「日本はもう経済成長しないから、その前提で国づくりすべきと思います」。こう述べる人は、外国に目を向けると開眼するかも。人口減少や少子化が日本より激しい国々は、逆に経済成長(GDP上昇)しているから。投げない国は成長する。

日本だけがただ一人、経済成長しない26年。『サザエさん』の提供が、東芝から外資系のニッサンへ移ると報道。世界には日本を経済成長させない流れや誓いでもあるのかと、ネットでしばしば言われています。

論点のひとつが、基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)です。日本政府が国債を出す時、配下の日本銀行から発行し、親が子から借金するかたちです。この借金はよそ(外国)からではなく、内内の貸し借りだから「国の」借金や赤字と呼ぶのは曲解だという。国民は貸す側。

それを国民の累積借金800兆円と呼んだパニックが、20世紀末の中央による例の議論でした。このメカニズムを語れるマスコミ人は日本にいなくて、海外からの異論にとどまっていたもの。政府PBの貸方に当たるこの自称赤字は、今は1000兆円を超えています。

この曲解に目を向ける日本人が今や増え、もっと素朴な疑問もあります。国債が増える不健全は、政府PBの貸方がGDPの2倍になるとメタボ状態だからとされます。それなら逆に、GDPの方が今の倍の1080兆に増えれば、PBの貸方が今の倍の2000兆にふくれてもメタボ度は同じ。ムダを減らすのではなく、ムダができるほど経済成長すれば早い。

日本の人口はドイツの1.53倍で、この程度に気づく者が日本に一人なわけはなく、アンチ成長派が政界にいる疑惑が出ています。今は投資カットで成長が止まっているだけ。GDPを減らせばムダも減ってくれる奇妙な思想が、今の日本です。経済成長は、中央の投資で故意に起こすものだから。
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