『与那国島の海底遺跡』が、今もブルーな話。青い海に沈む『与那国島の海底遺跡』を、古代の建造物だと直感した人がいました。階段や祭壇があるから、太古の人工的な神殿だと。ムー大陸かアトランティスではと。

が、日本の考古学で人工とみる人は皆無です。自然物とする根拠は、新しい地殻変動がなかった地で、全体が100分の17も傾いている点。ステップ段差が不ぞろいで、1メートルなど人間は歩けない。そもそも人間に可能な組石造でなく、岩盤削り出し構造だし。旗竿の穴はウニの穿孔習性。

世界に多々ある自然の造形でした。しかも現場近くの陸上に、もう一セットあるのです。方状節理なのでダブル天然記念物で誇るべきが、一人だけが水中の方のみ人工物と主張し膠着しました。プレゼンテーションを外国で行ったから、日本考古学界のレベルは低いと外から見られてしまって。

おもしろいのは、その一人は専門外なのに別分野で地位が高いそう。一分野の有力者が別分野で権威を発揮したケースに思えます。人工説の論文に誇張や変な記載がいくつか見つかり、当初から指摘されました。

いまだに答は出ていないと誰かが蒸し返し、海波で直線が作れるわけないだろと無意味に騒いで抗するうちに、すっかりイメージダウンしました。後の新型細胞事件も、似たパターンをたどったような。

素人のトンデモを歓迎するロマンや、専門家を軽視する自主性を、芸術でやらず科学でやる。これは世界中にみられる人間的な反応のようで。
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