ペーパーコレクション16企画は、電子で行こうか思案中です。ジクレーという形式。まず基本定義から。ジクレーとは、主に6色以上のインク吹き付けプリンターで印刷した美術作品です。レーザープリンターやオフセット印刷の美術だと、ジクレーとは言いません。

現役画家の指示で印刷されたジクレーは、版画に分類されます。が、昔のルノワールをジクレーにすると、複製画に分類されます。こうした作者の指示がない後世の複製画も、版画に含める考え方も一応ありますが。

その元原稿となる画は、デジタル出身とアナログ出身があります。デジタル出身はCGデータ、アナログ出身は撮影データ。両者のハイブリッドもあり。

油彩も水彩もノートの落書きも、何でもかんでも撮影してインク印刷すればジクレーになるから、この語は画材や技法に言及しません。木版画やリトグラフを撮影してジクレーにでき、そういうプロもいます。版画を版画にできるおもしろい世界です。

電子プリントが美術に当たるかは、もちろん真物美術です。版画の定義は印刷して量産した平面作品のことで、昔の銅版画も当時の最先端プリンターを美術に使ったものです。しかし別の説明もできます。新聞紙を展示したら現代美術となる時代に、新聞でなく自分の絵だと美術に該当しないとしたら、近現代美術の全否定になってしまいます。

通常、ジクレー作家はインク吹き付け印刷で完結する美術家です。が、物を撮影すれば皆ジクレー原稿になるから、平面、立体を問わず美術家は全員がジクレー作家も最初から兼ねている理屈です。現にルノワールのジクレーもあるわけです。ルノワールの顔写真をジクレー作品にもできます。
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