日本が直面した大問題は景気です。23年続く不況は先進国での一人負けで、世界が笑顔の中、日本だけがずっと泣き顔でした。日本の奇妙な不調は最近不調続きの五輪準備に限らず、あらゆる分野で続いています。

この記録的な不況のキーワードは非正規雇用で、奴隷制度とささやかれているもの。今の日本が奴隷を必要とする理由は、資金難を下層国民にしわ寄せして企業を存続させるためです。シベリア抑留を彷彿とさせるブラックバイトが、典型的なビジネスモデルでしょう。国民は奴隷依存度の高い低いに注目するから、上層をサンプルとした政府統計と食い違うわけです。

平成奴隷制の最大の難点は、能力主義でないこと。企業でよくみるのは、才なき正社員を才ある非正規が指導教育する光景です。さえない社員の年収は、指導者の3倍から7倍という逆転が生じています。逆転を消す目的で、正社員より十分劣った非正規だけを選んで使う企業もあるほど。

こうした地位と能力の著しい乖離が、日本の国力をめっきり弱らせました。90年代に始まった技術の海外流出で、電器、電機、電子は軒並みだめ。美術も巻き込まれています。

最近政府は、軽減税率を先輩のヨーロッパ式税制に学ばず、より手続きが複雑な珍案で出しました。こうした日頃の行いのせいなのか、先輩のヨーロッパ式戦争抑止力理論に、国民が耳を貸す雰囲気が全く消えています。意趣返しの試合みたいな様相で。

国会が荒れても、しかし間違ってはいけません。日本が直面した大問題は景気です。
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