世界中に今、「ヒトラーみたいだ」と批判される人が目立ちます。ヨーロッパに何人か、中東やアジアにも複数いて、各国の与党にも野党にも、大統領候補にもライバルにも。どこへ目を向けても、指摘される人物がちらほら。日本でも中央と地方とで、最低6人はいて。

そんなにありきたりな存在なら普遍性があって、人物タイプあるあるの類型と認定せざるを得ないほどで。

本家は狂気の人と評されますが、冷静にたどると常識的なモラリストだったといえます。結果的に、極度の良識は非常に恐ろしい。アブノーマル否定とノーマル肯定が度を超えると、どこへ行き着くかの結果論でした。

ヒトラーのベタな良識が示されたひとつが、彼が主催した『退廃芸術展』でした。シャガールなどジューイッシュ以外に、カンディンスキーの抽象画、さらに古い印象派もさらした後に焼却する予定の展覧会です。異常なアートを撲滅するという、ものすごい素直さ。古今東西に賛同者が多そうな。

当人は親アカデミズムの元具象画家で、デフォルメやアブストラクトを激しく嫌い、悪口を言い続けたというから、今も彼ととても相性がよい国がありそうな感じ。ねじくれた人ではなく、真っ直ぐな人だった点も重要。わかりやすくて、ファンが集まりやすい人気者だったのです。

現代日本に激増したブラック幹部とは違い、側近や部下から慕われ愛される人だったという。世の中の異常を嫌って、正常を好んだ、超きれい好きの男。各国が封印するほどに、不可解なパラドックスです。
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