日本にも版画の通販店が多くあります。以前からオフセットポスター製品によくあった『モナリザ』や印象派などの歴史名画を、今度はジクレー製品化することで、美術関連の小さい市場には福音になっています。

そんな通販サイトに、よく版画のルールが出ています。ルール説明の中心は、作品の由緒を示すサインやエディションナンバーです。版画は後でも増刷できるから、直筆サインやリスト記録で価値を担保するわけです。

江戸の浮世絵には木版画もあり、その版木は明治時代に欧米へ流出しました。その古い版木で今から新たに刷ったら、どういう価値になるかという問題が起きます。その混乱も何とか調整しようとするルールです。

ただ、版画店は出荷数を増やしたいから、後刷りに遺族のサインを付けたり、デジタルならサイズ変更して別シリーズを出したりと、パターンが増えていきます。200枚限定の『モナリザ』と言っても、世界にはすでに何万枚もあるだろうから、希少性はないでしょう。

版画のルール説明の最後はたいてい、「版画の価値は内容が決める」に落ち着きます。鉛筆サインとナンバー入りの正統ジクレーより、コンビニのレーザープリントに値がつくかも知れません。その一枚だけが幻の途中案である場合とか。最後の説明で、ルールが覆える仕掛けです。
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