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中村紘子が以前ラジオ番組で力説したのは、コンクールの一位の正体でした。非常にうまい凡が選ばれる傾向があって、突き抜けた非凡は優勝から外れるという話題です。

その意味は、刺激や毒を欠いた健全なピアノ演奏に、民主的な票が集まってしまうので、天才の芸術が表に出にくいらしい。選者たちの深層心理に嫉妬心まであって根深いという、えぐい話が十八番の硬派の人。

この法則は各界でよく言われていて、建築設計競技でいえば佳作か二位が芸術的で、一位は事務的で不動産的な傾向です。突き抜けた独裁的な審査委員長がいない限り、創造は浮かばれないという。珍しく花開いた例は、シドニー市のオペラハウスでした。

日本の文学賞で、過去に何度か審査員の辞任劇がありました。変な小説を選ぶ審査団に抗議した保守もあったし、変な小説を選ばない審査団に抗議した革新もありました。国民は何が何だか構造がわからず、ついていけずじまいだったような。

「個性が価値で芸術である」と言い切るジャズ演奏と違い、クラシック演奏では個性はグレーゾーンです。得点か減点かわからない分野。クラシックを自由な音楽と呼ぶ人は、さすがにいないわけで。中村紘子もアンドレ・プレヴィンの逆コースで、ジャズピアノトリオでも組めば上原との共演もあり得たかも。
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