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サッカーワールドカップを通して、よく言われた語は「てのひら返し」。その意味は複雑です。観衆が良いと思えば絶賛し、悪いと思えば批判するのは当然だから、その入れ替わりを思想変節の意味で「てのひら返し」と呼んで問題視するのは、何か違うぞと。

西洋美術史上最大の「てのひら返し」は、やはりゴッホで起きたのでしょう。今さらの恥ずかしいまねを消すために、僕らもゴッホを19世紀同様に冷遇しようという解決は、もちろん無意味な秩序維持でしょう。一貫していないことを批判するのは、やはり何か違うぞと。

日本代表サッカーの課題に、チーム強化の目的意識の整理があり、これを長年やらずに今回もやらないのは理由がありそうです。ひとつには、何をどうすれば結果がどうなるかの因果関係がわからない問題です。分析能力との相談になるわけです。

たとえば縦パスでスピードを上げ、前を向いてのシュートは、あれほど苦手だったのに今回できていました。成否は相手も関係するし、偶然のはずみも多分に含まれるから、失敗した部分を直せば未来が開けていくかは不明です。偶然のはずみの最たるものがオウンゴールです。

これは美術展覧会の結果にも言えます。売れた作風に重点を移し、売れ残りは今後廃止すればよいかは、芸術の神でないとわかりません。数回だめでやめたら、ゴッホもなかったわけで。不人気な作品が最も正解なのかも知れないし。

ドイツ代表は過去にない散々な一次リーグ敗退でしたが、同じ監督で次を目指すそうです。偶然起きた成功や失敗を慎重に除外し、データを冷静に分析する専門家集団がいるのでしょう。何ごとにもたまたまの浮き沈みがかなり混じるから、過剰反応には注意がいるということか。
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