FC2ブログ
少子化のせいで不況になったという、よくあるフェイクニュース。適齢期の団塊ジュニアは人口が多めなのに、結婚しないから子どもが減った。物を買う人が減ったから消費が伸びない。結婚しない特殊な哲学が日本を傾けたという、この若者犯人説を信じる人は今も多いみたいで。

むろんその説明は虚偽で、因果関係は正反対でした。1970年代の日本は人口爆発が心配され、角栄の列島改造論もその前提でした。人口減に話がひっくり返った一因は、90年代に始まる長期デフレです。消費が伸びないから貧困化し、結婚不適格で子どもが減ったのです。

デフレ経済は、節約と価格破壊で起きます。緊縮財政、経費節減、ストップ無駄づかいで不景気になる。好景気は逆で、財政出動、経費拡大、浪費と空費。意味もなくアートを買い込むと、好景気の時間となる。

90年代のテレビ番組は、物価が下がるほど国民は幸せになると唱えました。城南電機のあの社長とか。しかし下がった結果は、途上国化。さらに痛かったのは、価格低下で品質低下が起きたことです。ファッション衣料が3980円から1980円に下がっても、客が得しなかったのはなぜか。

同一商品ではなく、粗悪品と交替したから。布地の伸縮性が乏しく、洗濯すると固くなり、糸が切れやすく、穴があくのが早い商品と交替。70年代の古着といっしょに洗濯しても、先に破れる。値段半分、寿命四分の一。

品質低下が新幹線やエアバッグやテレビ番組にも及ぶとは、番組スタッフも想像できませんでした。美術館も経費節減で、収蔵品が傷みだしたという。出費が小さいほど国が富むのだと、国民は正反対に理解しているから不況が続きます。無駄づかいで裕福になるとは、確かに芸術的な破天荒ロジックだから、わかるだけでも壁は高い。
関連記事
スポンサーサイト

|06-01|美術の基盤は経済||TOP↑

日本現代美術をドイツへ

ギャラリー日独物語

リンク

カテゴリ

最新記事

月別アーカイブ

ご案内

クラウド・ファンディング物語
ギャラリー日独物語

ミニコラム集1
ギャラリー日独物語

ミニコラム集2
ギャラリー日独物語

最新トラックバック

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR