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日本で本が売れない原因を求めてアンケートをとると、「最近の本はつまらない」という回答が多いそうです。新車のアンケートでも、「最近の車はつまらない」が多数。しかしこれらは、イソップ物語のぶどうかも知れません。

もし楽々と手が届けば、同じ本が、同じ車が、おもしろく感じられるのかも。本が好きなだけ買えるサイフ状況なら、「最近の本はけっこうおもしろい」に転じるであろう疑いです。実際に書店へ行くと、いたるところに読みたい本が。買わない原因は24年続く不況だった。

これらで、経済に余裕がない以外に、二つ目の原因を探して論じても無意味です。買えない物をつまらない不要物とみなす合理化の心理が、この現象の全てだから。

これを美術品に応用するとどうか。日本の美術展は、多くが順位発表会や鑑賞会です。対して欧米の美術展は、見本市や売店です。日本価格は買う人が少ないから高めなのであり、その価格のまま欧米に出しても買うつもりで来た人に「すっぱい作品」に映る不安は残ります。

そこでまずは廉価にしようと、複製技術を使う企画を考えました。全て同額なのがブランド絵はがきで、価格はまちまちでも手が届く範囲に降ろしたのがジクレー版画。

日本では、新人でも10号20万円などは普通です。しかし、美術に満ちあふれたドイツでその金額だと価格交渉は決裂するため、次に打つ手がありません。このようなイソップのぶどう問題が、現地生産方式の版画のコンセプトに含まれています。
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