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ネットによくある質問は、「絵を売る方法を教えて欲しい」と単刀直入です。売り方は別にあるとして、先に知りたいのはこれでしょう。「売れる絵を制作するコツは何か」。

実はこちらへ初参加する方も、それを割と意識されます。文化交流の面で参加する意義や、見ていただけるという次に、できれば売れて欲しいのは当然でしょう。そして実際に、外国の美術展はむしろ売買を文化交流と呼ぶようなものです。相手は買うのが楽しみ。

どう作ればドイツで売れ、どんなふうだとだめか。何をどういじれば可能性が開けるかは、すでにある程度つかめています。むろん相手あっての確率だから、偶然の出会いも要素となる不確実性の中にありますが。

ところが、「日本国内で売れる制作のコツは?」と問われると困るのです。困る原因は、日本の鑑賞者の多くはモチーフ当てごっこに向かうから。しかも個人の価値観は希薄だという前提があり、誰に何を訴えるか目標を定めにくいのです。要は、能力主義社会ではない。

作品そのものをあまりよく見ない問題は、著書ブログで触れています。ドイツで売れやすそうなオリジナル絵画があるのですが、日本で批判一辺倒に巻き込まれた実例です。作品をよく見ないで、トークだけは羽ばたく傾向の国内事情がそこにもみられます。

そこで出された批判の動機はわかっています。絵が優れている証拠書類がないから、値打ちがないとみなしテキトーに叩けと。優れものを裏づける連帯保証人が不在だから、足元を見ろと。日本で売れる決め手のひとつは作者のルックスですが、そこでは顔写真は出していなかった。
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|03-27|作家方針の工夫||TOP↑
昔うちにもあったけれど、とっくに廃品回収に出して今はもうないという、雑誌やブックレットなど。それが、ネットオークションで一万円以上で落札されていてびっくりなんてことが。

そんな古本みたいに値段はつかずオークションに出ないけれど、似た現象があります。自分が住む街の風景写真です。都心の知られた場所や観光地なら報道写真やビデオがどこかにありますが、郊外の自宅近くは事件でもないと記録されません。

身近な街の風景は一度も記録されず、ひっそり消滅し続け、全人類から忘れ去られます。値打ちがある風景もあるはずです。そこで、外国にしばらく移り住む方々に進言しています。とりあえず、異国の身辺の地を意味もなく無駄に撮影しておけばよいと。デジタルカメラを利用して。

そこに住むと景色は見放題で珍しさが消え、あえて撮影する気になりません。見飽きた雑誌と同じで、価値を感じなくなって。しかし日本へ戻った後、当地の当時の写真があれば本も出せます。ないと絵にならないから、出版話も持ち上がらないだろうと。

今ありふれているものは価値がないと感じ、しかし時間がたつとお宝になる。ノスタルジーを超えて、貴重な資料になる可能性が身近に転がっています。今こちらでは、ベルリンの美術展会場写真がそれです。

今回、ベルリン写真を皆様から快くお貸しいただき、クラウド・ファンディング用に使います。絵画作品と並ぶ写真作品群みたいに、一枚ごとに物語が感じられます。
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|03-21|写真とカメラの話題||TOP↑
今日からジャパン・フェスティバル・ベルリン展で買われた作品の、売上金をお送りする作業が始まりました。30名以上なので時間もかかります。それよりも気になったのは円安ユーロ高です。

日本人が円安で得るメリットは、自動車や家電などの一般商品を輸出した時に、現地で安く買ってもらえる点です。外国での安売り戦争で価格競争力を得る効用だから、巨大企業が希望します。

その反面、外国からの輸入品に多めの円を払わされるから、輸入業者は国内販売力が落ちます。円安なほど、舶来品は高嶺の花です。1ドル360円と極端な円安だった70年代は、西ドイツ製ポルシェ911が、日本製マツダRX-7より高かった。第三国のアメリカではマツダの方が高額だった。

この原理はグローバル時代、すなわち株主が大事で従業員は大事でないと定義し直した現代において、世界各国で優先されています。だから日本の円安は、巨大企業の忖度を受けた日本政府による為替操作だと、外国から疑われているほど。

海外へ出た美術作品が、現地で買われた売上金を日本円に換算すると、円安なほど増えます。日本のアーティストは、国際グローバル企業と同じ恩恵を円安で得ます。だから今回の参加者は、ユーロ数字が前年と同じでも、円に直すと前年より大きいのです。

問題は、同時に起きる出品料の目減りです。下がった円だと、外国で買えるサービスが減ります。展示会場のドイツ人バイト料だけでも、以前よりも多額の円を注入しないと足りません。しかも日本以外は経済成長しているから、毎年上がります。クラウド・ファンディングの動機は、そこです。
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|03-19|クラウドファンディング美術支援||TOP↑
日本から海外へ進出する美術家は多いのに、海外から日本へは少ない。これはどうでもよいことでもなく、日本では美術が流行らずというか一般化せずに、日常の中に定着できていない状態です。いまだ物珍しい美術。

アート先進国ではなく、アジアでも強くないのが実態でしょう。その身近な表れが、国民のほとんどが現代美術作品を家に持っていない点です。こう言うと、反論も聞こえます。「だって美術なんて僕らは興味ないし、関係ないから当然でしょ」。

その話をしているわけです。関係なくて当然となっている、美術マイナー国の話を。これが日本で突出した美術の特殊性であり、初めにありきの大前提になってしまっているほど。要するに美術全般を敬遠する国です。自分は持ちたくない、家に入れたくない。

しかし、この結論には穴があります。世代交代が計算に入っていません。一時的な特殊性かも知れない疑い。日本が世界と違う場合、特殊事情や条件で曲折しているものがよくあります。国民性と思いきや、規則や格言が引っ張っているなどよくあるパターンだから。

たとえばアンケート調査の結果には、「多数派が常識」と心理形成する危険があります。多いから正しいとの気分になり、無勢から文化が生まれる道理から外れる危険です。しかも、九割が賛成だと全員が賛成ねと早合点するし。全員が前衛的である必要はないから、アンケートは危ない道具。

海外進出の背中を押す空気があります。いわゆる名前追いファンとか、身内買いを当てにした絵売りシステムなど、非能力主義のあれ。芸術家が絶望感にさいなまれる空気です。するとアンケートの出番です。「僕は家に美術を持つつもり」という人が一割いたら、アンケートではゼロ同然でも、かなりの人数なはずで。
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|03-16|クラウドファンディング美術支援||TOP↑
クラウド・ファンディングの第一弾プランは、昨日審査に合格しました。いつでも公開募集ができる状態です。プランのページの見せ場は、全て参加者様のドイツ撮影写真と、出品作品で構成されます。皆で力を合わせた結果です。

第一弾の目的は、ジャパン・フェスティバル・ベルリンに遠征する、ドイツ側活動資金づくりです。展示会の出品料が低いから赤字で、にもかかわらず参加者も出品困難になりがちな日本国内問題です。要するに2014年夏から続く、デフレ不況三番底の影響です。

そのジャパン・フェスティバル・ベルリンは、夢の展示会というよりは、定期公演的なオフィシャルな位置づけです。そこで、毎月の仕送りのかたちをとる「ファンクラブ型」としました。一般的な「プロジェクト型」は、第二弾以降として個展をすでに計画中です。

この第一弾の目標はもうひとつあり、日本からのドイツ遠征が具体的にどんな作品か、日本国内の鑑賞者に手にしていただきたいのです。見るだけではなくて所有を。日本から外国へ出て、向こうを盛り立てて終わりでは、やはり足りないからです。

現地の成果は日本に戻して積み立てたいところで、まずは好作品を日本でも広めたいと考えています。これは、日本もドイツみたいに美術が一般化すればよくなるのにという希望です。

アーティスト一人がクラウド・ファンディングを行うのは、なかなか負担が大きいとわかりました。負担のひとつは、リターンと呼ぶ返礼品の手配です。この第一弾では、現地での好評作品が増えつつある点はかなり強みだと感じています。
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|03-13|クラウドファンディング美術支援||TOP↑
冬のオリンピックのたびに、日本のアルペンスキーは地味でした。オーストリア、ノルウェー、ドイツ、スイス、フランスなどアルペン強豪国には伝統の蓄積があるとされ、日本が及ばない理由が様々言われてきました。

一方のパラリンピックは、日本も存在感があります。2014ソチでは、チェアスキー(シットスキー)の男子滑降とスーパー大回転で日本は二冠でした。

そのアルペンコースは容赦なく荒い中急斜面だから、転倒も激しい。片足で滑る選手がギャップで大クラッシュしたり、視力がない選手はマイク通話しながらも前走ガイドに追突したり、ゴール後に止まれない転倒も多い。

そんな中、チェアスキーは一本スキーのかかし状態で、スタンス幅や前後差、外向外傾もプルークもステップもなく。ひざ屈伸はコイルバネで代用され、時速120キロに達して荒れた部分で飛びはねて怖い。でも上位選手はさすがにうまい。

長野の頃はカテゴリー細分化でメダルの総数が多かったのを、後にハンデ制で同じ土俵にまとめてメダルを減らしました。それも含めメダルの重みは安定せず、価値の公平性がすっきりせず、パラリンピックと距離をとる人も世界に多いのではないかと。

成績の価値から離れてみると、スキーの激しさと難しさが残ります。その点は美術も似て、作品の値打ちから離れたら、もっと作品に近づいた鑑賞ができるでしょう。現実は、どういう価値を持つのかに気を回すあまり、作品と距離をとることになりやすいのですが。
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|03-08|その他||TOP↑
テレビは理解を広めるのが早い代わりに、早合点した誤解を広めやすい欠点もあります。スポーツ選手の中にも若いなりに言葉を選び、誤解を解こうとする場面がみられます。

平昌オリンピックのスピードスケート女子パシュートで、日本が優勝した直後のテレビ番組。準決勝に出て決勝に出なかったメンバーを、「四番手の控え」と呼びました。チーム側が聞いたら、それはないよとなりそうな。

スキージャンプ団体などと異なり、団体パシュートは同時に固まって滑走するのが特徴。データに基づいた組み合わせと隊列で戦略を組み、互いが互いを非常に頼る役割分担となり、チーム内に番付け序列と違う構造があるはず。一家の父母を番付けしないのと似て。

変わって、80年代末に年長者が語った話。「海外のアルペンスキー五輪メダリストと、日本の指導的プロスキーヤーが番組の中でレースした。日本のプロが楽勝し、アマチュアが出る五輪は格下と知った」「五輪金の欧米選手より優れたスキーヤーは、日本にゴロゴロいるとわかった」と。

待って、待って、待って。アルペンスキーの聖地キッツビュールの滑降コースを完走できた日本人は、1987年から31年間いません。ところが2018年に56位に入りお祝いだという。回転種目でも、1956年の猪谷選手以来62年間メダルはなく。ゴロゴロどころかスッカラカン。

「学校のプロ美術教官は、歴史名画より上の絵が描ける」みたいな誤認識は、バラエティー番組の演出を真に受けたのでしょう。いや待って、待って、待って、絵には旗門不通過や転倒はなく、完成できて勝算もあるかも。
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|03-07|その他||TOP↑
ビットコインなどの仮想通貨を買うのは、絵画と同じでインチキだと、ネットでは言われます。どちらも値上がり確実だと信じたら、損するぞという主張です。こちらで最近、仮想通貨と絵画の違いを記しネットに出しました。

仮想通貨の原理を説明し、値上がりするカラクリを分析し、絵画とくらべています。ただ、今の仮想通貨の目的は単純で、要は無限連鎖講です。しかし一方の絵画は無限連鎖せず、もっと複雑な価値に支えられています。

絵画を買う人は、互いに異なる作品を手にします。横のつながりがなくて個々が独立しているから、盗まれた作品が他と混じって見分けがつかないこともなく。

仮想通貨は早い購入者が遅い購入者の納入金を横取りする仕組みですが、美術にはこの横取り機能がありません。ピカソ絵画を買った人が、ダリ絵画購入者の金を得ることはなく。美術は仮想通貨のゼロサム(総合計がゼロ値のシーソー)と違い、有用性の合計が実際に増えます。

買いたい人が二人以上(競売では一人以上)いると、値上がりが始まる点は仮想通貨と同じです。しかし絵画は仮想でなくリアル物品だから資金プールはなく、仕手戦で価値を落とされる心配は小さいでしょう。

数字上のゲームと異なり、確かなビジュアルイメージが絵画です。意外に大きいのは、選ぶ目の効用です。選択眼に自分らしさが表れ、家にアートを置けば自分の芸術観が表明される。全員が異なるものを買う複雑さゆえ、絵画についていけない人は仮想通貨よりもはるかに多いでしょう。
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日本現代美術をドイツへ

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