先進国の中でも日本の生活水準が低い根拠に、住宅の狭さがあります。昔からよく言われてきたウサギ小屋という語を浮かべつつ、今のドイツのアパートとくらべてもため息ばかり。

日本の貸し住宅の狭さに、絵をかく人は困っているでしょう。たとえば1メートル四方のキャンバス、S40号なる日本サイズがあります。大作といえない中作。ほぼ全ての自宅で、これを床に置くことは困難でしょう。一週間だけこの絵を寝かせて置くスペースが、家の中のどこにもないのです。

床に広場的なユーティリティースペースがないせいです。あるのはケモノ道のような人の動線、足の踏み場だけ。

日本で言う広い家とは、要するに7DKや8LDKを指します。部屋数が多いから合計面積が大きいだけ。体験する最も巨大な空間は8畳や6畳止まりで、25畳ではない。六間半の釣り竿を伸ばして床に置き、浮き下を見ながら仕掛けを作るのは困難です。自転車も分解できないし。下宿ふうの間取りがその正体で、各部屋は狭小です。

そこで、住宅建築家の出番です。戸建てや低層集合住宅の専門家なら、百平方メートル(30坪)の大きい2DKでも難なくつくれます。ところが日本の建築家は、ネットで悪く言われています。あいつらは危険だから、関わってはいけないと。

建築屋の連中の仕事からみて危険性は浮かんでこず、これは競合業種からのネガキャンと判断できます。そう、これは住宅の話題ではなく、ネットにひそむ闇の話題です。五輪スタジアム問題にまた尾ひれがつき、内外の建築家が振り回されているので連想しました。
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