円の為替は、海外で行う美術展にも関係します。1ドルや1ユーロが何円になるか、円の数字が高いほど円安です。1ユーロ120円より、130円の方が円安。円が弱い。

円安なほど日本からEU国へ送ったイベント資金は、ユーロ金額が減ります。円安なほど送った1万円が低いユーロ額に換算されるから、現地で使い手が落ちる。その反面、作品が売れて日本へリターンする時に、円換算した日本での取り分が増えます。

海外イベント参加者にとっては、円安なほど参加費が高くなって、その代わり売れた時に多くもらえる計算です。逆の円高になれば、効果も全て逆になります。

25年前のバブル時代後期には、毎日円高の話題がニュースでした。1ドル80円とか。円高だと輸入品が安く買え、当時は海外製品の内需が拡大したのです。ブランドバッグ、音楽CD、高級ウィスキー。また海外旅行した先で、円の強さで高額のおみやげをたくさん買えました。

今は1ドル100円ちょっと。これに対して、アメリカのトランプ大統領は日本国が為替操作して円安に持って行ったと、批判を始めました。この疑念の背景は、自国の通貨を安くするほど、輸出品が相手国で安売り可能になるという、グローバル時代の歪みです。自国の資産を低くして国力を下げるほど好都合な者が主役で仕切る、奇妙な国際競争が続いています。

変動相場でない中国の人民元切り下げの件で、90年代にしょっちゅう議論された話でした。日本はむしろ思うようにできず、やられるだけの為替失策の国だと、延々と言われていたのですが。
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