ドイツのメルケル首相が四期めを狙う選挙の前に、アメリカで大統領選挙後の火種がまだ残っているようです。投票の管理コンピューターで不正があったかもと、状況見分で言い出す勢力があるらしく。

しかしそれ以前に、選挙人制度という方式に、ややすっきりしないものがあります。クリントンの敗因とトランプの勝因を分析するオピニオン記事は、日本でも次々と出されています。が、今回の勝敗はこの間接投票制度によって偶発的に生じた結果になっています。

というのも、アメリカ国民はクリントンにより多く投票したと、とっくに公表されているからです。国民投票だとクリントン、その命を受けた選挙人投票だとトランプという、ねじれた得票が国家分裂をよけいに演出しています。

クリントンに入れた国民が多いとわかっている以上は、クリントンが国民に背を向けられた理由やトランプが愛された理由を分析する意味がありません。日本でも多くが飛びついて女性差別を嘆いてみせた「ガラスの天井」は、アメリカ国民によって見事に壊されていたわけで。

論じるなら、なぜクリントンは同じ民主党のオバマの後に、なお過半数の国民に支持されたのかと、なぜトランプにワーキングプアでない層も投票したのかという、二つが柱でしょう。加えるなら、一票の重みに不規則な大小をつける選挙人制度の話題も。南部に多いアフリカン対策だったなど。

ところで、政治分野で言うような勝ち負け論は、芸術ではダウトです。逆の価値観の採点者に交替すると、最高と最低が入れ替わる恣意的な世界だからで、作品の勝因や敗因はそれこそ神の領域にある分野です。その神の実体は、現実的には後世の子孫のようですが。
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