ある恒星に地球に似た惑星が7個あるらしいと、NASAの記者会見がありました。地球からの距離は39光年で、宇宙的規模では地球のご近所さんといえます。このニュースへの反応で、「光の速度で39年かかるなら、往復で人間の一生ぎりぎりか」という意見がありました。

実際には、はやぶさ探査機の巡航速度でも片道39万年かかる計算です。縄文時代から今までの1万5千年の26倍の時間。光の速度で考えた時点で、1万倍もずれています。だとしても、遂行済みの月旅行を応用してその惑星へも行けないのかと、疑問も起きます。

が、火星へ人が行く難易度と同様に、距離の大きさは決定的です。地球から月までの距離が地球一周分の9.6倍だとは早くからわかっていて、月に限ってとても近い。月旅行の提唱はアポロ計画より100年以上前にあり、ゴッホが生まれる以前だったほどで。

39光年は月までの9億6千万倍なので、科学者は行くつもりにならないでしょう。似た夢でも、実現性に大差があります。月と他の恒星は距離が7桁以上違い、どうにもならない壁です。でも必ず出てくるのが、「今の科学技術なら無理でも、将来の科学技術なら行けるだろう」という言い方です。

これも量的な拡張で済む範囲か、未知の原理に取り替えるかで、意味は大きく違うでしょう。燃料式モーターでは宇宙船の速度は上がらないから、空間の抜け穴を発見する想定が多いようです。「もし可能になる方法があれば、それは可能なのだ」式の、循環論で勇気づけているだけですが。

可能な方法の想定はワープで、小説や映画のアイデアが既成の概念になっています。架空の作り話に信頼を置き、将来を託す不思議です。小説や映画は現実と区別がつかず、フィクションと割り切れずにいる空気が濃いのです。ちなみに90年代に、ワープは不可能と証明されたらしく。
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