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美術展を鑑賞する上手なコツは、割と知られます。足早に会場を一回りする方法です。そして気にとまった作品へ戻って、じっくり集中して鑑賞する。こうして時間を全作品に均等に当てずに、傾斜配分するという。

この鑑賞法を使って失われるものは、一応考えないといけません。現代美術で使えば、後の歴史名作を拾えるのか、逆に消えるものだけ選ぶ失敗にならないか、結果の有効性が未保証です。何しろ、創造は顔なじみでないに決まっているから。直ちに親しく感じた作品はスカな理屈で。

そっちの話はまたにして、展覧会には作品の適量があるようです。それより増えると、お客は何度か会場へ足を運ぶ必要があります。一回で終わりなら、全作品をていねいに見ることができず、あきらめたり端折ったり、選択的に見る人が現れるだろうと。

逆に作品が少ないとどうか。アートフェアの一画廊に5点きりなら、たいていの人はていねいに全作品を見るでしょう。100点ある画廊にくらべ、個々の作品がやりたいことは伝わりやすい。埋もれず、目移りもせず。実際、有名高級アートフェアは作品がかなり少ない傾向があります。

売るためなら、作品が少ない方が有利と感じます。理想は1点、次善は2点。しかし人は、比較した差異に確信を持つこともあります。並べ方で、作品同士を引き立てる作戦もあり得て。作品の規模と展示室のまとめ方は、一種の複雑系といえそうです。
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