FC2ブログ
油彩画や水彩画を撮影してプリンター出力した作品は、日本でもすでに美術品として売られ買われています。しかし2000年代半ばにはまだ、保守派と進歩派に意見が分かれていました。

保守勢に多かったのは、「デジタルは単なる印刷だから美術でない」という主張。対する進歩勢は、「とても美しいから美術なのだ」が主流でした。しかしそれだと、画質が悪いと美術と違うのかと、揚げ足とりが簡単でした。

そもそも、版画というものは全てが印刷物です。版から転写し複製します。一品の手がき作品は版画と呼ばない。印刷で量産した絵を版画と呼びます。印刷だから美術でないとの説明は不合理にすぎます。それだと版画の歴史の全否定になってしまって。

電算写植で出した読売新聞などを展示室に敷き詰めた、いわゆるインスターレーションでアート界が回ったのは1980年代でした。20年後に新聞紙の代わりに、自作画の印刷紙を壁に張ると、今度は美術失格になるとは、いきなり中世以前に戻った論争がアンバランスです。

こうした版画特有の混乱はルネサンスから増え、今もあります。技法名称の林立と意味の交錯が目立ち、言い換えやロンダリングもみられて。新しい食い違いはデジタル・リトグラフで、ジクレーを指すとの説明と、パソコンで電子データを送るアルミ板プレス機を指すという、二説があります。
関連記事
スポンサーサイト

|04-05|ジクレー版画物語||TOP↑

日本現代美術をドイツへ

ギャラリー日独物語

リンク

カテゴリ

最新記事

月別アーカイブ

ご案内

クラウド・ファンディング物語
ギャラリー日独物語

ミニコラム集1
ギャラリー日独物語

ミニコラム集2
ギャラリー日独物語

最新トラックバック

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR