国際都市でアートを動かす定点の活動。気になるのは、両国の景気です。美術は景気に強く影響される分野です。そして日本のごく最近の景気は、1980年代のある時期と似ているかも知れません。

2009年にアメリカで住宅金融破綻、国内では大震災、ギリシャなどの財政危機。失われた20年から日本が出られない事件に何度も見舞われました。しかしこの1年、やっと明るいきざしが見えています。ひとつは、自動車の色です。道行く車のカラーが、ついに変化し始めたのです。

覚えている方もいると思いますが、80年代に大売れしたスポーティーなファミリーカーの赤は、バブルの前の流行でした。景気が悪化していく90年代からは、白、黒、グレー(シルバー)の車でないとほとんど売れない時代が続いています。

それが今年2014年になって、鮮やかなブルーやグリーンの乗用車があっちこっちを走っています。赤も帰って来て。2000年代に絶滅したかに見えたオレンジやパープル、栗色やあさぎ色の車も。呼び方のわからない中間色のパステルカラーも復活中です。

社会の気分が、これまでの沈んだグレーから、はしゃいだ赤や青へ向かっているのかも知れません。あるいは他人と同じ無難な白黒に、もう同化したくない心理かも知れません。過去に照らせば、景気が持ち直して国内の美術が動く前夜が、こんな感じでした。
関連記事
スポンサーサイト

|08-10|ニッポン事情スケッチ||TOP↑

リンク

カテゴリ

最新記事

月別アーカイブ

最新トラックバック

QRコード

QR