作家の方針や、作品の制作動機。そうしたコンセプト関係の説明文にも、グレードを上げていく余地はありそうです。

公募でも自主企画でも、コンセプトを書く機会がよくあります。作文で作品の運命が変わりそうな気がして、色々と悩むところです。素直にいくか、ひねってみるか。まずは、意味があることを書きたいところです。

たとえば、生きることの素晴らしさを表現したという作品。現代美術は記号的表現に加え、反語やアイロニーやらも当たり前だから、何を作っても生きる価値を肯定する意味に持っていけます。死んだような光景でも、逆説的に生命感に結びつけるのは簡単。そういう時代です。

そうすると、生きる素晴らしさを込めましたと書くだけでは、作品のウリになりにくいわけです。一応みんなが該当するから。むしろ、生きる素晴らしさを完全否定した方が、困難に立ち向かうやりがいで気迫が違うし、珍品になるでしょう。

音楽にインスパイアされたというコンセプトも同様です。再生機器が座右にある現代だから、音楽が頭の中で鳴っていたり、現に聞こえている環境で制作するケースが、むしろ多いでしょう。音楽をヒントにした作品ですとあるだけでは、スルーされやすい理屈です。

具体的な曲名なしでは、ピンとこない問題もあります。「月の光」なのか「天国と地獄」なのか、「春の海」なのかを言えば、作品とのつながりはイメージできそうです。音楽漫画の伝わりにくさと似ています。
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