FC2ブログ
シンセサイザーという楽器が広く知られた発端は、ドイツ系スタジオ・ミュージシャン集団ホットバターの『ポップコーン』(1972)でした。世界的ヒットとなって、テレビ『吉本新喜劇』でも使われたり。後にテクノの元祖に位置づけられています。

シンセサイザーの初期メジャーアルバムは、キース・エマーソン(1970)と冨田勲(1972)が有名。両者が使ったモーグ博士の大型シンセサイザーは、エマーソンも開発参加したもので、バッチケーブルでつなぎ、音が出なかったり止まらなかったり苦難の機械でした。単音なのでマルチトラックレコーダーが前提で、ステージに何台も置いたのもその対策。

当時語られた夢は、どんな音でもつくれる万能性でした。出せない音はないと。正弦波をフィルターで自在に変形し、自然音も出せる原理です。実際にはエマーソンも冨田も、未来的な宇宙音を多用しました。

ただし、ノスタルジーはあったのです。同時代の人々はノスタルジーとの接点も期待しました。ノスタルジーとの接点がほとんどない楽器テルミンは、結局広まりませんでした。

コンピューター・グラフィックスもそのニュアンスが似て、既存の光景を模するより、いかにもCGらしいSF画が多い傾向があります。色も派手で。このように新しい道具が新しい世界像を生み出すことが、伝統の発端となるのでしょう。

そしてやはり、古い道具である絵具とキャンバスとの接点もCGに求められていることを、ジクレー版画を販売して感じています。
関連記事
スポンサーサイト

|05-12|芸術の秘密と謎||TOP↑

日本現代美術をドイツへ

ギャラリー日独物語

リンク

カテゴリ

最新記事

月別アーカイブ

ご案内

クラウド・ファンディング物語
ギャラリー日独物語

ミニコラム集1
ギャラリー日独物語

ミニコラム集2
ギャラリー日独物語

最新トラックバック

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR