今秋の寒波は11月でなく12月に始まったようです。ジクレーの版下づくりも混み始め、前年よりも遅れたピークになりそうです。夏に準備した分がない回になります。着手を早めたかった理由は、時間を多く当てた作品はやはり相応に練られるから。

ドイツ側でフェスティバル主催者の宣伝が始まり、アーティスト資料は例年ジクレー版画の中から送っています。ただ、決定した作品はまだこれだけ(2018年の新作ジクレー版画)。

版画系の募集は今の時代変化に話が広がり、前回も啓発の苦心がありました。ジクレーは何でも版画にできて便利だとしても、複製作品への抵抗は国内にまだ残るからです。日本画より洋画に多いジクレー化の敬遠。

原画は本物で複製は偽物だと何となく感じるのは、比較的新しい感覚でしょう。近世の画家たちの方が、複製作品に寛容だったほど。多色インクプリンターが発売された1997年から、日本で是非論が起きました。

では現代のアート市場の反応はどうか。意外にも撮影画像にデジタルで描き足すタイプの作品が、ドイツで売れゆきが安定しています。もしかすると美術作品が複製物に移る流れが、ごくゆっくりと起きているのかも。

原画は下絵にすぎず、プリント画で完成させる方法なら、絵を写真のごとく何度も市場に出せるメリットがあります。原画を手放しても資産が残る時代の特権でしょう。そこが大事な理由は、一人の最高傑作は比較的若い頃に出るせいもあります。撮影画像を作者が持たないと特権を失うから、現代画家の命綱になっています。
関連記事
スポンサーサイト

|12-07|ジクレー版画物語||TOP↑

日本現代美術をドイツへ

ギャラリー日独物語

リンク

カテゴリ

最新記事

月別アーカイブ

ご案内

クラウド・ファンディング物語
ギャラリー日独物語

ミニコラム集1
ギャラリー日独物語

ミニコラム集2
ギャラリー日独物語

最新トラックバック

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR