画集の図版やジクレー版画と違って、絵はがきは縦横サイズが定型です。絵と絵はがきの縦横比はまず一致しないから、少なくとも一辺は絵が切れます。原画が細長かったり正方形に近いと大きく削られ、Fサイズのキャンバスもその傾向です。

課題はまだあって、絵の見せ場や重要部分が周辺近くにあって、裁断しろにはみ出すと仕上がりで切れます。この裁断しろがくせもので、理論値どおりとは限らず、うまくかわしたつもりが裁断ずれで切れることがあります。

これらの問題を軽減するために、トリミングによるカットとは逆に、描き足しという特殊な方法が考えられます。原画の縦横比まで、前もって変えておくわけです。しかしCG画のベタ塗りバックと違い、手描き絵画を周囲へ続けて広げるには、細かい手作業を加える必要があります。

熟練スタッフを長時間拘束するから、別途技術料が高めなのが普通。というか、単価が低廉な絵はがきビジネスでは論外です。絵はがきになじまないサイズの絵は、選ばなければ済む話でもあるから。しかしここではコレクション構築が優先で、二作目で早くも伝家の宝刀は抜かれました。

ブランド絵はがき

犬の左に芝の空間が十分ないと、原画とくらべて狭苦しくなります。同時に、右上のやまぶき色の小さい花が欠けすぎると、全体の華やかさが落ちてしまいます。そこで下部に絵を描き足して捨てしろをつくり、左右幅をかせいでいます。
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