前回のジャパン・フェスティバル・ベルリンでは、2点のジクレー版画をいずれも1日間、180度か90度回って展示するミスがありました。天地逆と横倒しに掛けてしまい、それらは次回に1日ずつ再展示する予定です。

現場で絵の向きを間違って飾る問題は、前回も力を入れていた作家サインの日欧差と実は関係があります。ジクレー編集の、「編集」とは何かという疑問にも関連していて。版画は量産アートなので、目的は見本よりも商品実物です。

ヨーロッパ向け商品として、サインは日本よりも重要です。デジタル制作のCGや写真系以外は原画の拡大縮小なので、サインの調整が増えます。売れた作品のいくつかは、サインを作者にやり直してもらったり、サイン案を複数書いてもらうなど、買う値打ちを上げようと講じました。

なぜ欧州の購入客がサインを重視するかは、要するに購入するからです。日本では買わないからサインはどうでもいい。ジクレー編集は、照明ムラやピントムラ、解像度の適合作業以外に、サインの位置や濃さにかなりの時間をかけます。同じ作家の別作品で筆跡を変えたり。

全作の中で2名の4点のみ作者がサインなしを希望し、うち1点だけはこちらから説得してサインを入れました。3点だけがサインなしでの出品となり、その3点中2点が間違った向きで壁に掛けられました。
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