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かなり前の『AnAn』『NONNO』など女性ファッション誌か、別誌かも知れませんが、「尊敬する男性は誰」という読者アンケートがありました。人気歌手やイケメン俳優に票が集まる中、ポツンと梅棹忠夫が入っていました。

梅棹忠夫は、大阪にある国立民族学博物館の初代館長で、日本の文化人類学の父、世界の文化研究の日本代表といった人物です。梅棹スクール出身の学者も次々と名物教授になっていたような。スクールの特徴は、解説文体が日常語調だとか。

梅棹忠夫が尊敬される理由は、欧米の民族学に先進国意識が潜むと戒めた論の一方で、川喜多二郎らのフィールドワーク技術をいわゆるB6カードの形に集約して、日本の学術界に普及させた功績が思い当たります。カードを使わない人も、方法論は使っているほどです。

日本で理科系、医科系のノーベル賞が続くと、大学の人文系を縮小して理系を増やす予算傾斜配分案が唱えられます。ところが理工系、医科系は人文系と裏でつながり、相互に成果と方法を糧としている伝統があります。

その裏返しが、たとえば美術を参考にして美術を作っても、塩漬け作品ができて低迷する法則でしょう。ノーベル医学賞の人が、美術館を運営していた報がありました。学問を全方位的に連携させ、個性競争が苦手な日本でもエポックが出やすくする団体戦の知恵ともいえそうです。
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