日本の人気タレントのマツコ・デラックスが、「みんな限界に来ているのだろう、色々なことが」などと言い話題になりました。これに対する大勢の意見で不思議なのは、「なぜこんな日本になったのだろうか?」と首をかしげる声の多さです。なぜって?、今そこが国際問題の焦点なのに?。

日本がギスギスしてタレントが嘆く原因と、イギリスがギスギスしてEUを脱出する原因と、アメリカがギスギスしてトランプ大統領が当選、ギリシャがギスギスして破たんし、ドイツがギスギスしてテロまで起きた原因はわかりきっています。新自由主義経済を基盤としたグローバリズムです。

ここでも何度か触れましたが、ベルリンの壁が消えてボーダーレス社会が進み、世界各国は激変しました。ソ連など東側国が組み直しになり、世界が資本主義になった変化と、ほぼ同義です。日本では1964年の東京五輪以降の流れで、一線を越えた自由主義を徹底し始めてから国力低下が続いています。落ちた実例は尖閣諸島。

ギスギスの内訳は、極論の台頭と賛美です。日本なら、「労働できない人は死ねばよい」。イギリスだと「EUは死ね」。アメリカは「移民テロリストを追い出せ」。ギリシャは「やること全てだめ」。ドイツは「・・・」。全ての根底に、中産階級の落ち込みとデフレ社会があります。

別々の現象に思えても、ヒト、モノ、カネの国境を消す自由主義で、みんな限界に来ています。色々と。限界の正体は、マネーの奪い合いで疲弊したマインドでしょう。バス会社の旅行業参入自由化で大事故が多発した構造改革の無理も、人心荒廃に反映しています。職員の死に無頓着なブラック企業も、マネーの奪い合いには執着。

90年代の経済人が「今後は株主の利益を」と、一億総中流社会を批判しました。この主張からして極論でした。マツコ・デラックスが語った保育所不足にしても、夫の賃下げを妻が補って生じている面があります。近い将来に日本女性よりもう一段低賃金で働ける外国移民へと、取り替えるまでのしわ寄せにすぎないから、本気の解決は不要な算段らしいのです。
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