ドイツでなかなか売れない日本作家も何とか売ろうとして、現地で売れ筋のペーパーアートへ仕様変更する意図が、ジクレー版画作戦にありました。でも最初の関心は、テイストの増幅でした。

作品を見た瞬間、ここがこうなっていればと聞こえてくることがあります。編集でそこをそうすると、結果売れたことがあります。これを制作にフィードバックし、作家といっしょに考える実験的な意図もあります。

作家が原作の純粋性を守るあまり、鳴かず飛ばずで停滞するケースも前から感じていました。音楽のリミックスバージョンのようにいじって、先が開けるかもという発想転換もできます。要するに、生きている間に色々試してみた方が得策だと。

現地のお客が「これの原画も見たい」と思えば御の字で、その突破口として廉価な版画が活用できます。ジクレー版画化すれば、どんなに孤高な作品も売り物へシフトし、これは一般的でない作風ほど効果的でしょう。

日本国内では作品をどう作っても、あまり抵抗を受けません。寛容であるというよりも、買わない前提があるから何だって許せてしまう面があるのです。それで画家は他人を知人の輪に加え、知人として買ってもらう活動になりがちです。

対してドイツでは赤の他人が買い物目的で見に来るので、他意識をマーケットリサーチすることに意味があります。何を作っても「好きにしてください、反対しません」で流れる日本との違いです。前回も何人かの作家は、協議してアレンジで挑戦しています。
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