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2021/01/23

ドイツでベーシックインカムの実験開始は3月|新時代へ行けるか

2021年3月からドイツでベーシックインカムの実験を行うそうです。様々な業種の500人を募集して毎月約15万円を支給し、暮らしがどうなったかの調査リポートを作成します。そして近未来に施行する計画らしい。

ただ、この実験は少し手抜かりがあります。金額を2通り用意して千人で実験すれば、もっと念入りになるでしょう。もし日本で行うなら、こちらは8万円を基準と考えています。ドイツは今の物価と生活レベルから、15万円なのでしょう。

ところでお金は時代によって意味が変化しています。原初的なお金は、貸し借りの記録でした。それが中世の西洋では、宝物の置き換えへと曲解され、近代に思想の派閥が分かれて現代を混乱させています。芸術が何なのか、派閥が分断されたままの現象と似ています。

宝物の置き換えを「実物貨幣論」「商品貨幣論」「金本位制」と呼びます。お金の本体自体が、金銀サンゴの代替だとみる思想で、最大の特徴は総量一定で貴重品であり、いわば天から降りたとする信仰の対象です。だから人命より大切。

それに対して貸し借りの記録を「信用貨幣論」と呼び、現代はこれです。ところが古い教育を受けた学者の惰性に引かれ、金本位制から脱却できずにいる国際問題があります。欧州中央銀行総裁のビギナーっぽい発言は驚きでした。巨匠が芸術って何でしょうかと、原点を彼岸の目標扱いする感じ。

日本のコロナ特別定額給付金で、貧困層だけに配って支出を小さくとどめたい民意が、特定職業への激しい差別言動へなだれ込んだのは、記憶も新しい。中世のお金の感覚で、自国通貨が減って底をつくのを恐れるという、悪い冗談のような国民の反応でした。実際の給付は円を新発行し、増分を経済成長と呼びます。
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2021/01/16

全米ライフル協会が解散しNY脱出?|TPPで日本の銃規制は変わるか

全米ライフル協会は銃器と兵器の製造業が中心の組織で、アメリカ最大のロビー団体です。銃規制を公言した議員を落選させる激しいキャンペーンでも知られ、議員たちは銃規制を強める政策を口にできません。

その全米ライフル協会がNYを出てテキサス州へ移る話があり、団体を解散して再結成する計画があるという。汚職問題が関係するそう。こちらで考えたことですが、日米がTPPで合意すると日本の銃規制が変わる可能性もあると踏んでいました。

TPPはアメリカ合衆国憲法の下位にあり、日本国憲法の上位として定義されます。基本的人権の尊重をかかげる日本国憲法とて、アメリカ企業がTPP裁判に告訴すると、判決は日本国憲法に優先するので、一企業が相手国を壊せる仕組みです。

TPPで最初に壊される日本の秩序は、軽自動車規格と国民皆保険制度とされます。日本政府が国民に利便性を与えると、アメリカ車やアメリカ高額保険の権利侵害になるから、アメリカに合わせて福祉を除去するよう、アメリカの裁判所が判決を出します。カナダ国は全ての裁判に敗れていました。

それを銃にあてはめると、日本でもコルトやスミス・アンド・ウェッソンの薬装式連発短銃を庶民が買えるよう、法律の変更を迫ることができる理屈です。日本では競技用の単発短銃(ラピッドファイアーピストル)を国内に50人だけが持て、自宅ではなく警察署に短銃を保管する規則です。

輸出販売チャンスを失わせる障壁として、銃器メーカーがアメリカのTPP裁判所に訴えると、日本は銃社会に強制改革される理屈です。今後さらに貨幣発行を断ち、貧困化を進めテロの機運を強めれば、日本人の武装したい民意は高まるはずです。福祉制度は今以上に嫌われ、弱者の撲滅を国民は支持する恐れがあります。
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2021/01/14

米大統領のアカウント永久凍結でドイツ首相が意見|SNSの検閲時代

アメリカのトランプ大統領は、暴動を扇動する発言はしていないようで、しかしTwitter社はアカウントを永久凍結しました。声を表に出させない措置。それに対してドイツのメルケル首相が、「発言をさせない封じ込めはまずい」とSNS側へ問題を投げかけました。犬猿の仲にもかかわらず。

美術の論壇でも、アートの内輪に耳の痛い話を論者に発言させないよう打ち切り、議論を消すなどはよくみられました。今も。それはオピニオンですが、制作の作風に関して行うのが、公募コンテスト展の隠れ機能になっていることもわかります。

世界の展示会の潮流は提出物は全て展示し、展示内容がまずければ市民が反応するから、議論すればよしの感覚です。が、国内美術は既存の価値が脅かされる転換を恐れ(公序良俗に反しないのに)、既得権に配慮してきた疑惑があります。

ところでメルケル首相はリベラルの長期政権で、EUの理念を進めた分だけ、ドイツの国力を脆弱にしたと数字に出ています。極端すぎた移民難民のスルーより、むしろ緊縮財政を強める理念に、東側的な生い立ちがにじむと言われてきました。

緊縮財政は、日本経済を壊す主義と同一です。資本主義経済の需要と供給のうち、需要の核心である自国通貨の発行量(公債発行残高)を減らす財政手法です。物が売れない社会へと変化させることで、経済縮小で貧困化させて秩序を変える新自由主義のビジネスモデルです。

なぜそうするかは、人の価値を下げることで人件費を下落させ、企業の業績が伸びずして収益が上がるトリック計算です。ノーベル経済学賞の面々が唱えています。21世紀の先進国のメインテーマは、政府主導の人権侵害で、実は過去の再来です。この話をSNSに書くと検閲で凍結されるから、ブログに書いています。

→ ドナルド・トランプが登場する映画シ-ン(YouTube)
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2021/01/08

成人式の振袖がまた受難の緊急事態宣言|日本画とモダンアート

振袖の展示や試着会は海外のジャパン・フェスティバルでも行われ、和服の最高峰になっています。今年も成人式が近づきましたが、二度目のコロナ緊急事態宣言で一部地域は中止みたいです。レンタル振袖が消えた事件など、二十歳女性の受難が続きます。

振袖の最大の特徴は袖の布が下に伸びたデザインで、タテ1.1メートルもある大振袖が成人式で多いそうです。一昔前は中振袖が定番でしたが。その大面積に広げられた図柄は日本画の形式をとり、長年コストをかけて洗練されています。

振袖を美術としてみると、日本画の伝統的な意匠が見て取れます。まずはアシンメトリーなレイアウトで、左右対称や並列を意図して崩してあり、水平や垂直が生じないよう斜めに流れるイメージが多くみられます。規則的なかっちりしたリズムはなくしてあります。

空間の埋め方はモダンアートの表現主義と近似し、花は写実ではなく抽象化されています。幾何学的な造形はほとんどなく、有機的な形態へ持って行くアンチデザイン指向です。さりとて生々しさや毒々しさへは行かず、前衛の手前でとどめていますが。

色も赤系や桃系、青系など以外に、意外な組み合わせカラーで、珍しさを狙ったものもあります。それらをトータルすると、画一化ではなく多様化された世界です。ワンセットを抜き出せば、そこに込められた物語性は豊富でしょう。

しかし物語は一着の振袖の中で埋もれたり、集団の中でも埋もれやすいでしょう。埋没はモダンアートでもよく起き、慣れない目に全てが同じに映ったり、細部は目に入らないとか、記憶に残らないことがよくあります。振袖の図案は、日本画への入門みたいになっています。
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2021/01/01

学生が持続化給付金をだまし取る原因|円の発行は簡単すぎるのに

謹賀新年。大みそかからのネットニュースに、持続化給付金をだまし取った学生が自首して、返金し始めたリポートがありました。主役の詐欺でなくリーダーが別にいて、「お金が手に入るうまい話」に友人から誘われたのです。

書類をつくり提出に訪れた場所は、役所の持続化給付金窓口でした。犯罪に駆り出されたと気づいても引き返せず、だまし取った百万円の半額をリーダーに上納し、犯罪が成立しています。愚かな学生への批判が集まっています。

おかしいと思った方も多いでしょう。学生への給付金が立ち消えになった点です。新型コロナ騒動の当初、学費が払えず除籍(中退を名乗れない)になる学生が激増するからと、政府が通貨発行してお金を出す案があったのです。アメリカやドイツにいる日本国籍の人への給付金案もありました。

日本人は国の財政を完全に勘違いしています。学生に回すお金は国民が払った税金だと妄想し、税金ドロボーには渡すまいと声をあげ、給付は立ち消えました。当の学生たちも嘘を書いた社会科の教科書で学んでいて、お金の意味や機能を誤解釈しています。お金の全量が一定で、使い切れば底をつく勘違いです。

「各国にひとつある打ち出の小づちを振って、学生の地位保全に金を使え」と声をあげたのは、一部の中高年でした。特別定額給付金や持続化給付金や家賃補助は、政府短期証券で円を発行し、後日一般銀行が買う公債へ差し替えて金利を変動させない、世界標準方式の通貨発行です。政府の借入金ではなく、自己資金です。

自己責任や自助精神と呼ぶモラルハザードの中で、犯罪のハードルは途上国相応に下がっています。バブル時代以前にはあった学生の未来を祝う空気は、経済低落とともに冷えています。戦後の混乱で盗人が激増した頃と似て、若い前科者が無駄にふくれあがる令和恐慌のやばい一面です。
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2020/12/26

作品は改善すべきか改革すべきか|現代アート絵画塾の方針

当初は展示企画のオプションだったマネージ・アンド・プロデュースのオプションを、現代アート絵画塾という単独企画に変えて好評です。もっとも作品改良するとなれば、日本ではやや抵抗があるのが普通かも知れません。

というのは、日本では芸術は売り物と対立する葛藤があり、束縛のない自由な衝動を尊重するからです。それがかえって伸びしろの制約になり、買うほどの特異性が小さくなる面があるのです。気の向くままだと、普通の凡作に向かってしまう。

売買市場が拡大しなくなり、受験産業に似た公募コンテスト展が増えるわけです。国内で展示即売会はブレイクしなかったし、展示会は高尚なままです。市民が美術を見る目を持たない前提で、上が価値を決めて下に習得させるやり方です。

この環境で制作する作家は、急進改革では失敗しやすいと感じます。思えば1980年代から叫ばれた日本の各種変更は、改革と名のつく全てが日本を壊してきました。改善とは違い、改革は飛び跳ねて、残念な結果となる経験則があります。

改革が失敗する理由は、過去とのつながりを断つからです。人は過去の延長に現在を築き、足し算方式をとることが多い。CG画で起きることですが、制作後に全てをやり変えると、長所も短所もまとめて裏返しとなり、元あった筋の良さも崩すから積み上がらないことが多くあります。リセットは改善とは違う。

作品を土台ごとひっくり返すと損失が目立つから、こちらも手直しにとどめてその範囲は広がっています。従来の9割を活かし、1割以下の改善でも大きく違うものにできます。美術のこういう方向での前進があまりないのも、コンテスト展だと見る人々が受動的になりすぎる結果だと感じます。
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2020/12/19

写真とCGはパソコンが2台は必要になる|作品データ画像の保全

パソコンディスクの故障へ備える話題から10日後あたりに、早くもランサムウェアに感染しました。いわゆる身代金要求の不正ソフトですが、ウイルスをばらまかないマルウェア型です。スパムメールやネットサイトに仕組まれたトリガーで、サーバー配信で攻撃してきます。

横同士の感染がないタイプは専門家の分析も遅れます。今回のマルウェアは、拡張子txt、doc、xls、pptなど事務系以外に、psd(フォトショップ)、dwg(オートキャド)なども消滅させます。原理的に元のデータには修復不能です。

対策は繰り返してきたように、ネット用と制作用の複数態勢です。美術作家はパソコンを2台は用意し、大事な写真データやCGデータは、ネット接続しないパソコンだけで扱います。海に出る漁船に、資産が入った金庫を乗せない理屈です。

加えて前回触れたシステム復旧アプリがあれば、ハードディスクの中身を消されても早く元どおりに戻せます。また作品データはDVDやブルーレイなど光ディスクにも複写しておき、水没しても助かる備えが必要です。それら周辺機器は、以前よりずっと高性能で手頃価格になっています。USBメモリは長持ちは無理です。

前に制作用パソコンだけ感染しました。ブログソフトのテンプレートを探した作業後の感染で、配布された圧縮データに仕掛けがあったのかも知れません。あの時は引き離していた別ハードディスクとUSBメモリから複写データを戻して、少しだけ喪失しました。

キャンバス画は500年残っても、デジタルデータは消滅する確率が高いので、現代の文化記録の課題になっています。酸性紙問題と似て、デジタル画は未来に消えてしまうと言われてきました。DVD-RWディスクなどをまとめ買いして複製を多めにつくり、分散して保管すれば当面は安心です。
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2020/12/13

ランサムウェアから復帰しメールが受け取れるようになりました

13日いっぱいはメールが受け取れませんでした。ネット動画サイトらしきでランサムウェアにやられたようです。最近のマルウェアはウイルスとは違い、遠隔からの不正プログラム攻撃が特徴で、アンチウイルスソフトでは発見しにくいのです。

復旧は早く済んだのですが、よりにもよって3日前に保存していたメールの山が、12月2日からリリースされたメールソフトの画期的なバージョンアップをまたいでいたようです。

メーカーコメントでは、メールデータの互換がない仕様変更を行ったという。それなら古バージョンのメールソフトを入れればよいのですが、やってみると齟齬があり、まだ調査中です。

この原因は、ひとつはメールソフトが無料のフリーソフトだからです。データはそろっているのに、自分でプログラム(機械言語ではないが)を書き換えないといけなくなりました。やはり本命は有料ソフトです。

バックアップから戻すと近い過去の受信分が抜けるから、一定期間分は再度ダウンロードされますが、送信分は戻ってきません。それはメール保存場所に残留しているのをより分けて、引き揚げる手を使います。

これの抜本的解決は、自分がスマホで送ったメールを自分のパソコンでも受信したり、ひかえをサーバー側に置く手もあります。
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2020/12/06

ベルリン2020クリスマス祭の屋台|コロナCOVID-19下で聖夜近づく

2020ベルリンクリスマス

2020年12月のベルリン市のクリスマスです。場所は2019の写真と同じで、毎年のカイザー・ヴィルヘルム記念教会。今年は2月からの世界的コロナ・パンデミックで、ほとんどお客がいなくて、行くとかえって心が沈みそうだったとか。

写真は現地時間15時前ですが、16時台にはほとんど真っ暗で夜の部みたいになるそうです。屋台の出し物はグリュ―ワイン、ソーセージ、レープクーヘンといった、現地の特産品らしく。

レープクーヘンは香辛料の入ったケーキだと説明がありますが、クッキー状でやや大きいハート形の特別製が売り出されます。固さは日本の「そばぼうろ」や北海道の「トラピストクッキー」のような感触ではないでしょうか。

ワクチンの開発は日本は不参加らしく、ドイツとアメリカで進んでいます。コロナが解決して、欧州中央銀行のユーロ財政出動で好景気に持ち込めば、次回は反動で盛大なクリスマスになりそうな予感を残して、今回はごく静かな聖夜になります。

2020ベルリンクリスマス
all photos: (c) Mihara
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2020/12/01

システム用ハードディスクのクローンをつくる|パソコンの故障を予防

美術活動にパソコンは不可欠です。ポートフォリオも紙印刷で持参や郵送する必要はなく、電子で送った10分後に相手が見終わる時代です。ただしパソコンのハードディスクはいずれ壊れます。経験則では毎日起動して、4~9年後に死にます。

連休明けに、通信用パソコンのハードディスクを新品に交換しました。4年2カ月使用。当然、OSの再インストールはやりません。それだと完全復活するまで40日はかかるから、非現実的です。そこでシステムバックアップソフトのクローンディスク機能を使えば、長くて6時間で再現できます。

システムバックアップソフトは、通常はDVDで起動します。パソコンのOSプログラムの一部はディスクの特定番地への記述が必要なので、単純にコピーしても動作しません。ユーザーがいじれない領域も複写する必要があり、全てを見下ろす立場で複製する機能がバックアップソフトです。

Windows付属のシステム修復コマンドは、ディスクが物理的に故障すると当然役に立ちません。OSが新しくなるたびに、バックアップソフトのバージョンも上げて、何度も買い替えて乗り継いできました。

今回のソフトは無料でも配られています。ただ無料版で、新ハードディスクが動作しないトラブル相談がネットによくあります。なので動作確認された詰め合わせ有料製品を買う方が、泥沼化する危険はずっと小さくなります。今回初めてクローンで使うと、一発で成功しました。一回で元がとれます。

システムバックアップソフトは本来はOS丸ごと事前保存しておき、旧ディスクが壊れた後で新ディスクに注入しますが、メールで差分の欠落が起きがちです。そこで先代のディスクが生きているうちに新ディスクへ引き継ぐ「生前交替」にすれば、ダビング時間だけで済み故障知らずを保てます。
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2020/11/25

Kaori SUZUKI個展 A Little World (東京ポルトリブレ)[参加者ニュース]

Kaori SUZUKI個展
「A Little World」
ポルトリブレ デ・ノーヴォ
東京都杉並区高円寺南3-25-18
(丸ノ内線「新高円寺駅」2番出口徒歩8分、JR「高円寺」駅南口徒歩12分)
2020年12月4日(金)~9日(水)
13:00-20:00、最終日は18:00まで

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意外な住宅地にあるギャラリーです。近くの方はぜひ偵察を。
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2020/11/21

Go Toキャンペーンで混乱していく三連休|貨幣観の間違いを反映

日本経済で起きている現象は、いつも同じパターンです。間違った見当外れの政策があり、批判する国民の声が間違った見当外れで、相身互いの奇妙な対立が続きます。勤労感謝の日にさしかかったGo Toキャンペーンでも続いています。

現金のばらまきは、短期国債(財務省証券)でデジタル発行した自国通貨で、コロナで倒産が近づく旅行業や飲食業を救済する正しい政策です。ところがお金を発行すると日本は破綻するという、フェイク経済学者や金融セミナーの詐欺師が広めた勘違いの妄想が日本にあり、これに従って曲げられています。

お金をばらまけば経済と人命が同時に助かるのに、通貨発行で犠牲があると勘違いして、お客の資産も出させて折半する計画がGo Toです。それでコロナ感染が増えてきた最中に三密の原則も捨てて、感染記録を更新しているのに中止や撤退を渋る強いバイアスがかかっています。

それに対する国民のGo To批判が全くズレていて、「僕たちの税金で旅行業者を利するのはやめて欲しい」という財源論なのです。「国の無駄づかいをまた始めた」「選挙票目当ての利権」という、誤認した冤罪で無意味な怒りです。このボタンの掛け違いは、発端が消費税でした。

消費税増税の時に、「高齢化時代の福祉の財源になる」と真っ赤な嘘で国民を染めました。後になって、政府が通貨発行してばらまいて国民の命を救おうとしても、「高齢化時代の福祉の財源が底をつく」と真っ赤な嘘で国民が怒り出す。フェイクの応酬がお笑いコントの状態です。

国が出すお金は、政府の打ち出の小づちで追加発行した円であり、足りるまで刷り足せばよい商品券にすぎません。なのに国民はお金をゴールドや石油など総量一定の天然資源になぞらえ、円が枯渇する妄想の恐怖にかられ、歯車がどこまでも狂い続けています。最初に定義がズレた芸術と、ちょっと似ていますが。
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2020/11/16

二重行政は本当はあるのかないのか?|大阪府と市の無駄な議論

大阪都構想は羊頭狗肉で、東京対抗意識を釣る目的で議題さえも偽った住民投票でした。二度否決されて、後日談の動画が増えています。その中で、象徴的な議論がこれ。「大阪府と大阪市に、果たして本当に二重行政はあったのか」「なかったのに騒いだのではないか」。

その指摘に大勢の観衆が納得し、「一番かんじんな話をなぜテレビで議論しなかったのか」「ホントそれ」の声が多いのです。この声の多さがそのまま、日本経済が悪化している理由です。多重行政が問題の核心だと思っている勘違いで、28年間も貧困化が進んできたわけです。

というのは大阪地方の経済が低迷した原因は、日本国のデフレ不況と東京一極集中という、二つの国策だからです。「二重行政についてきちんと検証しよう」と言い出した時点で、わずらっている病気をいきなり誤診しています。

府県と市のそれぞれに美術館や図書館や大学があり、その二重の出費で公費が二倍出ていくから、それで街からお金が消えたのだという、真っ赤な嘘のフェイクネタを5年も信じること自体、貧困化を進めるたいした努力です。あべこべのその努力とは「無駄をなくせ」です。

本当は緊縮財政と消費税増税で国民のマネーストックが減り、個人消費と企業投資が縮小したのです。28年間に他国のGDPが数倍に増えて、日本のみ足踏みしたから、企業や土地が外資に買い叩かれています。その触手は、政党を介して大阪市の中州の中之島にも伸びています。市役所や図書館、中央公会堂の敷地です。

無駄を削減したから貧困化したのに、この期に及んで無駄の削減を誓い合い、貧困に拍車をかける救いがたい民意です。「しもやけの足を従来どおり水で冷やすか、新たに氷で冷やすかの投票」に5年もかけて、今も逆走中です。ところが最近、IMFから大阪経済も温まる積極財政の発言です。自暴自棄をやめて注目しましょう。
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2020/11/14

カメラの三脚がオークションで底値に落ちている|景気を上げなければ

以前ドイツ特派員がカメラの三脚を買うことになり、すぐに良い物があったそうです。フォトグラファーは、三脚で意外に苦労するものです。三脚の必要条件と十分条件で、スペックが矛盾していて、しかも製品の多くが研究不足だからです。

日本ではプロフォトグラファーが使う三脚で、定番メーカーの三強というのがあります。アメリカのクイックセット社、イタリアのマンフロット社、フランスのジッツォ社です。クイックセットはジュラルミン製のごく標準的なかたち。マンフロットはアルミでやや廉価で独自機構が多い。

プロの誰もが持っているとされるジッツォの三脚は、パーツがシステム化されています。0型から5型まで、サイズと段数とエレベーターの有無やローアングルの可否など、多様な製品群です。機能でスタデックス・クレメーユなどの名称がつきますが、数字の型番に法則がかつてありませんでした。

日本で売れない三脚メーカーもあり、ほとんど誰も持っていなかったのがドイツのリンホフ社でした。ドイツのカメラ関係は非常に高額で、1990年頃に他社なら6万円程度の製品が、プライスリストで30万円でした。その後改善されたようです。

三脚の下部は三脚(トライポッド)、上部は雲台(うんだい、ヘッド)と呼んで、日本のプロメーカーもかつてディスクブレーキ式や非常に精巧な小型超高級雲台を製造していました。しかし三脚部分は、ほとんどがジッツォの製品と組み合わせていました。

今ネットオークションを見ると、かつては中古店で強気価格だったジッツォの三脚と雲台が、すっかり底値に下がっています。一方で日本のメーカーは大丈夫か。中小企業の世界なので、例の勘違い連発のアトキンソン・ドクトリン「コロナで傾いた中小企業は容赦なくつぶす」で滅ぼされる恐れが出てきました。
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2020/11/08

アメリカ大統領選挙で共和党と民主党が交錯する時代|グローバリズム

トランプ現大統領とバイデン次期大統領内定に関して、国内マスコミはうまく論じられずにいます。ソースを引用する若いカリスマ論客たちも同様です。日本の報道は表面的すぎて、比較的新興のアメリカ合衆国の現実を拾えていません。

日本ではこうしたトップ選挙では、英語を和訳したスローガンと、伝え聞く人柄を印象論で組み立てます。アメリカではもっと突っ込んだ解説が出ています。日本で話題から消えている争点のひとつは、グローバリズムと反グローバリズムです。

日本の保守層からトランプが変に期待されるのは、反中国よりも反グローバリズムです。グローバリズムは、先進国の庶民から過度に搾取する階級闘争を経済思想化したものです。新自由主義のグローバリズムで利を得る上級国民層は、トランプと敵対する道理です。

コロナで全世界の焦点は、積極財政か緊縮財政かです。トランプは積極財政が基軸で、中国共産党はバリバリ積極です。緊縮財政はドイツやフランスで、世界最大の緊縮が日本です。なのでドイツは経済成長率が主要国で二番目に低く、日本は最低で、唯一の経済衰退国です。緊縮財政とは自国通貨の削減、お金減らしです。

アメリカ大統領選挙の上部構造には、国際金融資本の系列の代理戦争があります。イギリス系金融とアメリカ系金融が、交錯してややこしい。しかも共和党は本来は小さな政府、民主党は大きな政府なはずが、近年の新自由主義は大きな政府を否定した貧困促進なので、従来とずれています。

若年の論客は歴史経緯の情報不足で、結局は差別反対の視点にとどまっています。4年前から最悪の人選だったトランプに票が入るのは、支持者がアホだで済ませてはアメリカの混沌と苦悩が読めません。両候補とも米国史の流れを負う代理人でもあり、背後から縛られている点も重要です。
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2020/11/05

アメリカ大統領選挙の不正と伝統文化のドラマ|メートル法でない世界

パソコンを自作すると、ハードディスクや電源やケースと、フロッピーディスクやDVDドライブの止めネジが異なる不便を知ります。開発元がアメリカか日本かで、インチネジとミリネジの違いです。ミリネジの方がネジが小さめで山が細かい。

これがいまだに世界を分断する、英米のメートル法拒否問題です。車のスピードのマイルやゴルフのヤード、水量のガロン、ボクシング体重のパウンドなど、世界の10進数と違って計算しづらいし、端数処理がラフで科学では不便です。

アメリカ大統領選挙で毎度話題になる「選挙人」の数も似て、2026年に建国250年になる歴史の中で、受け継がれてきた伝統文化です。アメリカ国民の合理性には昔から疑問符がつき、日本以上に日本らしいと言われたりもします。

今開票作業をやっている共和党トランプ対民主党バイデンの大統領選でもめているのは、またしても郵便投票です。不正の温床だからです。民主党が強い大票田で、なぜか郵便投票率が高い州があり、郵便投票分を加えると民主党の票が伸びたことがあるのです。

改めて数え直すと有権者数を超えていたり、投票用紙が家に届かなかった苦情や、なのに投票済みになっていて排除された事件がありました。日本でも期日前投票で、なりすまし投票の発覚が何度もありました。投票に行かない人から購入したか、団地のポストから盗んだ疑惑でした。人類に不正選挙はつきものです。

州制度の特性で自治州の勝手にできるから、トランプ大統領は投票日より後に届いた郵便投票を無効にする裁判の構えです。それでも抜本的見直しをやらないで繰り返すのは、伝統文化を守る意識なのか、利害の思惑なのか。縁起もあるかも。
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2020/11/02

大阪都構想の賛成票の多さが日本の貧困理由と一致|財源論の呪い

昨日行われた大阪都構想の住民投票は、大阪市の取り壊しに反対する人がわずかに多く、否決されました。当初から詐欺的だと言われ続けました。大阪が東京と並び都となる夢だけを語り続け、豊臣秀吉以来の大阪市を破壊し、資産を奪い取り府の赤字を埋める目的を伏せてきたからです。

大阪都構想の発端は、法律番組で人気の弁護士が光市の事件で懲戒請求に対する逆懲戒に悩み、お笑い芸人の助言で大阪府知事に転身した時でした。政令指定都市の制度を知らない府知事は、大阪市の御堂筋にライトアップするよう要求しました。

法的に自治権を持つ大阪市から断られた時の私憤が、大阪市をつぶす動機となり、結実したのが2015年の大阪都構想住民投票でした。彼は潔く政界を引退し、後任が振り出しに戻したのが、2020年の大阪市の廃止と特別区設置住民投票でした。

都市の破壊にイエスかノーかを住民は問われ、二度とも大阪市民の半数近くが賛成しています。これは人々がデフレ不況で金欠に苦しみ、高齢者や生活保護など働かない立場や、公務員や関連業者への憎悪が高まっていることを示します。

ヒトラーが生まれたプロセスを、二度シミュレーションしたかたちになりました。都構想に賛成した全員が、財源論を信じています。お金は公債発行で新たに足せるとは知らない人々が、公金不足の争奪戦に必死なドタバタ喜劇です。地方のひどい貧困は現にあるから、一次大戦後のドイツ恐慌に似た危険な心理状態です。

この話は突き詰めれば、サイフに入っている千円札などの貨幣が、どうして生まれるのか、そもそも何なのかを知らされずに、大勢が生きてきた害です。貸借関係の借用証書だと知ることもなく、日本の貧困に甘んじ歴史ある大都市を壊そうと大挙し突っ走る集団ヒステリー。これも日本の貧困原因と同一の、財源論の呪いです。
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2020/11/01

UAEアラブ首長国連邦の火星探査機|美術収集も盛んな新興国

アポロ計画の切手が世界でどっと発行された時、その図案はアポロ8号による写真「地球の出」でした。大気のない月の昼空は真っ暗で、白と青の地球が上弦の月のごとく浮かぶ、人類が初めて見た光景でした。次の切手発行ラッシュは、アポロ11号の人類月面着陸でした。

直後に日本の切手商も、記念切手の詰め合わせセットを企画販売しました。ずいぶん安いのですが、発行した国が奇妙でした。「アジマン」「フジエラ」「ウムアルカイン」と記された謎の国が目立ちました。大型できれいな切手だが、どこか南国の小島だろうかと。

現在の「アジュマーン首長国」「フジャイラ首長国」「ウム・アル=カイワイン首長国」がそうで、ペルシャ湾の入り口付近にあるUAE、アラブ首長国連邦の7つの一員です。脱石油を考えて先進技術開発を目指し、アメリカの協力で火星探査機『HOPE PROBE』を製造しました。開くと8メートルで、質量1.5トン。

HOPEはコロナ騒動の最中の2020年7月20日に、受注した三菱重工業とJAXAのH2Aロケットで打ち上げました。日本での報道がひかえめだったのか、編集された「日本すごい動画」は少ないのですが、UAEの人たちの喜びが伝わってきます。

UAEの国土はアブダビが大半を占めますが、ドバイ市が美術文化行政で知られます。レオナルド・ダ・ヴィンチ作の新発見とされる『サルバトール・ムンディー』を、510億円で競り落としたのがドバイ市の文化観光局でした。中東では、イランにあるポロックの絵も話題になりました。

世に美術の新作は増えますが、すぐに権威が有効な古典名作は限られます。だから日本が高度成長からバブルにかけて買い込んだ名画も、景気が落ちると維持できずに裕福な国へ移転します。水面下の争奪戦で負けないよう、日本を早く好景気に戻す必要があるでしょう。その方法は、しかも既知なのです。
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2020/10/29

大阪市の廃止消滅にあこがれる心理と人間|芸術の破壊的創造

日本では改革は全て悪く出ています。景気は下がり、社会経済は傾き続けました。その理由はわかりきっていて、改良や改善とは違い、改革は逆効果も同時だからです。悪い部分は良くなり、良い部分は悪くなる。朝三暮四的な改革も多いし。

企業でも根幹から変えて戻れない改革だと、意外に多くが倒れています。既存の物ごとの切り捨てが後で利いてきて、喪失に気づくと士気は著しく下がります。人間はロボットとは違い心理的な存在で、生物なのだとよくわかる現象です。

企業の強みは次々と改革して仕様変更する動きよりも、伝統と称したコアにあり、部分的にいじって広げていく方がプラスです。日本は1992年を境に好景気が終わり、バブル不動産の不良債権処理でマネーストックが300兆円以上消えました。

政府の通貨発行権で円を注入するよう世界は要求しました。が、銀行をよく思わない国民感情で見送り、日本は貧困化しました。今の50歳と30歳で、日本の実力がどの程度なのか体験が極端に違います。改革の不吉さは年輩こそ経験しています。

改革が失敗する法則は、美術制作も同様です。個人の生涯のテーマは初段の試作に表れているもので、それを捨てない方がうまくいきます。捨てて一新すると自分の絵に持って行く基盤がかすんで、以前に戻らない条件と相まって、自己流が収束しにくい虚無が生じます。

現代アート絵画塾でも、制作の改革や一新は逆効果だとみています。作品は手直しで見違えるほど改善し、逆転できるケースが大半です。野球のフォームとは違い、作品づくりで過去を捨て去るのは遠回りしすぎで、人はロボットのようにはソフトを替えられないものです。
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2020/10/23

芸能人の不審死が報道で目立つ|女性の危機にかまう者も不足

日本で若い芸能人や音楽家などが立て続けに死亡しているらしく、ほぼ自殺だとされます。他国も同様なのか、詳細はわかりません。日本では遺書類がないと、別の分類になるそうですが。

コロナで自粛が始まった時、自殺が増える予想がありました。結果は減り、戦時下と同じことかも知れません。4月以降の自殺数は目に見えて減りました。しかし7月から目に見えて増え、女性が多いという指摘もあります。

減少と増加の間に起きた変化は複数あります。まずコロナ感染者や発症者が減ってから、暑い夏からまた増えたこと。風邪とは思えない性質ですが。そして、気をもたせていたコロナ給付金を出した後で、もう出さないと国会議員が強調したこと。出さないのは貨幣観の妄想からくる、間違った信念です。

そこで心が折れて、八甲田山の映画を思わせます。「天は我を見放したか」と一人が言うと、何人かがバタバタと倒れ凍死した場面です。互いに勇気づけ助け合わないのは、流行中の自助という男性原理、新自由主義経済に特有の福祉敵視です。

あたかも耐久レースの様相で、必然性のない自助精神を振り回す者の陰で、失職や破産した者が自治体の施設に収容されています。破産が近い人々は極限のストレスがどこかで切れて、瞬間の判断で命を捨てているとみられます。

類似現象は、都構想こと大阪市廃止賛成の一部にもみられます。世界でも例外的に落ち続けたふるさとを憎悪し、政令指定都市という資格を放棄し気分がすっきりの自暴自棄です。大阪が落ちた理由は他県と同じ緊縮財政ですが、値引き交渉の習慣で一段と経済縮小する傾向もありそう。
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