アメリカのジャズピアニストのジェリ・アレンが、6月27日に亡くなって一カ月以上たっています。が、日本語ネットに情報は少なく、かなり知られざる人だったのかと感じさせます。

ピアノの達人タイプでなく、作曲も含めた個性を聴かせるタイプで、不穏でスローな節回しを流し込むスタイルはすぐ判別できるもの。反面、職人気質型プレイヤー好みの日本では、個性の人がそれほどウケないのはやはりというか。微妙な地位です。

スタンダードナンバーを演奏して、古参リスナーをうならせるには向かず。『100ゴールドフィンガーズ』と称する、NYから日本へ大物ピアニストを一度に10人呼ぶジョイントコンサートに出た際に、話題にならなかった覚えがあります。日本では悲運にもブレイクせずの感。

アメリカのジャズシーンに、同じ女流で有名なリズム楽器演奏家が少数います。歌うベーシストとして世界的スターとなったエスペランサ・スポルディングと、著名ドラマーのテリ・リン・キャリントンとACS JAZZ TRIOを結成して活動中。突然なので、アルバムはなくNYコンサートも穴があいて。

日本では各界で女性を優先的に起用しては、前代未聞のトラブルで幕引きするパターンが続きますが。こちらは夢の共演も続き、バークリー音楽院の名誉博士やピッツバーグ大学の教鞭など、後進の育成も順調でした。

しかし90年代後半からのジェリ・アレンは、若き日のカルト的な作曲も演奏も薄れていたのも事実。カルト的な画風の画家が、毒が薄まり埋没ぎみになってきた時のような焦りを、このピアニストに感じていました。
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