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テレビのお宝鑑定番組で、世界的な発見となる、日本の国宝級が出てきた「曜変天目茶碗」の話題です。奇妙な展開になっていますが、登場した双方に大きい疑問があります。

まず鑑定団への疑問は、あの茶碗を曜変天目茶碗だと決めた理由です。天目釉は普通に市販もされる本釉のひとつで、黒い茶碗になります。そして他の本釉と同様に、不純物や外因が加わると、窯変と呼ぶ色や肌触りの異変が起きます。偶然性も含め、陶芸のおもしろさの一面です。

曜変天目茶碗にはくっきりした水玉模様が散在し、そのルックスを「曜変」と呼びます。水玉がある場合と、ない場合の二種類があったりしません。白馬は必ず白毛に決まっているのと同じこと。だから水玉模様が一個もない茶碗を、曜変天目と決めたことが不思議なのです。栗色なのに、なぜに白馬と呼ぶのかという疑問。

そして否定派の最先端にいる研究家兼陶芸家にも、別の不思議がありました。水玉模様がなく、青赤ピンクに輝くミラクルな反射も皆無だから、曜変天目茶碗とは思えないという話で始まりました。なのに途中から、「にせ物」という表現が混入していました。

そもそも似ていないのだから、にせ物ではありません。曜変を模した偽造の可能性なし。曜変天目の贋作かもと疑う対象ではないのです。最初から贋作事件とは違います。真贋は争点ではない。本物か、それともにせ物かを調べる検証は、話がずれまくっています。ぬいぐるみではなく、本物の馬とわかっても、そこは栗色白馬の争点ではない。

カニ風カマボコを指して、ニセのズワイガニかもと疑うならわかります。ところが、ちくわを指してニセのズワイガニかもと疑うと、焦点が複数に割れて混乱するはずです。話のわかる人はいないのか、という疑問がありました。
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