海外美術展に何度も参加した方は、会場の写真が手に入りにくい現実を知っているはず。オーストラリアやカナダも含めた欧米展で、主催者が配布する写真は少ない。少しでも送ってくれたら良心的な団体でしょう。

通常のイベントは、写真が豊富に欲しい人は直接行ってねというスタンスです。そして会場へ行ってみると、撮影禁止の張り紙があります。我々も2016のフェスティバルは、スタッフ登録したベテランによる撮影でした。

作家サイトの制作で、実績写真がなくて困ることがあります。たった一枚だけが手元に残っていたりして。ここで受注したサイトでも、実績ページを埋めるのはここで配布した会場写真が主だったりします。そして、日本国内展の会場写真もほとんどないというありさま。これが現実です。

かつて募集手配だけの頃、ベルリンのフェアで400枚以上、ニューヨークのフェアで500枚以上を参加者全員に配りました。いずれもこちらがデスクとなり、事前に撮影計画を立てました。こちらにプロ写真家がいるからできるわけで。あの時はフルサイズコンデジで、今回は一眼レフを使いました。

「たいした写真じゃないね」はビギナー感覚で、後に間違いなく心変わりします。年月たてば世の現実を知り、その写真を頼るはず。わずか一枚の写真で違うのが、サイト制作の現場です。だから昔の参加者からも、「あの展覧会の写真が残っていれば」と問い合わせがあります。当初はどうでもいい写真と感じても、あって助かったーと喜ぶ時がずっと後に来ます。

3.11以降、警察、消防、自衛隊、ボランティアが回収した写真がデジタル化され、最近になって現物写真の廃棄が始まりました。まだしばらく現物を捨てないでいる自治体もあります。命の次に大事なのは意外にも写真かもという、人生経験と人心の理解が、これらの熱意になっています。
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