ベルリンのアインシュタインが1922年に来日して講義を行った際に、書き込まれた黒板が日本側で保存されていた裏話がありました。黒板は紛失し、でも写真は残るから今でもジクレー版画にできる理屈です。

作品が平面でも立体でもジクレーにできるから、ジクレー作家と言うだけでは何屋さんかわかりません。近年はゴッホのジクレーも普通に売られていて、アナログ時代の古典画家さえジクレー作家に含まれています。

普通にジクレーと聞けば漫画やCGを連想しやすいのですが、日本のネットショップで最多はおそらく具象の油彩画、それも風景画でしょう。また意外に多いのは版画です。石版画を原画としたジクレー版画という具合に。

手製版画の中には、歩留まりが低くなる技法があります。手の込んだミクストメディアだと、一枚刷ったら版が壊れるとか。そんな場合も一枚だけ刷れば、後はジクレーで増刷できます。量産に耐えない複雑な版画技法でも、ジクレーでつなげば成り立ちます。

参加者へのガイダンスで、思い切った活用も始めています。作品面積を大きくできない小さい筆記具の絵や、長期保管できない素材だったり、内外価格差が目立つ高額作品なども、ジクレー化で市場に乗せて有利な展開に変えられるでしょう。

定型用紙が制約になる場合は、余白が確保できる大きい紙に最初に描いておいて、デジタルの段でカットすれば、紙の端を気にせず伸び伸び手が動くでしょう。手がきの制約からいったん出てから戻ると、手がき技術が強化される効用もあるでしょう。
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