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ネットに真実の情報が多いと感じている多くは若者で、ウソだらけと感じているのは中高年。おもしろいのは都市伝説に関してで、本当はあったことなのに、誰かのデマが広がったものと結論し、納得し合う声があります。

当時ニュースになって、今も語り継がれる変わった出来事があります。しかし新世代は「できすぎた作り話にだまされちゃだめ」と、その出来事を都市伝説だと断定して、いまだに信じる者を哀れむ構図があります。

そのひとつが三島由紀夫の「あの写真」の存在です。「事件から派生した都市伝説でしょ」というのが、少し前にはネット上の通り相場でした。実際にはあの写真は記者が撮影し、夕刊に掲載を間に合わせ配達されました。45年前の今日、新聞を見た人々は当然ショックで騒ぎにもなりました。

「あの写真はあるという話は都市伝説だ」という堅実な常識こそが、新しくねつ造された都市伝説だったわけです。それに釣られない一群は写真関係者でしょう。「あの写真」を撮影した記者の本と手記が何度も出版されていて、何が現場とデスクであったのかを知っているからです。

しかし体験した全員がいなくなれば、新しくねつ造されたウソの方が常識として固まっていくと思われます。そんな実例は、海外ならエジプトのピラミッド、日本なら聖徳太子。当時の人が知ることを、今の人は妄想するのがやっとで全く及ばない状態。

過去の美術が何を意味するかが、新世代の願望に沿って変わっていくのも類似現象でしょう。近年の論調は「創造は精神異常だ」という解釈で、これは芸術がわからない人が増加傾向にある表れかも。創造は届きそうで届かないブドウの実。
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