東京のデザインイベントでジャングルジム形状の木製彫刻が燃え、内側に入っていた五歳の児童が死亡した事件に、信じられないとの声が多いようです。カンナくずの中にLED電球を入れれば、誰でも火事にならんかと心配になるからです。

しかも工業用の白熱ライトも加えたから、短時間で燃え上がりました。作者や主催側の常識のなさを不思議がる声がネットに集まっていますが、社会人なら思い当たるものがあろうかと思います。

背景は日本人の現代気質、逆ギレやモンスタークレーマーなど気が短く怒りっぽい性向と、もうひとつは自己責任主義です。この二つは90年代後半以降の低調日本を読み解く、車の両輪的なキーワードです。

今の日本では、他人に何かを注意されると即キレるケースが多いのです。結果オーライとなってさえ、言われた側が一瞬感じた「カチン」が人間関係を壊します。もろいハート同士だから互いに干渉をひかえるわけで、「火事にならんか?」と忠告しない方が人間関係がうまくいきます。

しかも流行の自己責任主義で、親しい間柄でもすき間風です。会社勤めした体験がある人なら、ブラック職場はどこも知恵を出し合う空気がなく、仕事が毎日コケてコケてする実態を目の当たりにしているはず。保身目的の非協力は、現代日本の大きい特徴です。

学生はいつの時代も、バランスを欠いてドジなミスが多いものです。非常識が取りえ。普通は、それを周囲が助けるのです。しかしイベント参加者も関係者も、互いにノータッチで孤立していたのかも知れません。
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