ベスト8進出への決勝トーナメント、日本対ベルギーは世界から強い関心を持たれました。16カ国中、ヨーロッパ10カ国、中南米5カ国、アジア1カ国と、ポツンとひとつ混じった特別ゲスト状態で。その日本は試合内容で個性を発揮できたので、文化芸術にもつながればよいのですが。

苦悩する日本が奇跡的に勝ちかけて世界は仰天し、苦悩するベルギーが奇跡的に逆転勝ちする、サッカー漫画にでもありそうな展開になりました。あるいは『あしたのジョー』みたいな。このミラクル結果が専門家も含む大勢の「たられば」を誘発し、論説が出回っています。

「ああやっていたら勝てた」「こうやっていれば上に行けた」の仮説が、SNSに林立。そんな中「もし日本の監督を替えなければ、16位で止まらずに4位まで行けた」という意見もありました。それに対して、「たらればは言うだけ無駄だ」と反発する意見が多いのです。

終わった後の結果論は、妄想にすぎないという反発理由です。さらにこう続きます。「前監督ならそもそも全敗し32位で終わっていただろ」と。他人の「たられば」は論法自体を認めず、自分の「たられば」は言わずにいられない。勝ち進む証拠がないのと同じで、負けまくる証拠もないのに。

過去にさかのぼる分岐予測を、人は心の支えにするものなのか。仮定で出た結論を証拠として、大きい結論を論証する思考が世界中にみられます。いわゆる論理の飛躍というやつ。当然、願望と我欲が反映します。

「たられば」の渦中に現代の画家もいます。作風が一種類ならダメ元ですが。複数あるなら、どれで行けばよかったか。一回売れないだけで失望したり、捨てた画風が実はよかったかも知れないし。大売れしたばかりに、普遍的クリエイティビティーを読み違えることもあるわけで。
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