キャンバス画や木板の絵にくらべ、紙作品は経年で傷みやすい問題があります。日本の高温多湿が原因で、変色やカビにやられやすい。

スケッチではないタブローのペーパー、つまり最終作品が紙の水彩画やクレヨン、色鉛筆の場合が大問題です。久しぶりに出して見ると、傷んでいてがっかりすることが。絵を額に入れ、箱にしまい込んでいると特にひどい。

そこで作品が新しいうちに撮影すれば、画像イメージを永久的に保全できます。この五年ほどでデジタル一眼レフカメラが安く高画質になり、低コストにて可能になりました。

ただ撮影にはそれなりに手間もかかり、紙を平らにして写すにも工夫が必要で、大きめの絵では照明も手間です。撮影法を求めるうちに、部屋の一角が写真スタジオ同然になることも。機材にこり出したりして。

ところで、過去作品が今の関心と異なるとしても、新作が何もかも上回るとも限りません。初期の勢いや大胆な発想が、年月経て今ではもう出せないこともあるでしょう。起きやすいのは、人目を意識してきれいに仕上げる習慣が強まり、新作ほどこじんまり萎縮し空気になってしまうケースです。

世間の減点法評価への対策を講じていない初期の作品は、たとえ今よりはるかに未熟でも、まだ失っていない何かが輝いている場合があります。
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