最近、遠い宇宙の高度文明から信号をキャッチしたというロシア科学アカデミー。しかし、地球人のしわざだったオチ。科学研究では、未調査で発表して期待させ、調査後に否定結果を知らせる順序がよくあります。

以前、光速を超えた実験が話題になった時もそう。相対性理論が崩れる予感。が、タキオン粒子に似た概念なら光の一兆倍かと思えば、小数点以下のうんとうんと微々たるオーバースピードだという。そこまでわずかなら測定誤差だろと外野から言われ、やがて測定誤差と確かめられ沈静化。

おもしろいのは人の心理です。「驚異の発見だあ」「いや間違いでした」、「ないはずがあった」「いややっぱりなかった」、「従来をくつがえす」「いや従来の範囲内だった」と、びっくりがっかりを延々と続けるうちに、人々の被暗示性が高まり、浮き足立っていくから。

ナチスの宣伝相ゲッベルスのメソッドに、「うそも100回言えば真実になる」がありました。オカルト事象や心霊現象も、焚き付けと種明かしを繰り返すうち、現に人々は信じる派へ染まっています。詳しく調べた分が全てウソだった事実を、わきへどけてまで既成事実化を済ませた庶民。

日本で類似の疑惑に、「芸術は難しくてわからない」があります。「意外に簡単だね」と感じかけた人も連れ戻す、社会規範として機能する決まり文句です。日本の美術業界を小さく縮めた、100回以上のマイナス効果です。現代美術がわかったら、罪だと思わせるほどの圧なのかも。

放置すると日本は縮むばかりだから、ここで一発、本を出すことにしました。美術に関してどんなウソが100回言われてきたか、人々の感性がどう曲げられたかを考える本です。全巻のうち一部はもう発売中です。
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