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毎年、梅雨にラジオでボサノバ特集が続きます。この涼しいブラジル音楽はポルトガル語なので、アメリカ進出が壁でした。そこで、ボサノバ創始者の一人ジョアン・ジルベルトの妻で、英語がうまいアストラットが歌ったとされます。彼女はドイツ系ですが、問題はポルトガル語の由来。

南米やアジアには、大航海時代の覇権国家が進出した植民地の形跡として、領地と言語が今も残っています。スペイン領とポルトガル領が穏便に合体して独立したブラジルで、以降は軍政の混乱や紛争が続きました。解放に喜んだらやがて内戦という、よくあるパターン。

アートやカルチャーの分野では、強要されなくても植民地化に似た現象が起きます。日本にも、文明開化後の廃仏毀釈がありました。欧米の帝国様式やギリシャ、ローマ彫像が魅力的に見え、国内の寺や仏像がくだらなく思えて、捨てたり安く売却した集団パニックが起きています。

その後「日本すげーじゃん」と世界に伝えたのは、戦前のドイツ人建築家でした。投げ捨てられた仏像が再び拾われ泥をはらわれたのが、その時だったかは不明ですが。文化には、他人に言われて気づく自分の良さ、という面があるようです。

日本の戦後70年で、「自分が思ったことが正しい」式の教育は、アートには好都合だったはずです。個人主義や自己中は、芸術の本筋だから。しかし自由主義でアーティスト同士の干渉が減った孤立状態になり、自分の良さが何なのかがみえない問題が新たに起きた気がします。
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