ちと、冠婚葬祭の伝統を守っていきたいという立派な見識。そうした学生は、早い時点で転職するらしい。同業他社へ移るのではなく、職種を替えて業界を去って。

何となく食っていくために、仕方なしに葬儀の仕事でいいやという学生が、長続きするという。入社後もその調子かと思ったら、それも逆で。かえって仕事の本質が板について、ベテラン化する法則らしい。

かっこいいことを言うと化けの皮がはがれるとか、最初から軽い気持ちだと壁に当たらないなど、脳の作用もあるのかも知れません。しかし大事なのは、世の業務は食っていくために仕方なく存在する二重性が最初からある点です。絶対に欠かせない聖職も同じ。企業理念も後づけだし。

美術でも、可能性を夢みる人を見かけます。しかし事前のやる気と高い志が作品に結晶したためしがなく、早めに撤退してしまう法則を感じていました。大儀なしに作る方が、挫折は起きにくいのかも。
関連記事
|11-13|作家方針の工夫||TOP↑
美術作品サイト(ホームページ)を作る時、作家が注意すべきは需要の細さです。簡単に言えば、アーティストを見たい意欲が世界的に希薄。欧米ではある程度アート探索して作家サイトが重宝されても、日本だと作家サイトの出番がほとんどありません。

「皆さんお元気ですか」と芸能人が書くのと、芸術家が書くのでは、見たい人の数が何ケタ違うか。画家も彫刻家も、人気職種との差から出発する必要があります。サイトを見たい人数が絶対的に少ない現実は消せない。

日本に限るなら、芸術とか美術とか現代アートとかは、難しくてわからないから嫌いという気持ちが一般的です。絵や彫刻を別に見たくないし、生涯関係ない。ネットを見るなら芸能タレントの結婚や、政治家の失言や、東アジア国家紛争が先なのが普通。ヒマがあればそっちに目が向きます。

日本でアートサイトに来る読者の目的に、作品画像の回収があります。同業の美術家が参考目的でパクるのではなく、ビジネス企画書や報告書に貼るイメージ画像の調達です。こういう現実も、一応与条件です。

美術サイトを探訪してくれる貴重な読者とて、画面に作品を映して引っ込めてが手間だったり、ボタンを押し進んで迷子になると、閉じて去ります。殺人事件報道や保険料計算サイトほどは見たい気持ちが強くないアートだから、サイト操作がメンドクサイとすぐに帰ってしまいます。

普通のサイトはメンドクサイに決まっており、ここで受注する作家サイトは、そうした隠れ事情に合わせて、さっさと作品の力量を見せつけ、美点を伝えきるに徹しています。相手側に、時間をかけてゆっくり楽しむ用意が最初からない前提で。購入動機へ直結する特殊機能も装備し、作品も自薦の独演会とは距離を置いています。
関連記事
|11-08|作家サイト作戦||TOP↑
住宅建築家の宮脇檀が語った悩み。「初めてマイホームを建てる人は、ショートケーキみたいな家を欲しがる」と。意味はおそらく小さなお城。出窓と丸いアーチやとんがり屋根にレンガ積み、屋根裏部屋に上がるはしご、回り階段や対面キッチン。

実際にはすぐに飽きて不便で寒かったり負担ですが、初心のあこがれが強いから今では住宅会社はお城ふうプレハブもラインナップします。実は美術作品サイトも似て、ファッショナブルでファンシーなお城や御殿ふうのサイトにあこがれる人も多いみたい。

住宅でよく言われる格言が、「家は三度建てないと良いものにならない」。簡単な話で、初回はショートケーキに向かう。反動で逆方向へ走り、三度目にほどよく落ち着く流れです。石の上にも三年や、ホップ・ステップ・ジャンプの三ではなく、こっち、あっち、真ん中と振動するキーナンバー三。

美術サイトも初回はファンシー、次は反動で凡、三度目に読者優先に目覚めるのかも。実際に注文主の好みが日替わりしたり混乱して、制作途中にこっち、あっち、真ん中と振動して、制作中止も起きやすい。ファンタジーと現実との間で、注文主も迷い始めるから。

ファンシーの例は、古くは音楽で始まるサイトでした。大好きな曲を皆に好きになって欲しくて。読者はうるさくてすぐ閉じました。音楽に代わったのがアニメと映写や動画で、WEB業者も住宅会社のように顧客のあこがれ意識に応じています。応じた方がオプション料で儲かるし。

おしゃれ度重視の作品サイトで多い失敗が、北欧住宅の白壁ふう真っ白。そこに並べた作品が暗く沈んで見えるのは瞳孔が開く生理現象で、日本的な絵を引き立てていない結果もみられます。器の美に目が行きすぎやすい点で、住宅とサイトは似ています。
関連記事
|11-07|作家サイト作戦||TOP↑
ブログもサイトも無料レンタルだと、広告が出ます。広告をなくすには有料となります。無料のままだと対外的に難もあるので、無料レンタルサイトを有料で使うケースも多いようです。

ただ、ある無料レンタルサイトでは、独自ドメインを他業者から引き込むのは不可で、中で新規取得するほかなく、しかもドメイン移管ができない規約でした。途中で方針転換できない。支払い額は、零細手作りサイトからみて安くもなく、何年かでコストが逆転し開いていく計算です。

これは無料にとどまる利用者の分まで払ってやるからで、だからサイトから直接収入がない美術では、無料レンタルと丸わかりのサブドメイン名と広告表示でしぶしぶ続ける傾向があります。しかしテンプレートや入力ソフトがいくら無料でも、当人の手間賃はかかっています。

利用者の労力をゼロ査定して無料だから、ユーザーの国の就業率や失業率でありがたみが変動します。好景気になると無料の価値は下がり、爆買いの気運に転じるでしょう。日本人がパリで爆買いしたのは80年代。景気を測るのに、無料の語の価値は株価よりわかりやすい。

無料レンタルサイトが世界的に急伸した背景は、世界同時不況といえます。しかし有料サイト業者は今も駆逐されずに栄え、実は無料サイト制作者と同一人物だったりします。これは作りやすいテンプレートが供給過剰で、値落ちしている事情もあるのですが。

サイトの印象はテンプレートで決まるかに思えて、実は画像と活字で雰囲気が大幅チェンジします。「これいいね」と一目ぼれしたサイトは、貼られたレンタル写真の魅力だったりして。最近のブログとサイトはレスポンシブル設計で、全般にすき間が広めで大味です。でもアクセスする読者に切実なのは、迷子にならない整理された操作性とボタンの感触です。
関連記事
|11-04|作家サイト作戦||TOP↑

日本現代美術をドイツへ

ギャラリー日独物語

リンク

カテゴリ

最新記事

月別アーカイブ

ブログの記事集

ミニコラム集1
ギャラリー日独物語

ミニコラム集2
ギャラリー日独物語

最新トラックバック

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR