1月20日に就任したアメリカのトランプ大統領の欠点は、恨み深いところ。敵の矛先を笑ってかわせない神経質が、折々に摩擦を起こすでしょう。

しかし最も致命的なのは、敵を間違えた思い込みかも知れません。アメリカ国が損をさせられている構造は現にあるわけで、TPPが代表するように資本家の財テクのせいで、産業が食い荒らされる問題です。しかも利益は国に入らず、タックスヘイブンに隠匿されるし。

TPPは国と国の闘いではない。アメリカに工業製品を捨てさせ、日本製に勝たせる。その代わり日本に農作物と医薬品と保険商品を捨てさせ、アメリカ製に勝たせる珍アイデアでした。TPP文書の作成はアメリカ政府ではなく、富の偏在を糧とするグローバル企業の顧問弁護士なのがその証拠。

世界を股に各国企業の株を売買する1パーセントの資本家が、99パーセントから搾取する。そこにメスを入れれば彼はヒーロー。なのに彼がアメリカの敵を国単位で考えているのは、グローバルな新自由主義経済を勘違いしている疑いあり。外国の政府が敵だと誤認しているミスです。

1と99のバランスが崩れた格差拡大で、英米は内部分裂しています。EUや日本など先進国の低調も。そこをトランプ大統領が誤解するなら、反トランプのマスコミたちはそこを意図的に黙っていると予想できます。彼が国際構造からずれたまま倒れると、1パーセント側の支配力は温存できるから。電波放送は許認可事業ゆえ、1パーセント側と縁故を持つ構造です。

さて、似た勘違いをアートで探すと、「芸術が堕落している」の訴えが似ています。確かにそれはあるとしてさらに話を聞くと、「近ごろの作品はきれいじゃないからだめだ」と言う。太古から芸術はきれいごっこでなかったわけで、せっかくよいことを言いながら根拠は「そこかよ?」と、そんな感じ。
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