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「ジェーンエア年鑑」が、ネット時代に死語になったと気づきました。イラク軍がクウェートに侵攻し、日本人たちも盾にされた、あの湾岸戦争時に日本でも買えた本。イギリスから刊行された、世界ミリタリーパワー白書でした。

戦争と平和の考察に欠かせない書に、「戦争論」があります。ドイツ北部を含むプロイセン出身のクラウゼヴィッツの遺稿集で、戦争のロジックとメカニズムを説明した理論書。もしかすると今もロングセラーかも知れません。

これらから伝わるのは、戦争は政治の続きで外交に含まれる点。市民の思いと異なる国際メカニズムで世界が動き、それも理論化、体系化済みという。湾岸で日本はヨーロッパ国から「金を出して人を出さない」と言われるに至り、NATO軍への出兵誘いにもオブザーバーまで。国連軍以外からもオファーを受けている西側国の日本。

同盟国が多いほど安全保障になるセオリーとは別に、国内が不調なほど他国征伐へ傾斜する法則も要注意です。内部の崩れが外部にもれ出すパターンに照らして、では日本で起きている不穏とは何か。たとえば「戦地へ行けば僕は必要とされる」という若者の増加は、十分に日本の危機メッセージになっています。人それぞれなどと、のんびり構えたらまずい。

日本の美術で、反戦テーマは減ったようです。クウェートのように、平和主義の富裕国が戦場になるパラドックスなど、話がだんだん複雑になってくると、アートの題材に使いにくくなった面もあるでしょう。平和運動にさえ、裏の目的がささやかれる時代です。
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