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日本人の中に、「商売は悪」という強迫観念があります。典型はハロウィーン祭で、イベント情報公開後に噴出するのが、「隠された商業目的に僕はだまされないぞ」「あれは商売だからみんな相手にしてはだめ」という声。

商業活動を絶対悪とした正義感は、先日の日本料理、和食の海外進出を政府がもくろんだ場面でも表れました。「国の伝統を売り物にするな」「何もしないで自然にまかせろ」の声。まるで妨害。スキを突いて、別国のアジア人たちが海外の和食産業を仕切っているありさまです。

そういえば大学の学園祭でも、模擬店で上手に黒字を出した学生は、クラスメートから尊敬よりもむしろ軽蔑されたはず。商いがうまい人間は、日本人の嫌いなタイプといえるでしょう。

しかしイベントが商業と連携するのは、自由主義経済社会の特徴です。共産主義との違い。日本古来の伝統行事も、商工会議所や青年会が動いて協賛企業を募り、だから山車やみこしに企業名が書いてあったりします。

古文書にみる鎌倉や江戸もそうだったし、打ち上げ花火の「かぎやー」「たまやー」もそう。尊い神事や慰霊祭も、地域景気浮上策や富国の雇用創出などで、商売と二股かかっています。現代の黒いカラクリを見破ったぞと、得意になるほどの極秘野望でもなくて。

この話題は昔からあって、プラントやシステム一式の海外売り込み失敗がよく報道されました。優れ物を作るまでが神聖で、売る尽力はけがれとみる哲学がじゃましています。国内観光も、商売嫌いを返上してからが伸びしろでしょう。まだ返上せず、だからまだ伸びず不況。
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