世界最大の広告代理店で、エリート若手社員が過労自殺した事件があり、ブラック企業とサービス残業の関係がまた議論されています。サービスという「もの」の値打ちを低くみる感覚は、日本でよくみられます。

よくある心情吐露で、「レストランや食堂の料理は、材料費が代金の3分の1以下の低さ」という論点があります。「それなら材料費を除いた3分の2はぼったくりで、僕たちは無駄な金を払わされている」という不満を抱く人が国内に多いのです。インチキを許すなと。

笑い話ではなく、この手の理屈はカーディーラーなどの自動車整備工場で日常的だそうです。部品代1000円と工賃6000円の計7000円プラス消費税という請求を行うと、しばしばクレームがあるという。

「なぜ部品より工賃が高いのか?、6倍はバカ高いでしょ?」と。1000円の部品は、999円以下の工賃で取り付けるべきだという意味。日本ではギャグではなく、整備工場の受付窓口のあるある実話パターンです。

客が企業に望む「労働対価は払いたくない」と、企業が従業員に望む「労働対価は払いたくない」という、二つのサービス料否定。いずれも日本の国民感覚の表れ方と思われ、ネットでも弁論対決が繰り返されます。

「日本人は水と安全はタダだと思っている」という昔ながらの揶揄も、実体感のない無形のサービスは無料で受けて当然と期待する国民性への言及でした。この感覚が、付加価値が値段を決める美術作品でも表れていないか、新しい課題テーマを思いつきました。
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