小学生がいる家庭に関係があり、道徳の授業で「江戸しぐさ」なるものが一部の教科書にのった小さな騒ぎ。江戸時代に常識だったとする日常の心がけが、江戸しぐさ。しかし今の歴史学者は誰も知らず、記録にも落語にもなく。国会議員と官僚のみが信じ、教科書にのせました。

その教科書を批判する本も出ています。たとえば川を渡る船内で席を譲るマナーなど、馬も乗るので座席が最初からない江戸の船だから、嘘だとわかるという。現代の若者を調教する目的で、江戸の名を使った偽書が政治行政に入り込んだと結論されています。

てんまつで気になったのは、「江戸しぐさ」の資料が現存しない理由です。愛国NPO法人が言い出した極秘歴史では、「江戸しぐさ」を伝承する江戸っ子たちを、明治政府が虐殺して葬ったから現存しないのだと。

日本でそれはないだろうと、多くが直感したはずで。というのも、外国の人がたまげるあの日本史があるからです。フランス革命のような、王侯貴族と市民の内戦は日本では起きず、話し合いで徳川幕府から日本政府へ権力を移した大政奉還。

江戸の終わりと明治の始めは、東京に改名して持ち上がっただけで、同じ中味です。江戸から明治への混乱は小さかった。虐殺はないだろうと。

大政奉還してトップから降りた徳川慶喜(よしのぶ)は文明開化に加わり、侯爵となり国会議員となったそう。その徳川慶喜の孫娘がラジオ番組に出たことがあり、慶喜の質素な人柄と鰹節の逸話を披露しました。
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