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2022/11/18

増税ラッシュに皆も納得してはだめ|税金は財源でないと知ろう

日本の税金は誤解のデパートで、まず国民の皆さんは国費は国民が負担するのだと思い込んでいます。それならアメリカのトランプ+バイデン大統領がコロナで経済縮小した時、なぜ減税してドルを国民にばらまいたのか説明できません。アメリカでは金利上げの話題が沸騰し、財源を調達する話題は聞きません。

この現実をよそに、日本だけが「税金は財源だ」で逆回転し、「失われた30年」と欧米から呼ばれ、25年のデフレ不況です。税金が財源だの認識だと慢性的に金欠になり、「腹が減って食べる肉は自分の背中から切り取りなさい」と身を斬る改革に向かいます。

「吸う空気は、吐いて用意せよ」。へびが自分の尻尾を食べ空腹を満たす方式で、体重が増えず成長しません。日本だけのこの混乱は、お金を物体ととらえる誤認に由来します。アメリカやイギリスやドイツの財政への評論も間違え、一例はドルが紙くずになる予言です。

ドルの発行のしかたは、まず米政府がドル国債をデジタル発行します。次に国債を連邦準備銀行FRBでベースマネーに変換し、増えた政府預金分を担保に市中銀行へ指示すると、店頭で国民の預金口座に数字を入力するだけ。お金の正体は紙でなく情報です。何となくNFTアート的なイメージもあります。

アメリカがドルをばらまき「国の借金」(Government debt=政府負債)2300兆円を3100兆円に増やした事実が報道されません。意味が日本で理解されず、増えた800兆円を米国民は払わされると、日本の論者は笑い飛ばします。

思い込みが堅固だと、間違ったストーリーで解釈されます。典型が美術鑑賞であり「美術は美しい」の間違った前提で、日本の美術は市場形成できずにいます。その話に行く前に、美術は可処分所得が育てるので、経済成長が絶対条件です。
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2022/11/08

皆既月食と天王星食の写真撮影に行っちゃった|宇宙の神秘



皆既月食と天王星食の撮影に行ってきました。2022年11月8日20時6分頃。
・18:09 部分食始まり
・19:16 皆既食始まり(86分間続く)
・20:42 皆既食終わり
・21:49 部分食終わり

その皆既食状態の月が天王星を隠したのは、5000年間ない希少な現象だそうです。皆既月食による惑星食も、1580年の土星食以来442年ぶりだという。
・20:22 天王星食始まり
・21:17 天王星食終わり

この写真のポイントは、空に電線が入っているところです。何とか見えるように調整すると、地球照で赤銅色になった月が肉眼より明るめに見えます。実際はさらに暗い光景です。

皆既月食中に土星食が起きた1580年はガリレオが16歳です。ガリレオは地動説の検証以外に、月面のでこぼこと海や、木星の衛星の発見で有名です。天の川が星の集合とする分析もありました。銀河系という概念の始まりだったのかも。

天王星食の少し前から7倍の双眼鏡で皆既食の月を見ると、下側少し左にくっつきかけた星の点が見えました。

速報ニュースを翌日確認すると、やはりそれが天王星でした。事前のイラスト画と違う位置でしたが、はっきり見ることができていました。
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2022/11/05

奥田ナオト展 印象・日の出・光絵[参加者ニュース]

奥田ナオト展 OKUDA NAOTO
「印象・日の出・光絵」-モネへのオマージュー
光絵:LEDやソーラーによる光る絵画
Celts Cafe & Bar
小田原市城内2-16 TEL 090-5064-5015
2022年11月23日(水)~27日(日)
13:00~18:00

日の出
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2022/10/29

NFTアートはインフレ好況国の投機商材|デフレ日本で理解困難

「NFTアートには価値がない、誰でも描ける絵で芸術性がないだろ?」の質問へのネット回答は、暗号資産イーサリアム関係者が巡回で書き、アートに乗じた商戦です。ガス代と呼ぶ手数料収入が目当て。「NFTアートには価値がある」の反論内容に、日本のデフレ不況の深刻度を感じます。

NFTアートはアイコン型の投機商材です。たとえば600ピクセル角の小サイズなので、鑑賞する対象ではありません。買ってSNSやサイトでプロモーションする目的です。高額であるほど中味の落差で話題が沸騰し、購入した現オーナー企業の宣伝になる。さらに高く譲渡し転売益が出ることもありそう。

似ているのが、バブルの日本でゴルフ会員券が2億円に高騰した現象です。プレー予約の優先権で購入客は元がとれるわけもなく、2億円の数字インパクトの勝負でした。好景気社会には、法外な高額の情報商材が流行ります。

「失われた33年・デフレ不況25年」で景気が冷え切った日本で、理解しにくいのは当然です。遊びの気持ちが生じない社会環境で、過熱するプレミアムを楽しむ社交はマッチしません。日本はユニセフから、児童の7人に1人が飢えていると指摘されていて、NFTアートはあくまで金満先進国のエンタメだから乗りが違う。

NFTアートのリアル版も、かつてありました。戦後にケインズ主義経済で西側国が金満となった頃の、インスターレーションです。テーブルに食器。トーストパンも乗っている。その一式セットが実はアートで、何百万円で買う人がいました。その実験場は1937年のシュールレアリスム展が走りでしょう。

好景気を満喫すると、人の価値観は広がり採算を度外視します。お金を捨てるように使って楽しむ人間のウィットです。おもしろ投機商材に付加価値がつく、浮かれた気分です。幸福の尺度といえます。唯一デフレの経済衰退国では享楽にならず、好景気の日本もこうだった思い出のノスタルジーから話が始まります。
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2022/10/22

日本の消費税とドイツの売上税|知られざる仕組みの違い

日本では延々と間違った議論が続いていて、間違っているから「失われた30年」が33年目の今も続きます。そのひとつの焦点は、国を経済成長させるための成長戦略は何かという課題です。答は簡単で、自国通貨の造幣とばらまきです。

日本以外の国は全てがコロナをきっかけにお金を消費者の手に渡すことで、消費を活発化させています。それがなぜ成長戦略になるかという疑問が出る時点で、日本の経済評論家や大学名誉教授たちは完全に勘違いしています。時代は管理通貨制度なのに、金本位制で考えてしまうのです。

古典経済学は間違っており、現代経済学では経済成長とはGDPが上がることと定義されています。GDPとは、個人と企業と政府の金づかいの合計に、輸出入のプラマイ差し引きを加えた金額数字です。買い物の総額がデカくなるのが経済成長です。

それをアメリカが模範的にやってみせ、しかも国際金融基金IMFは「各国は最大限通貨を発行せよ」と勧告しています。日本だけが通貨削減して貧困化に突っ込む、その根拠は二次大戦の敗戦のペナルティ(の名残)です。真珠湾攻撃をさせないために、通貨発行を罪と教える特別な教育で国民を洗脳したのです。

それで世界は積極財政と減税で好景気となり金利を上げる中、日本だけが緊縮財政と消費税増税で不景気を続け、自助と身を斬る改革を行政で命じ、大勢が脱落して亡くなっています。マスコミが、女性の多すぎる犠牲の特集番組を作ったほど。

日本の消費税は10%で食料品は8%、ドイツの売上税はコロナ減税で15%で、食料品と生活必需品は5%です。ここから本題ですが、ほぼ字数を使ってしまい、一回で終わる話ではないみたい。絵画にかかる税金は別の機会にします。
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2022/10/14

Instagramアカウントが消された|携帯電話がないと失格らしい

Instagram上で採点する『100人10』というイベントがあると聞き、640点ほどの全作品を見てから、参加者にいいねを押していました。その後突然「アカウントが利用規約に違反」と出て、消えてしまいました。

よく見るとログインし直す画面が直前と異なり、携帯電話のダブルセキュリティーをスルーするボタンがありません。こちらに携帯類がないので失格になったみたいです。伏線があり、ここ2週間ほど「新しい通知があります」というポップアップが10回以上も出ていました。仕様変更の報告だったのでしょう。

2020年8月から2年2カ月だけ使うことができました。Meta社に変わり、facebook社時代にInstagramを買収して、仕様が異なっていたのを今統一したのでしょう。携帯がない代わりにパソコンは5台ありますが、SNSはスマートフォン向けの比重が増しています。

何年も前には固定電話でないとだめ、携帯電話はだめというアカウントが多かったのですが、逆転しました。有線の電話はやがて廃止され、全てが無線になると思われます。

ユーザーはどれかのSNSに力を入れ、他は登録しても投稿がまばらなことが多いみたいです。こちらは活字中心で、Instagramへの投稿は減っていました。Tシャツブログなどは、2011年から飛んだ2018年の1記事以来止まっていますが。

最近力が入っているのは経済ブログで、世界で日本のみ緊縮財政なのは、二次大戦のペナルティー実行を、バブル後に再開したからです。そのことを知る人は増えていますが、多勢に無勢です。国民の生命財産に関わり、戦争を引き寄せ日中戦争を前提とする意見が増えているのも怖い。
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2022/10/04

日本国は民主主義が実現している|朝廷と幕府の両立も要因では

「日本に民主主義は根づかなかった」の指摘が違う気がするのは、大きい不正選挙がない点と、国会議員が国民世論に反応して動く点です。ならば「失われた33年」の経済衰退と国力低下は何か?と言うなら、それも実は民意の反映です。

国民が政府に「景気を上げろ」と言う声は実は少ない。国民は「国の無駄づかいをなくせ」と言い続け、「国の無駄づかい」は政府支出を指し、無駄をなくすと通貨総量が増えず経済成長が止まります。だから『ジャパン・アズ・ナンバーワン』は平成元年の10年も前の昭和の話です。10年後に改革を始めると転落しました。

国は国民の願いどおり貧困化を進めています。この話はやめて民主主義に戻すと。民主主義の開始はルイ王朝を打倒したフランス革命とされます。近年、フランス人が「日本は民主主義が機能している」と言い出しました。日本国民が騒げば政治家が反応するから、うらやましがる声が続出しました。

民主主義は悪用され、翻弄されやすい欠点があります。第二次世界大戦に勝利した英チャーチル首相は「民主主義は最悪の政治形態らしい。これまでに試された全ての形態を別にすれば」と言いました。最悪だが、他よりはましという意味。

日本の民主主義の基盤は、江戸で確立した朝廷と幕府の分権もあるでしょう。朝廷は今の皇室で、国民のシンボル、代表、顔役みたいな役目といえます。政治家の部下が国民だ的な、悪しきヒエラルキーを薄めるのは皇帝や王というわけです。国会初日に天皇が宣言するだけで全然違う。

フランスの民主主義が不調な原因は、ルイ王朝の取りつぶしかも知れません。日本は二次大戦の敗戦でも皇室を温存し、交換条件が護国阻止の憲法と経済成長阻止の財政法です。悪性インフレで世界が付加価値税を下げて物価下げする中、日本のみ増税で物価高騰を強める奇行はその反映です。
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2022/09/25

エリザベス女王の初来日とスピーチ|日本がモテたのは昭和だった

エリザベス女王の初来日は、最後の来日になりました。1975年(昭和50年)のことで、晩餐会のスピーチをフル記録した動画を全て見ました。強調されていたのは戦後日本の高度成長への称賛と、協力し合い世界をリードしたい希望です。

今の日本は「失われた30年」が33年目なので、若い世代には世界をリードするなど絵空ごとに思えるでしょう。しかし当時GDPで、欧州各国を日本は超え世界2位。ヒット商品が続出し、世界に輸出していくつもの分野で圧倒していました。

たとえばオートバイです。1970年代半ばには、モーターサイクルレースは四強で、全て日本メーカー。鉄鋼も造船も強いし、建築土木も超強豪。テレビアニメ漫画は出そろっていたし、文学も海外人気。まだ菓子や日本酒は、それほど海外へ送っていない伸びしろです。

エリザベス女王のスピーチ内容に、ほめすぎた部分は少なく、欧米国は驚異と脅威を感じて、しかし平和主義だから、仲間をつくろうとしている動きがありました。日本国内で、マスコミが国際化の語を多発するのはもう少し後です。

その後、日本は世界に翻弄されます。『ジャパン・アズ・ナンバーワン』は女王のスピーチを裏書きしていますが、発刊された1979年にイギリスはサッチャー首相が新自由主義に換えます。小さな政府で貧困化させ、福祉を敵視して弱者を淘汰する一種の経済宗教で、先進国が没落を開始。

その10年後、ベルリンの壁崩壊の年、日本を倒壊させた白アリが消費税。若い世代は不安定な就業と所得減を食らい、ニヒリズムとアナーキズムに傾斜し、昭和日本を憎悪。互助で団結する農耕民族のDNAを、個人プレーの騎馬民族に変えたがり、できるわけもなく33年喪失中です。
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2022/09/15

日本が戦争に近づいてゆく|アフターコロナは世界大恐慌後に酷似

日本の新型コロナ騒動は、我々も参加したジャパン・フェスティバル・ベルリン2020最終日の6日後の2月1日。コロナの経済低落は1929年の世界大恐慌の再来を思わせます。1930年代に世界各国で貧困救済が遅れ、ファシズムとナチズムが台頭し世界大戦となった流れです。5~8千万人が亡くなった二次大戦。

コロナ恐慌で戦争が見えてきました。日本も戦争へ向かっています。先日、与党の副総裁が戦争の可能性を初めて記者会見して、しかし世間の反応は小さく。主要な背景は「失われた30年」。海外宗教に財産を取られ家庭崩壊した少年が、成人してジョーカーとなり元総理を暗殺した、すさんだ社会もそう。

亡き元総理の「日本はお金を増やせ」派は失墜し、「お金を減らせ」派が全権掌握しました。重税で暴発したフランス革命の前夜に似てきました。日本の低賃金は、仕事ができない人の増加ではなく、お金の量を故意に削減しているからです。政府の通貨発行額が、企業の賞金総額になる理屈です。25年間減らして死者続出。

貧困化を進めれば国民は荒れ、押さえ込むためにファシズム、全体主義へと向かいます。最近になって話題の本が、ハンガリー出身の米経済学者カール・ポランニー『大転換』です。市場経済が個人を分断させ、大規模戦争へ至るメカニズムの書です。ただし戦争はすでに始まっていますが。

ウクライナと台湾の次が日本という確実な流れの中、故意にミリタリーバランスを弱めた日本です。自己責任論で自殺する女性が増えすぎた、この不穏な空気で国民に好戦傾向がみられ、国家てんぷくに期待する心理もじわじわと広がっています。ジョーカー予備軍も増え、怪事件が多い。

今後日本を救う人が現れブームになれば、その人は日本を徹底破壊するはずです。ポランニー以外の何人もが同じ結論を出し、同じヒトという生き物である以上は、歴史の必然をたどるはず。というわけで、いつか三次大戦を美術展のテーマにしましょう。
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2022/09/07

円安が進む原因は緊縮財政と消費税増税|通貨削減すれば価値は落ちる

日本で今二つの話題が盛んです。暗殺された元総理大臣を国葬にするかしないか。1ドル144円に下がった円安をどうするか。この二つ。両方の議論とも、日本の議員も要人も論者も国民も、全く勘違いして悲惨な的外れが展開されています。

そもそも的外れがひどいから、欧米が言う「失われた30年」は33年目の2022年にも、力強く突き進んでいます。どこを勘違いしているかは、コメンテーターの論を耳コピーした市民の声に表れています。路上インタビューに「円安になれば、経済が停滞するから心配です」と。その言い方、因果関係が逆さまです。

順序があべこべ。経済が停滞しているから、デフレ不況で物価が低い。その物価に対応する日本円は対外通貨比で相対的に価値が下がる。これが円安のメカニズムです。利上げしない日銀のみガリレオ状態で、周囲の批判者は全員が天動説。

現にインバウンドで来日した先進国の人々は、日本の物価が安いから強い自国通貨を為替交換して使いでがあるのです。日本はバーゲン状態。中華人民共和国民も、安い炊飯器や洗浄便座などで爆買いブームを起こしました。日本は物価が安すぎる途上国の立場なのです。特に外食産業。

経済停滞が先に起きています。「どこに起きてるって」。だから平成元年から続く日本の経済停滞を、欧米が「失われた30年」と呼んでいるではありませんか。緊縮財政と消費税増税で自国通貨を削減し続け、デフレ基調で賃下げが続いています。

日本では、通貨発行も徴税もインフレも金利も、まるきり勘違いした説明ばかり。一方のアメリカはトランプ大統領+バイデン大統領がドルをばらまいて、その結果ドル高なのです。他国は自国通貨をばらまいて、良性のデマンドプル型インフレ。日本だけが緊縮と増税と資源輸入依存で、悪性のコストプッシュ型インフレ。
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2022/08/24

国を頼らず一人で生きろで経済低落|新自由主義とグローバリズム

経済系SNSで意見が出てくると、やっぱり目につくのが若い成功者のビッグマウス「社会のせいにするな」「国に頼るな」です。一人の生きる態度としては立派ですが、国力というマクロ経済の視点では全く不合理な思想です。

なぜなら各国の政府は通貨発行権を持ち、通貨を2倍発行すれば所得倍増になるからです。企業ががんばって物を作って売るとお金が増えるのではなく、物が多いと政府が通貨発行できる上限の天井が上がり、追加発行分が経済成長なのです。お金を発行しないと成長しない。

日本の教育ではお金の生まれ方で嘘が教えられ、失われた30年と欧米が呼ぶ、世界で唯一のデフレ不況国です。ドイツに似た傾向があったものの、欧州中央銀行ECB総裁が考え直そうと立ち止まった話題は前にも書きました。ユーロ財政出動の基準を変えて、域内の通貨合計を増やそうと。

国民所得は政府が自在に変えられ、ボタン押しでどうにでもできます。うんと幸福にする国策が米中で、不幸にする国策が日本です。不幸にする歴史経緯は二次大戦に関係があり、経済ブログに詳しく書いています。『WGIP』の一環です。

選挙で積極財政の候補者に投票すれば、国民のサイフは厚くなります。しかし逆の緊縮財政の候補者を日本人は愛し、だから経済は続落しています。失われた33年です。そのうち、不況を利用して儲けた成功者は好景気に戻すまいと抵抗します。

それで冒頭のように、互助や福祉を敵視する物言いが現れるわけで。新自由主義とグローバリズムという1979年からの世界潮流を英米はやめたのに、日本は周回遅れで続けています。東京でボタンを押して発行する円が不足していると言い、外資に頼るありさまです。日本美術の追い込まれ方もそれです。
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2022/08/14

現代アート絵画塾の解説文を入れ替えて|欧州美術との落差を解消

現代アート絵画塾の解説文を入れ替えました。なかなか率直な書き方ができないと感じていました。日本で絵をかく人は作品を売ることを彼岸に置いた制作は意外に少なく、どちらかといえば真理追究的な方向が多いと感じます。

海外美術展示イベントに古くからご参加の方は、当初は売れる率が低く、売れると朗報が話題になった覚えがあると思います。しかし途中からほとんど売れなくなりました。そこでここで募集に加え企画もやるようになると、しだいに画商の役回りに変えて、売れる作戦へと発展させました。

作品展示あっせんや代行ではなく、はっきりと売るためのオプションコースを設けました。欧州展示で作品が売れる率を高めます。それで5点に1点が売れましたが、もっといけるはずです。周辺をいじっても解決しないので、デジタル版画の特性を活かして作品を改良しています。

ドイツ市場で続けるメリットとして、芸術性で何とかなる点があります。「芸術的に作れば売れなくなる」という逆行現象が起きにくい。「芸術性を薄めてやらないと嫌われてしまう国だ」的な困惑が確率的に出にくい相手です。わりと素直に成果が出るのを確かめました。

ところで日本の通販サイトの全作品を点検してみると、ドイツでこれらは買われないだろうという作品が並び、スカウトしたくなるワクワク感も乏しいと感じます。買う側にお金を払わせるだけの、特別な特徴が抜けている作品が多いのです。

買うものがない展示に苦情が来るほど、買い物目当てに見に来てくれる国だから、送り出す側が「売るつもりはないし」では未来はなさそう。芸術的なほど売れていくのだから、こちらに無駄や損はないという明るい気持ちです。
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2022/07/30

8月には日本の戦争エピソードが増える|平成令和の貧困化に関係

毎年8月になると、戦後の特集が続きます。日本の政治と軍部が間違った道へ進んだという筋書きですが、実は日米戦の処理で生まれた『WGIP』と呼ぶ作戦に準じた内容なのです。切り口がいつも一定のままスローガンを繰り返したから、国民は国際政情を読む力がつかなかった。

YouTube動画を見ていると、いわゆる反日的な論調を続けてきたテレビ局でさえ、時々日本の美しい姿や技術力や固有文化をとりあげ、外国人が日本を称賛する番組に仕立てます。それに「気持ち悪い」と反応する日本人が多いのはなぜか。

日本の美点をあげると嫌悪するこの心理こそが、『WGIP』による洗脳効果です。『ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム』は、日本国民が日本を嫌うよう指導する内容で、その一環が「日本国憲法」と「財政法4条」とされます。

「日本の失われた30年」と平成デフレ不況の貧困化、パワハラ殺人や過労死や自殺が多発する中、ひんぱんに言われるのが「日本財政破綻論」です。「国債を発行すると国の借金になり子孫のツケになる」という嘘の説明、デマゴーグです。

世界が国債を財源とする中で、日本のみ国債を罪悪視し、重税で国費をつくる異常行動を25年続けました。その根拠が財政法4条です。普通国債の発行を禁じる条文があり、日本をアジア最貧国へ落とすべく進駐軍が日本側に命じました。

アメリカ政府は天皇を処刑するようマッカーサーに指示し、天皇の意義に気づいたマッカーサーは憲法と財政法を急きょ作成して、十分に日本を無力化できるとしてアメリカ政府を納得させた裏話が、アメリカ公文書でわかったのです。
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2022/07/20

Kaori SUZUKI個展 A Little World 2[参加者ニュース]



Kaori SUZUKI個展
「A Little World 2」
銀座K's Gallery
東京都中央区銀座1-13-4、大和銀座一ビル
2022年8月1日(月)~6日(土)
月-木 12:00-19:00、金 12:00-20:00、土 11:30-17:00

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2022/07/17

美術通販がまたひとつ傾いた報|画商がいない日本の不景気

元総理の現職衆議員が、参議院選挙応援でかけつけた路上で暗殺され、弔い合戦で勝った政権は堂々と増税して、レントシーキングで国民を貧困化させ企業を倒します。日本を壊す議員は海外から好評で、守る議員は不評です。元総理は日本を守る側に転向し、壊す側の現総理と対立していたから、早くも陰謀説が出ました。

そんな不穏な空気の中で、またひとつ美術通販が倒れ、別企業へ譲渡され親会社が替わります。前も替えたのに。国内の美術通販が売れない理由は、もちろん美術が苦手な国民が多い問題があり、さらに25年続くデフレ不況と33年目の「失われた30年」が決定的です。

世界でほぼ唯一日本のみ経済衰退しているから、美術販売業の問題点を指摘しても無意味な面もあります。買う客が重税で金欠を強いられる以上は、売る側のまずさを論じてもだめ。現に輸出企業が好調なのは、よその国は経済成長しているから。

今のところ美術通販は海外に販路を広げないと、二重の意味で開けません。二重とは、芸術が苦手な国民、お金をはく奪された国民。その中で片隅に置かれた通販の致命的問題は、画商の不在です。

こちらの企画は画商宣言をやっています。画商はどの作品が売れるかや、売れない作品をどうすれば売れるかに見当がつかないといけません。チンプンカンプンなら素人なわけで、「何でこの業界にいるの?」という話です。

並ぶ作品をどれもきれいと感心していては、芸術に一過言持つ海外の市民に売るのは困難です。セールスを作者の自助に頼っても、買い手はつきません。それで通販の多くは、作者や身内に自分買いさせる仕組みを設け、倒れた通販もそれでした。
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2022/07/07

明々後日の参議院選挙から三年は国政は同じ|世界が注目する

今日は7月7日の七夕で、しあさっては参議院選挙の投票日。候補者の選び方は簡単で、「お金をいくらでも出します」という人に投票すれば、日本は他国を後追いして景気が上向きます。しかし今のところ、景気を悪化させる方向へ票が集まる予想が報道されています。

「暮らしを守るか経済を守るか、決める選挙」の選挙サイトのテーマが、真っ赤な嘘です。日本だけが金本位制で回し、大勢亡くなっています。世界は管理通貨制度で回すから、二者択一のジレンマは起きません。両方とも守るか、両方とも捨てるかです。他国は。

「政府が自国通貨を国民に送れば暮らしを守れるが、犠牲として金庫の一万円札が底をついて破綻する」ジレンマが日本です。日本以外はお金を追加発行して国民に送るから、暮らしを守れば守るほどお金の全体量が増え、同時に経済成長します。人命と経済で板ばさみが起きません。日本以外は。

日本だけが19世紀の金本位制で貧困に甘んじている理由は、二次大戦の敗戦です。進駐軍が駐留して2年の1947年に、「財政法4条」で日本に通貨発行を禁じているのです。ハワイのオアフ島、真珠湾攻撃を二度とできなくさせる目的です。

施行3年後の朝鮮戦争で、アメリカが方針を変えて日韓と西独に経済成長させて、共産主義に対抗させたので終わった話です。が、1989年のベルリンの壁崩壊から、日本は自主的に通貨発行を制限し、故意に経済成長をストップ。「失われた30年」と世界が呼び、平成にブラック過労死やパワハラ自殺が激増した原因です。

国民は今も、お金は使えばなくなるとして、使わず大事にしまうべきだという信念です。候補者が「国民に犠牲を求め、身を斬らせ、痛みを与えます」と訴えると、甘えを排除した厳しい態度が信頼されて当選しやすい。日本だけ、死が好き。
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2022/07/01

熱中症は暑い中で無理せずに発症する|ドイツと違う日本の風物?

2022年は各地で梅雨入りが6月11~14日、梅雨明けが6月27~28日と、記録的に早く短く終わりました。長雨も豪雨もなく、セミが鳴くより前に晴天続きに戻った奇妙な年です。そのせいか熱中症になりました。ドイツでは流行らない疾患でも、日本では毎年亡くなる人が続出します。

食中毒は真夏の盛りより、涼しくなった秋口に多い統計があります。熱中症は逆にセミが鳴き続ける暑い夏よりも、まだそれほど暑くない梅雨の終わりに意外に多発するらしく。

熱中症の報道を聞くと、炎天下で水を飲まずにがんばったかに思えますが、全く違うらしい。「暑い中でよっぽど無理した人だろう」「自分は気をつけて適度に水を飲もう」と心がけている人が、平時の室内で突然発症するのです。

原因の多くは、猛暑の真夏に体が順応しきらないうちに、春から夏に完全に変わる境目の、体温調節機能の不全です。周囲の温度が35度になった炎天よりも、30度を超える夏日の出始めが危ない。

ひとつの目安で、夜寝て明け方トイレに行かない程度の水分摂取だと、少なすぎて危険です。その夜が扇風機がいらない程度で少しムシムシし、翌日に熱中症になりました。無理した覚えはないのに。2020年にも同じ現象が起きていたので、やっとわかりました。

実感にそむいて、セオリーに従うべきことは多くあります。今日本で騒動の消費税もそうで、国民は福祉の財源だと誤認し、実際は余剰通貨の廃棄です。増税すればするほど増税が必要になる道理で、「国費は国民負担だ」の実感で走っている限り世界と逆行します。
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2022/06/24

フランスに続き日本も参議院選挙|ロシアウクライナ戦以降の世界秩序

日本は参議院選挙期間です。日本国民が一貫して政治に求めているのは「国の無駄をなくせ」です。これは通貨発行の停止を意味し、経済を右肩下がりに落とし国民の貧困化を進める方向です。結果の「失われた30年」はもう33年目です。

コロナ以降に国民の一部は、国の無駄は逆に経済成長にあたると、やっと知り始めました。現代の財政は「管理通貨制度」と呼び、政府がお金を国民側にばらまき、人々に物を買わせて企業を育て、イノベーションを起こさせる順序です。アメリカも中国もそれで伸びた典型。

この解釈が戦後常に、あべこべにひっくり返されていたのです。企業の社長がまずイノベーションを行い、企業増収となれば世のお金が増える。それが経済成長だと大勢が誤解してきました。国民のおそらく99パーセントがこの考えです。

これの何が間違いかは、まず民間企業や家庭や個人がお金を増やせば、通貨偽造の犯罪です。各企業がお金を増量など不可能なのです。お金が増えるのは、銀行から誰かが借金し、負債がかさんだ時だと国際的に決まっています。イングランド銀行方式を、スイスにあるBISが強制しているからです。

それに逆らった日本でお金不足が続き、国民の自殺は目に見えて増え、歴史や領土を外国から攻められました。外国が日本を攻める資金は、日本人が嫌う「自国通貨の発行」です。国の支出は国民が負担するわけがなく、政府が毎回ボタンを押して書く電子数字です。コストはタダ。

日本の国家予算は年間100兆円です。参議院議員の立候補者は二つに分かれます。国民の負担は0円だと知る人と、知らないから国民に100兆円負担させる人の二つ。国民は後者に誠実な人柄を感じ続け、結果の「失われた30年」はもう33年目です。
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2022/06/19

一回の展示では脈のある作風を判断できない|時の運や偶然もある

作品を展示して売れず、同じ場所で翌年は売れて「やったー」という結果は意外にあります。美術は一作を一点しか販売しないから、結果の統計的なばらつきが大きくなります。時の運や偶然で、お客とのめぐり合わせがどうなるかわからず。

絵はがきのように一作を何十点も持ち込む場合でも、展示会ごとの売れ数のばらつきは大きいわけで、一点限りを置く絵画類では一度展示して残っても、その作風はだめだとしてあきらめるのは早いわけです。

その線で続けるか、それとも作風を変えてしまうか、頭を使い冷静な判断が必要になるでしょう。その回に買われなかった理由が作品内容にあったとしても、何がそれなのかは自己診断で突き止められず、改善方向が逆に走ったりも起きます。

グループ展には大勢のお客が来るから露出度が高くなりますが、お客の関心は分散します。個展でワンマンショーにすれば、今度は来てくれる絶対数が少なくなるから、結局はどちらも回を重ねる必要があります。

それで作品を送り込むこちらの最も堅実な解決法は、作者のベスト作を適切に選ぶことになります。作品のナンバー2相当ではなくナンバー1をズバリ出すことです。なぜなら歴史的巨匠をみても、名作はけっこう一点豪華だからです。つまり生涯の傑作は限られるから、ここでも頭を使います。

歴史的巨匠には「この一点」があり、それがなければ地味に終わっていたかもという疑問もあります。ピカソのように、代表作が10点もある方が例外です。音楽でも出世作が生涯の最高作ということも多く、他人の推薦で扉が開いたケースも多い。
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2022/06/10

デジタルカメラの操作の習得と準備|フィルムカメラより複雑

『絵画撮影技術ガイド』企画は、平面作品をデジタルカメラで撮影する講習です。カリキュラムの大半が写真工学のカテゴリーにあるやや難しい原理の応用ですが、デジタルカメラの操作性自体が複雑です。とても便利なのに使いづらい問題です。

一例はISO感度の自動設定です。フィルムカメラはISO64や100、400や1600などに最初に決めて、36枚フィルムの全コマを同じ感度で写します。デジカメだと1枚ずつ変更でき、しかも自動設定にして相反則の逃げとしてしわ寄せできます。

絞りとシャッター速度の二つの反比例では済まず、事前にアルゴリズムをプリセットして制御すれば、パラメーターは三つどもえになります。また近年の標準レンズはズームレンズ中心だから焦点距離も課題になるし、ピント合わせを選ぶオートとマニュアルのスイッチはレンズ側にあります。

そうしてカメラの設定は普通、ボタンを何度も押して奥深くで切り換えるから手間だし、最重要な何かを間違ったまま全滅する恐れもつきまといます。カメラ設定をワンセットとして記録し、ボタンひとつで切り換えられるのは、比較的上位の機種だけです。

切り換え機能がないカメラだと、複数カ所を切り換えて回る準備作業がめんどうです。カメラを準備完了にするまでが、一苦労です。メモを用意しないと切り換えを忘れそう。

カメラ内部にはソフトウェアが複数入っていて、機種ごとのファームウェア以外にレンズの歪曲収差を補正するソフトも、新レンズ発売のたびに更新されます。メーカーのサービスサイトで、最新版をダウンロードします。RAWデータの現像ソフトも時々バージョンアップされます。
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2022/05/31

Windows11が登場して世界はまた混乱|不況の日本でやりくりする

Windows8.1の後継Windows10が出たのは2015年とけっこう古く、10がラストで以降は無料化する話でした。だが約束は破られ「Windows11にバージョンアップしたから、みんな買い替えの準備を」というネット記事が昨年秋から増えました。

11へのバージョンアップはWindows10からは無料、8.1からも10に上げて11にできます。ところがハードに壁があるとされます。まずBIOSを使ったマザーボードは失格で、UEFIで起動制限もないと失格、ハードディスクはGPTフォーマット、そして「TPMバージョン2.0」という高めの壁があります。

これらはネットからパソコンを破壊するマルウェアや、ランサムウェア対策です。Windows11が使える仕様のマザーボードは2017年以降あたりからとされ、企業がリースしたパソコンが2016年製だと全滅かも知れません。昔なら6年物のパソコンは処理速度が遅かったから、買い換えが楽しみでしたが。

今は高速で動いても買い換えさせられる困った時代です。ネット接続しない単独のパソコンなら古いOSで使えるから、10年前の中古マザーボードがオフライン前提のWin2000やXp向けに商品価値を保っています。とても軽く動作します。

世界で例外的に日本だけはデフレ不況なので、この出費は楽しみではなく苦しみです。緊縮財政と消費税増税、そこにコロナ恐慌、加えてロシアウクライナ戦争と、国をあげて経済下落にいそしんだあげく、実質賃金低下で可処分所得が下落続き、国際的な発言力も喪失している事態だからです。まるで国家解体事業。

通貨削減に見舞われた国民は物やサービスが買えず、これは1998年の世界的なインターネットブームに、前年の消費税増税の貧困化で乗れずハイテク国から脱落した再来の予感もあります。外圧で180度逆に戻してくれればと期待しています。国民が貧困に親和的なので、経済ブログでも事態を説明しています。
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2022/05/23

わずかな改良で躍進する絵画|海外美術展の不都合な真実に勝つ

何年も前ですが、参加者からメールが届いて「美術をやめました」とありました。こちらが募集だけ担当した頃に何度も参加してくれた方ですが、「えっ、なぜ?」と一瞬感じながら、「やっぱりそうか」とも思いました。改良の余地があると気にとめていた作品だったのです。

海外美術展に出品するには、不都合な真実があります。日本より売れやすいのは、異色でトンガッた作品も欧州の人はよく見ている、キャパシティーの大きさです。一方で少しでも非凡を求められるのは、世界の作品が集まる地だからでしょう。

初期の企画ではすぐに限界が来ました。現地の人々の関心を誘う作品を増やすために『アート・マネージメント・システム』というオプションを用意しました。事前に作品を向上させると、現地での売却率は上がり読みは当たりました。

少しいじれば、欧州で売れる領域に容易に入る作品が日本に多くあります。そこでさらに『現代アート絵画塾』なる個人講習を開催し、個々の作家がパワーアップしやすい念入りなプログラムを用意しました。「こういう変化でずっとよくなる」を相談しながら探る作戦です。

最近、日本の通販で海外の作家をチェックすると、日本の作家の方がイケるのではと思えました。ただ日本の作品に共通した不足分があるのも確かで、美術の内外差はけっこう根深いように感じます。では、その内外差の原因は何か。

日本の展覧会が「コンテスト」(競技会)中心で、「フェア」(販売会)が乏しいのも一因だと推測しています。日本では「作品の立つ瀬」「どの目を意識するか」が内向きです。展覧会イコール即売会という欧州では、日本の作品は通じにくい。欧州向けの改良を考えています。
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2022/05/21

作者のクセを活かせば現代アートは拡充|セザンヌは手が苦手

現代アート絵画塾は、微妙な本質論を大事にします。「作者が今できないことを、できるようにする」努力はプラスになるかという命題です。それだと、18世紀以前の描画訓練に戻ってしまいそうだからです。

技能向上で芸術性が高まらないのは、歴史を振り返った結果論です。スポーツともそこは違うのかも。野球のバッターは、自分がやりやすいフォームに流れると打てなくなるらしく、やりにくいフォームへ改造するコーチがいるそう。

絵画塾では、自分のやりやすい方向を大事にします。苦手の克服は作品の凡俗化に向かい、マイナスになる危険もつきまとうから。独自色が一般色に化けるのは進化ではないし。特に「絵らしく」は強い誘惑ですが、得るより失う方が大きい。

海外遠征でわかったのは、いかにも絵らしい絵にまとまった作品は、食傷されているのか関心を持たれません。「らしさ」から逸脱している方が支持され買われるという、わかりやすい指標です。異色であり違和感があることがカギです。

しかし日本では逆の常識が存在し、「らしくないのはだめ」というふうに海外と反対の価値観で回っています。この問題はもう言われ尽くしており、しかし解消していません。芸術性を高めると浮いてしまう現象が、日本に今もあります。

セザンヌは手の描写にクセがあり、どの絵も手は技能不足で「何じゃこりゃ」と。セザンヌ絵画の芸術性は明瞭でも「何が優れているかがさっぱりわからん」の声が昔から多いのは、写実の精度が悪いからでしょう。人一倍へたな画家なので、芸術はそこじゃないとわかります。
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2022/05/14

絵画撮影の設定と作業はかなり広範|撮影技術ガイドの話

絵画撮影技術ガイドの企画はすでに始まっていますが、内容がどこまで広がるかは未知数の部分もあります。2014年のドイツ側での会場撮影法ガイダンスを元にして見込みましたが、やってみるとパソコンの活用も含め多岐に広がります。

写真は光学特性という物理現象を基礎として、理論的に説明がつきますが、カメラ製品にメーカーが込めた思想や、アルゴリズムの違いなども考慮が必要で、工夫の余地が増えてきた気もします。

絵画撮影の最も基本は、全てのオート機構を解除する点です。これはAT車をMT車に変えたみたいに、原理としてはわかりやすいものの、仕組みをある程度知らないと難しさだけが残ってしまうことにもなります。

たとえばピント合わせもオートフォーカスを切るから、合わせ忘れも起き、いつ合わせるかなど取っ付きは悪くなります。こうした関門で大きいのが各種歪みと露出で、説明書の配布では全く無理で、演習時間を多くとります。

ネットの説明を示すこともありますが、補足も必要で、どれが関係ある話なのかを見分けるのも手間です。また撮影結果は電子データなので、現像ソフトの操作法や画像データ別の性質にもノウハウが広がっています。

オークションのファッション撮影を見れば、写真をきれいに撮るハードルの高さがわかります。カタログショッピングの商品写真と違い、暗く沈んだ画像で売れないケースが多いのではと。ここでは版画作品として売れるレベルの撮影になるよう、必要な技術は伝授します。
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2022/05/06

ロシアと日本の90年代の転落と幸福度|新自由主義と世界戦争

1989年のベルリンの壁崩壊後に、世界は自由経済の資本主義一辺倒になり、しかし幸福度は落ちました。原因は「新自由主義経済」「グローバリスム」が弱肉強食だからです。日本なら自助や自己責任など、公が民を見放すネグレクトがそれ。

ソヴィエト連邦がロシア連邦へコンパクトになった後、西側の国際金融資本はロシア国内の資源の利権を巻き上げました。ソ連国営企業を民営化させ株式上場させ、安値で国際ファンドが買い集め、支配権を得た株主資本主義です。

現場労働者を賃下げしてワーキングプアへ落とし、少数の資本家が富を独占する方式。ロシア国民は自由経済のビギナーとして保護されず、欧米のハゲタカファンドに食い荒らされ、不幸に落ちました。プーチン擁護論とは無関係に、西側が東側を食い物にした事実はあります。

西側が富裕化し東側に差をつけたのは、1980年代からの新自由主義経済ではなく、1960年代以前のケインズ主義経済の時です。日本でいえば所得倍増論で、要するに自国通貨の発行量を二倍に増やす正論でした。新自由主義はそれを阻止する。

日本の「失われた30年」は、1989年の消費税導入以降に経済がボロボロに壊れた国難です。1989年に日経株価は史上最高値3万9千円近くを記録し、今は7割程度に下落。日本もロシアに並び、新自由主義で国力をそがれた一人です。

日本の郵政民営化も、値上げとサービス悪化とローカル切り捨てとGDP減になり、だまされた国民は思考停止したまま。ドイツ展でも作品送料が変に上がり、デフレ下のスタグフレーションを2014年(消費税8%化)に先取りしました。今はロシア戦争で、スタグフレーション第二幕です。
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2022/04/26

世界のインフレと日本のデフレで円安|正当な日銀はガリレオかゴッホ

世界はインフレ騒動で、ドイツもインフレが目立つと聞きました。ドイツは世界にならいコロナ減税し、生活用品と食料品の売上税7%を5%に下げています。減税で物価は値下がりし、インフレで値上がりし、暮らしの好転はチャラなのかも。

インフレとは何か。マスコミもおよそ全員が誤解しています。良性と悪性があり、通貨のばらまきによる消費ブームで起きる良性が、デマンドプル型インフレです。物価以上に所得が上がります。ばらまきによる通貨増を、経済成長と呼び、通常のインフレは幸福です。皆の警戒とはあべこべ。

対して原油や木材の高騰で起きる悪性が、コストプッシュ型インフレで、狂乱物価です。所得は横ばいか下落。このように物価上昇は二種類あり、世界は今デマンドプル型とコストプッシュ型のミックス状態です。アメリカは景気上昇を減速させるテーパリングで、金利を上げすぎにみえます。

しかし日本のみ特別です。日本は二次大戦の懲罰「財政均衡」が今も続き、故意に経済成長を止めて貧困化促進中です。日本だけがデフレ不況下の狂乱物価で、スタグフレーションなのです。日本にいても殺されると、海外亡命する若者が増加中。特に女性の自殺がすごい伸び。中高年の一家心中も。

日本の物価高騰に良性の成分はなく、悪性の成分だけです。景気過熱を冷やす金利上げは、欧米国と違い日本のみ厳禁です。原理を理解した日銀は金利を下げて融資を誘うために、国債指し値オペをやっています。論者たちは、金利の内外差が円安原因だとして、唯一正しい日銀を叩く声ばかり。あべこべ。

たとえるとこうか。各国は運動して体温上昇し、冷たいシャワーをあびる計画中。しかし日本の体温上昇はインフルエンザ発病なので、冷たいシャワーはだめ。そこで日銀は暖房を入れました。皆は「日本も外国のように冷やせよ」と批判しているわけです。「失われた30年」が続くはず。
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2022/04/21

Kaori SUZUKIグループ展 stella nova 11 [参加者ニュース]

Kaori SUZUKI 他3名
『stella nova 11』
The Artcomplex Center of Tokyo 2F ACT1
東京都新宿区大京町12-9 〒160-0015
2022年4月26日(火)~ 5月8日(日)
11:00-19:00 最終日のみ17:00まで

主催者サイト
http://www.gallerycomplex.com/c/stellanova11

「The Artcomplex Center of Tokyo」は特徴があるビルです。初登場作家のみ、グループ展シリーズ『stella nova』(ステラノヴァ)展ができるみたいです。個展とは見え方が違ってきます。我々のドイツ開催展示も、少数グループ活動を徐々に増やしてきました。
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2022/04/14

新自由主義経済とグローバリズムの43年|ロシアウクライナ戦争

ラジオニュースで最初に発する声は、2020年2月1日から毎日「し」でした。2022年3月24日から「ろ」と「う」に転じました。大勢がロシアとウクライナの情報をネットで集めているのか、美術関係ブログのアクセス数は減り閑散としています。

1989年のベルリンの壁崩壊で世界は転換し、日本は昭和から平成に変わり、消費税導入で貧困の起点。1991年にソ連は解体され超インフレ続きで、1998年にロシアはドル借金をアメリカに返せずデフォルトしたあらすじでした。

同じ頃アジア金融危機に見舞われた大韓民国をIMFは助け、日本も援助して(円とウォンのスワップ)、最近の大韓民国のGDPはロシアを超えたとされます。ロシア問題の筆頭は、20世紀末から貧困化し日本と似た転落です。

日本の場合、1947年の日米取り決め「ノーモア・パールハーバー」の「財政均衡」が、緊縮財政と消費税増税に化けた自滅です。ロシアは国際金融資本に資源の利権を取られ(イラクも同じ)、プーチンが取り返して超富豪財閥(対エリツィン派)が国内に勃興し格差社会を強めました。

ベルリンの壁のアフターでシンボル化したのが「世界の壁の除去」でした。典型が民族の壁である国境です。ロシアウクライナ戦争をみれば、国境を壊して民族を混ぜるグローバリズムは、モラルハザードでいさかいの元とわかります。

人間はメンタルの生き物で、非常にデリケートで臆病です。「壁をなくしてみんないっしょ」は、歴史と文化がDNAレベルで衝突します。この話題のたびに、ドイツで開く美術展で国籍不明のグローバル具象画が不人気だった事実を思い出します。
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2022/04/05

ロシアウクライナ戦争を止められない人類|戦争にルールはあるが

戦争にもルールがあり、よく知られるのが「自国の軍服を着ていないと戦闘禁止」「銃弾は銅で包んだフルメタルジャケット弾」など。一般人への攻撃もだめ。これが意外に思えるのは、攻撃側は破り放題で、勝てば不問にできるからです。

捕虜の虐待禁止もあり、日本も戦後にもめた話がありました。日本軍側は英米兵士の捕虜を宿舎に集め、食事を出してやばいことが起きました。木材を削って食物に混ぜたり、腐った豆を食べさせたとして、戦後に告発されたのです。

こうした戦争ルールは、全てに違和感があります。戦争自体はやってもよく、合法だという意外なルールだからです。人類は戦争をなくそうとしないで、武力で戦う自由を今も保ち続けています。軍需産業もSDGsになっているからでしょう。戦争がなくならない理由は、合法だからです。

ロシアウクライナ戦争の起点は、ソ連初で最後の大統領ゴルバチョフが誘拐され、エリツィンが解決してロシア国初の大統領になったあの事件。ねじれたまま民主化と自由主義経済への転向が急すぎて、歪んだ問題です。特権階級と格差社会。

2000年頃に西側の親分だった米クリントン大統領は、副大統領だかのプーチンから「ロシアはNATOに入れるか」と問われ、門前払いにしたとされます。敵対関係を保とうとした背後の意思は、国際金融資本ではと指摘されています。

真珠湾攻撃との比較がネットニュースにあり、「門前払い」で戦争が起きるとわかります。ところで先の日本軍が捕虜に出した食事は、実はかつおぶしや納豆などの健康食品でした。今のような国際文化交流がなく、外国で知られなかったのです。
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2022/03/26

日本を苦しめている企業改革願望|社長が馬鹿で社員がナマケモノだと

世界で日本のみ延々と経済が落ち続け、氷河期世代以降は人生を壊され、手に職をつけられず結婚もできず、社会のお荷物扱いされます。先進国の若者の願望は未来指向なのに、日本だけは「結婚したいけど収入不足」の次元でストップという。

経済成長する国際社会の中で日本のみ経済停滞すると、相対的に経済衰退国となります。よくある指摘が韓国に抜かれた経済統計です。一人当たりGDPもそう。韓国はソ連をGDPで追い越し、右肩上がりだから日本とクロスする。

日本の解決で強く叫ばれるのが「企業改革せよ」です。経済衰退は企業の売上減であり、利益減とは違います。利益増はコストカットで可能で、現に多くの企業が賃下げで業績を粉飾中です。世の株投資家が利益より売上を重視する理由です。

日本企業の業績が悪いのは簡単な話で、通貨を削減する政策が原因です。自国通貨の発行量は、全企業が競争で得る「償金総額」にあたります。賞金総額を故意に減らし続けたから、だから所得減なだけ。企業をどうこうは関係ない話。

自国通貨を刷り足せば解決し、現に国際社会はコロナ禍の落ち込みをすでに埋めました。日本だけが埋めずに逆に掘り下げて逆走し続ける姿です。企業の怠惰という作り話へそれて、社会がキリキリ舞いしています。結果は女性の自殺と無理心中の多さ。列車やビルへの放火テロも目立ちます。

1991年の旧ソ連崩壊後にウクライナに起きていた「内部分裂の火」が、実は日本でも企業資産に仕掛けられて、複数の領土問題が平成をにぎわせたわけです。類似の問題は、旧東ドイツにも起きているらしいのです。この話はまた今度。
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2022/03/21

グローバリズム時代が終わる事件続き|コロナとロシアウクライナ戦争

日本の「失われた30年」と呼ばれる、人類史上最長の不景気は、緊縮財政と消費税が原因です。なぜ今も続き33年目なのかは、それが原因と認めない未練がましさが原因です。未練がましさの基盤の思想が、新自由主義とグローバリズムです。

新自由主義とは、政府の役目を縮小して市場原理のみに従う経済理念で、金本位制に近似的に運営します。国の経済成長を下げて衰退させ、デフレ不況を強めて格差を拡大します。福祉の切り捨てと選民思想をとります。今の日本もこれです。

「ゆりかごから墓場まで」の福祉国家イギリスがまず壊され、日本人もあこがれるスウェーデンも壊され、民営化と採算性重視の理想で突っ走ったのが新自由主義。コストカットという名の経済縮小が顕著で、日産自動車のゴーン元社長もその顔役でした。

新自由主義の反対語がケインズ主義で、政府の役割を大きくして、国民全体の所得を上げるやり方です。1960年代の所得倍増論の内閣がとった方法がこれ。その逆に大勢を貧困に落とす財政手法が新自由主義で、グローバリズムとセットです。

グローバリズムは国境をなくし、人・物・金の移動を自由にして、地球上の民族も文化も宗教も混ぜて薄めてシャッフルし、ボラティリティーを極大化させます。「ボラティリティーが大きい」の意味は、ジェットコースターの落差が大きいみたいなもの。波乱と不幸がグローバリストのカネになる。

このグローバリズムが、コロナとロシアウクライナ戦争で終止符を打ったのです。「世界はひとつ」は無茶と国際社会は知り、国境の意味を知りました。戦争の下地は異民族の融合策だった。「混ぜるな危険」は人間だった。ブレグジットで国境を再構築したイギリスは今回もまた予見者となりました。
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2022/03/11

東日本大震災には11の数字がよく出る?|原発と石油のジレンマ

素数の11年は太陽黒点が増減する周期で、黒点の過多や激減は冷夏や暖冬の原因とされます。東日本大震災の2011年3月11日から11年たった今日、福島第1原発から派生した問題が第三次世界大戦への流れの底にあります。

あの時ドイツ側は日本より先に福島原発のメルトダウンを断定しました。日本側は風評被害に不満で、結局ウクライナ地区のチェルノブイリ原発より多く放射性物質が出た、人類史上最悪の原発事故として記録されました。

ドイツのメルケル首相は、原発計画を白紙にして太陽光に入れ込み、原発大国フランスから電力を購入するも不足、ガスに比重がかかりロシアからのパイプライン。それが今の伏線となり、原点は福島原発の防波堤計画をやめさせた日本のインフラ経費削減でした。

日本はプライマリーバランス黒字化目標による緊縮財政と消費税増税で、インフラ整備の放棄状態となり、たとえば高速道路の上下道二車線対向の節約で、正面衝突死亡事故の多さとか。失われた30年のインフラ不備で亡くなった若者も多い。

2月に始まる三次大戦イントロのロシアによるウクライナ侵攻は、ヤラセ的要素も見え隠れしますが、3.11で舞台に上がったエネルギー問題が再び舞台上に。石油やガスの高騰で、鉱物資源の先物は荒れ相場です。

三次大戦は日本と無関係ではなく、原因にも関係します。日本の主義のひとつは、何もせず黙っていればひとまず安全という教条です。この教条を続けるかで日本の世論は今二分されています。核保有で世界平和に貢献する案が浮上したのです。
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2022/03/07

フランソワーズ・ジロが今100歳で存命|ゲルニカからパリ占領

ピカソと暮らした女性の一人フランソワーズ・ジロが100歳で存命だと、経済系のSNSで知りました。1921年(大正10)生まれで『ゲルニカ』の時は高校2年の計算です。ベルリンの壁崩壊、9.11もコロナパンデミックも我々と同時に見ていて。

ピカソの名作絵画のモデル女性はマリー・テレーズとドラ・マールが多く、世紀の傑作『泣く女』より後。画学生のジロにピカソは声をかけました。ジロはピカソの子を連れ別の人と結婚し、ピカソはジャクリーヌと結婚しスペインのお城へ。その後はダンカンの写真集で知られます。

ジロはピカソ絵画が熟した時代と、いっそう飛躍的に破壊した時代のはざまのインサイダーです。ジロの最大の話題性は、ピカソを捨てた唯一の女性として当時本も書き、ピカソ語録とともに天才のプライベートを表に出しました。

ピカソの言葉はどれも芸術的な含蓄にあふれています。創造は発見であり、手の器用さが生むのではないと、彼は知り尽くしていました。比喩的な言葉が多い。芸術が常に誤解されるストレスを、芸術に疎い周囲にぶつけていた疑いもあります。「好きなら続ければよい」と自作を評され、ジロは筆を折っていました。

画家ジロの後の絵はピカソを薄めたような画風で、今もインタビューでのウィットがピカソ風に感じられます。弟子のように受け継いだ感もややあります。全く違う絵へ進みはせず、キュービズムからの派生が中心になっていました。

二次大戦でナチス軍に占領されたパリに二人はいたはずで、今起きている三次大戦初段ロシアのウクライナ侵攻と爆撃で、二次大戦に記憶が引き戻されているのかも知れません。93、4年前の記憶を語る記事も、世界にネット配信できる時代です。
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2022/02/28

ロシアのウクライナ侵攻とポストアフターベルリンの壁|三次大戦開始

やっぱりと思ったのは、「ポスト・アフター・ベルリンの壁」です。「壁以後は終わった」。1989年は転換点の大事件が重なりました。世界史はベルリンの壁崩壊、天安門事件。日本史は昭和天皇のご逝去、消費税導入、金融バブルの崩壊。

共産主義が巻き起こした東西冷戦は1991年のソ連解体で終わり、民族や宗教の独立紛争と、新自由主義経済にグローバリズムです。全てが日本も直撃し、1989年以来33年続く「失われた30年」の不景気、デフレ不況です。原因は世界唯一の緊縮財政と無限の増税。

ソヴィエト社会主義連邦共和国がロシア連邦で出直した時、ゴルバチョフからエリツィンへ託された民主化と自由経済は実行されました。が、西側国の持ち株会社やファンドなど国際金融資本が指導しながら、天然資源の利権を奪っています。

民営化と株価上場の際、株を買い占めました。日本は郵政民営化で同じ目にあい、民営化で国営資産は流出し、国民は高料金と低サービスを強いられました。これがロシアにも激しく起きていました。

よく1998年のロシア財政破綻が言われますが、原因はドル建て国債の借金であり、固定相場のルーブルが急落し、過剰インフレになりました。インフレはお金が多いからではなく、国産の商品が乏しいから起きます。通貨を増やしても買う物がないから、お金がだぶつきすぎて価値が落ちすぎる。

新自由主義は、政府に通貨を刷らせず国を貧困化させ、企業や技術や特許や不動産を外資へ投げ売らせる理念です。侵攻はアフターコロナに向けたワールドオーダーデザインの一環、SDGs(エスディージーズ、持続可能な開発目標)を転換させる合図か。ドイツはついにエネルギー方針を改めるらしく。原発に戻るきざしも。
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2022/02/22

世界のインフレ懸念で人類は大荒れ|コロナ恐慌後の景気動転

世界のインフレが報道されています。話題の中心はアメリカで、ドイツもインフレ基調だと聞いています。ただしインフレは世界でも日本でも誤解のデパートです。「インフレ怖い」は間違いで、インフレは好景気の基盤です。

インフレは物価の上昇を指し、通貨量に対して商品の供給量が少ないと起きます。ところが大きく二種類に分かれ、良性と悪性があります。良性はデマンドプル型インフレ、悪性はコストプッシュ型インフレ。需要けん引型か、原価押し上げ型か。

良性は通貨発行とばらまきで起きる消費ブームで、悪性は資源高騰で原価が上がる狂乱物価です。良性は物価以上に所得が上がります。悪性は所得が上がらないか下がります。悪性をスタグフレーションと呼びます。

日本以外は良性と悪性が同時に起きています。コロナ対策で大金をばらまいた好景気と、コロナ不況後の石油高騰による不景気が同時です。それでアメリカはテーパリング(景気上昇政策の縮小)をやるやる言いながら、良性と悪性の成分を見極め中です。日本はばらまき拒否し良性と無縁で、悪性インフレだけです。

人の体温なら、良性はスポーツで体温上昇。悪性は病原菌に感染しての体温上昇。良性は冷やして熱中症を防ぎます。悪性は冷やすと悪化します。インフレも同じで、冷却すべきとは限りません。良性と悪性で逆の対応が必要です。

このように一語に二つの意味があると、世界が大混乱します。日本でもインフレは怖いからと物価を下げ続け、企業がつぶれリストラやブラック企業の大ブームで、主要国で唯一経済衰退中です。経済用語の誤訳も犯人の一味なのです。
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2022/02/19

五輪の上位選手も予選落ちやビリから始まる|企業の選別を考える

日本では企業の淘汰が流行中で、ゾンビ企業をつぶし優良企業の通行を優先して、イノベーションを図る思想です。この選択と集中は誤ったやり方で、未来の優劣を予想しても結果は逆に出ることも多いのです。

新興の成長企業は実は20年以上前の創業だったり、低迷し続けた果ての大ヒットが多い。五輪のメダル選手とも似ています。メダルの選手は過去の五輪にも実は出場していて、予選敗退や本戦ビリだったとか、天才も最初は4位止まりだったとか。

スポーツ競技は本番の一発演技なので、偶然のさい配も比重が大きい。メダルは運が半分だという声は、勝った選手からよく聞こえてきます。謙虚だというよりも、勝てた理由に確証は特になく、互角の相手にたまたまだとの実感をよく聞きます。

今回もスピードスケートは成績がよかったのですが、おそらくコロナ禍での制約が国によってまちまちで、見えないハンデの濃淡が各国で異なったと考えられます。番狂わせが多かったであろうと。だから成績よりも、個人の苦労や工夫の断片などに目が行きます。

コロナ検査で出場許可されなかったり、自国で感染した選手もいたはずで、夏の東京五輪ほどではないにせよ、番外編的な冬五輪と考えます。そんな中で今回も感じたのは監督やコーチや先輩や仲間の力です。ナショナリズムは健在というところ。

これは美術で足りないと常々思っていることで、共同体としての団体パワーになる基盤が欲しいところです。一人で自由に好き勝手にやるとしても、干渉がない孤立した制作は閉ざされやすく、純粋培養的になるマイナスを感じます。
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2022/02/15

スノーボード平野選手の2回目採点にブーイング|芸術点数のあいまい

五輪は夏が好きで冬が嫌いな人は、雪と氷の祭典の「寒そうだから」以外に、採点競技のあいまいさも言われます。動画サイトに続々と現れたのが、スノーボード・ハーフパイプの平野選手の二回への採点への不満です。

全選手中抜きんでいたのに、過去に照らして変に低い採点で、他選手よりも低い数字になった疑惑です。難易度へのチャレンジから完成度、正確さも全てが優ったのに、低評価にとどまって優勝が黄信号になりました。

アメリカでスノーボード競技の確立に尽力したレジェンド、トッド・リチャーズ氏は放送中に怒り出し、翌日のオーストラリアの新聞見出しは「逮捕されるべきだ」と。北京の問題ではなく、スノーボード界の採点システムの問題だという。

たとえばスキーモーグルにはベース点があり、当年のワールドカップの成績で基礎点数が計算され、五輪本番でいつもとのプラマイで好調か不調を表し、タイム点との合計で見た目と順位に狂いがないかをチェックしています。見た印象と違う順位だと、具合が悪いから。

フィギュアスケートは技術点と芸術点があり、これも見くらべた実感と順位が逆にならない注意が払われます。が、芸術点が買収された事件が何度も起きています。美を採点するコンテストは、審査員の思惑が反映するという宿命です。

美術のコンテストも同じ欠点を持つから、西欧では早くからアンデパンダン展方式がとられ、主催者は採点せず全点展示で販売し、民主的な採点にまかせています。今日のアートフェア方式です。ゴッホも恩恵を受け、人々に見せることはできました。そして嘲笑されるまでにはこぎつけました。
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2022/02/11

平野歩夢選手の金メダル|スノーボードハーフパイプ五輪初2022北京

色々と荒れている2022冬オリンピック北京大会で、平野歩夢選手が前評判どおりの金メダルとなり、映像が出回っています。あわや恣意的ではと疑惑の減点の危機もありました。過去に3度金メダルのショーンホワイト選手が認める日本の超強豪。

ショーンホワイト選手の初期はテンエイティー(1080)でしたが、トゥエンティーシクスティー(1260)に上がり、平野選手の今回はフォーティーンフォーティー(1440)でした。人類の上限とされ、1080より1回転、360度多く回しています。競技自体が若い。

フィギュアスケートの4回転ジャンプと似ています。着雪時のボードの向きが微妙な技術で、逆エッジがかかると瞬時につんのめって倒れてしまいます。どんな向きに落ちてもスピードを落とさず次に飛び上がる高さをかせぐという、けっこう精密な技術です。

日本のスノーボードが躍進した裏には、アメリカの好景気があります。Xゲームスというアクロバティックなフリースタイルのプロ競技があり、賞金総額が大きい。このお金はいったいどこから出ているのか。米政府のばらまき政策です。

米政府もイングランド方式の財政手法をとります。政府が政府貨幣となるドル国債を発行し、連邦準備銀行FRBが引き受け、ベースマネーを発行します。これは国民のお金ではなく、中央銀行が発行した「お金の素」です。

ベースマネーの政府口座を同額増やして、つまり国債を換金するかたちです。政府が持ったベースマネーを市中銀行のFRB口座へ送ると、同額だけマネーストックが市中銀行から発行され、これが国民が分配する「償金総額」になります。ばらまきと悪く呼ばれる政策が、この成長戦略です。
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2022/02/03

絵画撮影技術ガイドでネット美術展示会の準備|三脚を決める段階

カメラの特殊技術を伝授する塾、絵画撮影技術ガイドの最中です。平面作品を撮影してデータ化すれば、原画の売却後もデジタル版画を売り続けられます。きれいな撮影画像は資産となり、生涯活用できるでしょう。

コロナ禍でネット展示会やネット絵画通販に参加することも増え、高解像度の本格的な撮影が必要になります。こちらでもドイツ展用のジクレー版画や絵はがき制作の中で、現存する画像が粗い問題が何度かあったので、制作後はお早めに撮影しておくことを推奨します。

三脚は必須ですが、選ぶのに毎度ちょっと苦心します。便利でスムーズな三脚には細かい条件があり、耐荷重だけでなく自重や構造や材質や、工作精度にも注意点があります。ついつい三脚マニアみたいになってしまいます。

世に三脚製品が多いにもかかわらず、「このカメラでこの規模の絵画を撮る時」には、選択肢は限られてきます。プロは世界の三大メーカーに落ち着くことが多く、モデル名を指定する方が早いのですが、型番変更が多い問題もあります。

今は中古がオークションで安く出ています。フォトグラファーが廃業したりして、カメラや三脚やストロボを生活費に換える。そのせいか、オークションは海外三脚ブランドが異常に安価です。そこで、中古から選ぼうか迷っています。

まずは類似品に触れていただき、手頃な三脚サイズを決めますが、買う人が少ない時代なので新品の偵察も困難です。ヨドバシ、ビック、キタムラの大きい店にないそうで。円安もあり、欧米製の製品が少ないようです。緊縮財政のデフレ不況に、ここでも出くわしています。
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2022/01/26

作家サイトの改良はノロノロと進む|プログラムの修正作業が長い

作家サイトワークショップ企画で制作する作品集サイトは、色々とこった仕掛けを詰め込んでいます。さらに新機能もテスト中です。そこまでしなくても機能は充実していますが、サイトに立ち寄った読者が驚く方がよいだろうと。

美術家サイトに限らずデザインが普通から出ないのは、プログラムの修正に時間がかかりすぎるからです。セオリーも構文も確立されてはいても、意外に正常動作しないことがあります。原因がなかなかわからず、バグも多いし。

たとえば要素と要素を9ピクセル離すにも、周囲にある第三の要素の影響で理論値にならず、離れずくっついてしまうなどがよく起きます。映すブラウザソフトも、ChromかFirefoxかで動作が全く違うカ所が出てきます。

それらを逐一調整するとコストがかかるから、最近の一般サイトは大ぶりで大味になっているようです。要素のスペースもガバッと空けておけば、逃げがとれる判断でしょう。こちらのサイトではそこに色々と細工を入れて、読者が操作を楽しめるようにしてあります。

画集のサイトは画質こそが重要なので、それならと作品選定や並び順も重大だとして、サイトの画像は全てこちらで入魂の画質に作っています。その部分をセルフにしないことで、他者が他者に紹介する作品ブックとしてトータルデザインします。

ネット上に、日本の美術家のサイトは減ったのかも知れません。ポータルサイトの減り方も、リーマンショックの頃から目立ちました。世界で日本だけがデフレ不況なので、美術からの撤退も前にも増して多いのではないかと憂慮しています。
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