2020東京オリンピックのマーク。関係者が最初に王立劇場へ出した反論は、ベルギーは商標登録していないので権利がない、だから日本は法律違反にならないという論法だったような。今の話とは全然違い、ベルギーのマークに日本の五輪マークが似ている前提の主張でした。

この登録商標絶対主義は怪しく、表現物は作者が著作権を登録する必要がありません。先進文明国が加盟する「ベルヌ条約」で、自動的に作者が著作権を持つからです。日本は19世紀に加盟済み。デザイン的なアートが増えた現代では、抽象的な紋様も美術表現として守られるのが原則です。トレードマークの登録に関係なく。

著作権の原則は日本ではややルーズで、かつて国内の絵画や写真コンテストで、主催者へ著作権が移ると明記した悪質な出品規約が出回っていました。作品を応募した側は著作権も放棄するものだと、てっきり思っていた担当者が各地に多かったみたいで。

では、ジクレー版画なら不慮の権利移動はあるか。オリジナル作品は渡さず、画像だけを編集者に渡して刷ったジクレーの著作権は簡単で、書籍と同じです。原作者と編集者が共同で版権を持ちます。共同というのは、その編集された入稿データに限って、両者合意でプリント可能な意味に限定されます。編集者の好きに増刷はできません。

ついでの一般論ですが、手刷りの版画と違ってジクレー版画は20枚や100枚はなく、たいて1枚刷るだけのワンメイクです。受注生産なので2枚目はサイズ、カット、余白、用紙などの仕様が変わることも多いもので。手刷りよりレア度は高いのが実態です。
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