年明けすぐに公立美術館へ用事ができ、いくつか発見がありました。その美術館は、バブル時代の最晩年に滑り込みで建てたもの。直後の最初の消費税アップで日本経済は目に見えて暗転し、書店やCD店がどんどん閉鎖し、昨年2017年までが「失われた20年」と呼ばれるそう。

実は失われた20年とは、バブルの後始末、すなわち土地担保暴落による銀行不良債権問題を、国費投入で解消しなかった日本の失政を、先進7カ国が批判する枕言葉でした。長引く不況で用い方が変わり、本来は1992年が起点で、今年で失われた26年と世界記録更新中のこと。

話は戻り、その公立美術館の売店にある絵はがきが粗末だったのです。デザイナーの仕事に目が行く職業病もあるとして、「わっ、きれい、これも、あれも」とはならず、商品価値に疑問。素人ふうレイアウトで色も悪い。

我々が作るブランド絵はがきの当初の宣伝は、「画廊が送る個展DMとは次元が違う美しさ」でした。ところが、国内美術館の商用絵はがきまでも、経費節減DMレベルだとは。デフレ社会の100円ショップ的ローエンド狙いか、299円幕の内弁当ふう大味。

差の原因は民需の論理外である以外に、日独アートの特殊化対一般化もあるでしょう。優れものを競う必要が元々なかったり、販売スペースを埋める程度で現実に足りている疑いです。デザインをよくしても、どうせ売れないとのあきらめ。身内だけが買えばいいやと。

日本で美術の競争が起きにくいのもあるでしょう。外国で主流のアートフェアほどガチのオリジナル制作競争は、公募コンテストでは起きないし。世界がたじろぐジャパン・クオリティーが、美術関連に限って逆なのは新発見でした。もちろん先進国唯一のGDP横ばいが決定的すぎて、他の理由を添えても無意味ではありますが。
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