イギリスのEU離脱で、エリート評論家が的を射ない分析を連発しました。多いのは、「イギリス人は感情に走った」式の論説でした。

EU離脱に賛成したイギリス国民は、自分の生命財産が脅かされていて、回避策を選んだまででしょう。我が身の滅亡を食い止め、長生きできる可能性を求めた、重い決断と思われます。

それを「感情的」「気分的」で軽く片付けるのは、階層の上位者が下位者の命を安く見積もっている証しでしょう。加えて、平等に一票を持つ下位者へのいらだちもあるかも。貴族だけが投票権を持った時代への郷愁まではないとしても。

分析論自体が、下層民へぶつけるヘイトスピーチになっています。日本の感覚では、ヨーロッパは人種問題が激しい印象がありますが、階層問題も負けずに激しいことが読み取れます。事後にばらまかれた悪口が、離脱派が増えた理由を追って補強しているありさま。

この二十年に先進国が好んだ「グローバリゼーション」「新自由主義」「株主利益第一」は、階層間の敵対意識をあおりました。上層のブラック化と下層のテロ化が世界の略図となり、分離独立さえ現に起きていて。先進国は、好き好んで内乱と崩壊を選び取ったかたちです。自滅を急ぐ先進国。

実は日本も、この二十年の政策は階層社会の構築でした。早くからあった伏線は、一億総中流社会を批判したマネーゲーマーたち。貧富の差を日本も広げるべきとの主張。今ネットでよく出る意見「底辺たちの選挙権を廃止か限定せよ」は、日本と島国イギリスに共通する運命を思わせます。
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