参加希望者にたまにみるのが、「ヨーロッパでの個展を望み、それ以外は不要」という初心です。一発勝負にかける気概らしく。ところが結果的にこちらで個展や二人展をセットするのは、団体展参加者の中からです。なぜそういう結果になってしまうのか。

これは現地がついて来る下地づくりと、こちらがついて行く下地づくりです。日本でも個展は、6日10万円は最低限。ドイツだと2~4週間でもっと高いから、的を外すとダメージが大きい。個展の初日にお客たちが「これは違うなあ」と感じたら、互いに損です。的に当てたい。

そこでマーケティングリサーチというわけで、低廉な団体展で事前調査し、方向性を決めて個展の設計に入るのが得策で近道です。この慎重さは、現代アートの時代性とも関係があります。それは、一人の作者が多品種になっている現実です。

一人で、具象画、抽象画、写真、オブジェとマルチに手がけるのは、現代日本ではよくあること。いかにも現代らしいのは、各々に一貫した作風がなく別人のごとき作風になりやすい点です。外部に感化されがちな、情報過多の反映でしょう。

一人展で雑多に並べると何屋さんかが焦点を結ばず、現地の関心は薄れると予想されます。かといってヤマカンで選べば、外れる確率は低くない。現地でイケるイケないをチェックしてからの方が、よいペースを保てるはずです。一発シンデレラは、美術以外の分野でももう起きないし。

ジクレー展でめぼしい作品を顔見せし、感触を確かめるのは無駄になりません。だからか、当初はベスト作を推奨していて、今は新作や試作の出品が多くなっています。原画は温存され、消耗しないのも利点。
関連記事
スポンサーサイト

|11-16|ジクレー版画物語||TOP↑

日本現代美術をドイツへ

ギャラリー日独物語

リンク

カテゴリ

最新記事

月別アーカイブ

ご案内

クラウド・ファンディング物語
ギャラリー日独物語

ミニコラム集1
ギャラリー日独物語

ミニコラム集2
ギャラリー日独物語

最新トラックバック

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR