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日本で消費税をまた上げる政策ですが、景気上昇したのは唯一導入時の1989年だけでした。3パーセントと引き換え、従来の物品税を廃止したからです。当時3200円の音楽CDは、物品税280円が消え消費税88円が生じ、再販価格が192円下がり3008円になりました。それからCDは爆売れ。

この時の物品税廃止で、ビデオデッキやカメラや高級レンズや三脚や、5ナンバー4ドアの軽乗用車(非商用車)がやはり大売れしました。しかしよりにもよってバブル崩壊後の1997年に5パーセントへ引き上げて、翌1998年には全国各地で街のCD店と書店が次々とつぶれました。

本とCDの不振をネットに責任転嫁するのは、時系列を無視した虚偽説です。国民皆消費節減による日本全国シャッター通りと同じ現象で、本とCDだけでなく駅前通りのブティックや楽器店も次々つぶれました。ネット接続する家庭が珍しい頃に、本とCDは倒産しまくったのです。

その後、世界最大手の通販A社が日本で伸びたのは、外資系ゆえ本社が日本になく、法人税を払わずに済んだからでした。日本はネットよりも税制に左右されてきました。売上税の重い空気に横並びで染まる不買同調を、日本のリーダーは心得る必要があるでしょう。

2014年の消費税8パー上げでは、何がつぶれたか。日本の印刷通販店で、絵はがきの種類が激減しました。絵はがきは生活必需品でないから、全国の生活苦を素直に反映したのでしょう。行きつけの東京店もアート仕様の選択肢をなくし、くすんだ色の商用DM中心に転向しました。

新作の絵はがき100枚がドイツから出品者に届き、とてもきれいだとの声がありました。ドイツは絵はがきやカード類が各印刷所に豊富にそろい、日本の美術館の商品よりも、同じオフセット量産でも格段に美しく鮮やかです。プリント料金は実質日本の3分の1。こういう内外差もあります。
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|10-16|ブランド絵はがき物語||TOP↑
2018年1月27~28日のジャパン・フェスティバル・ベルリン2018で、ブランド絵はがきの販売数ベスト8です。3位が5種、8位が3種で計10種。毎度ランキングされる人気絵はがきがありますが、新作の折り紙デザインはダークホースとなりました。

10種のうち8種は人物系で、日本の感覚ではあまりしっくりこないかも知れません。日本では絵画は昔から風景が一番人気で、外国は逆に人物モチーフが強い。これは、内外アートに関わる大きい話でもあるのですが。

今回はジクレー版画ともども、偶発的と思える片寄りもみられます。感激の初売れは、ここにない立体造形と工芸品の写真の絵はがき。テーブル置きディスプレイに変えて、見え方が変わったのもあったでしょう。過去とくらべると変化がわかります。

ブランド絵はがきコレクション
|02-07|ブランド絵はがき物語||TOP↑
ジャパン・フェスティバル・ベルリン2018

2018はいつもの絵はがきスタンド、ワイヤー製のあれが用意できず、一般的なテーブル置きになりました。やはりスペースをとるので、何カ所かに分けています。スタンドを購入して所有する案も出たのですが、ご想像どおり保管コストで無理でした。

その絵はがきは、シリーズ内でも競争になるのですが、この階にもライバルは多くあります。デザイン系の階にもアニメイラストなどがやはり競合し、広くはベルリン市中で見る絵はがきも競争相手です。だから見劣りしないよう時間をかけてつくっています。
|01-28|ブランド絵はがき物語||TOP↑
年明けすぐに公立美術館へ用事ができ、いくつか発見がありました。その美術館は、バブル時代の最晩年に滑り込みで建てたもの。直後の最初の消費税アップで日本経済は目に見えて暗転し、書店やCD店がどんどん閉鎖し、昨年2017年までが「失われた20年」と呼ばれるそう。

実は失われた20年とは、バブルの後始末、すなわち土地担保暴落による銀行不良債権問題を、国費投入で解消しなかった日本の失政を、先進7カ国が批判する枕言葉でした。長引く不況で用い方が変わり、本来は1992年が起点で、今年で失われた26年と世界記録更新中のこと。

話は戻り、その公立美術館の売店にある絵はがきが粗末だったのです。デザイナーの仕事に目が行く職業病もあるとして、「わっ、きれい、これも、あれも」とはならず、商品価値に疑問。素人ふうレイアウトで色も悪い。

我々が作るブランド絵はがきの当初の宣伝は、「画廊が送る個展DMとは次元が違う美しさ」でした。ところが、国内美術館の商用絵はがきまでも、経費節減DMレベルだとは。デフレ社会の100円ショップ的ローエンド狙いか、299円幕の内弁当ふう大味。

差の原因は民需の論理外である以外に、日独アートの特殊化対一般化もあるでしょう。優れものを競う必要が元々なかったり、販売スペースを埋める程度で現実に足りている疑いです。デザインをよくしても、どうせ売れないとのあきらめ。身内だけが買えばいいやと。

日本で美術の競争が起きにくいのもあるでしょう。外国で主流のアートフェアほどガチのオリジナル制作競争は、公募コンテストでは起きないし。世界がたじろぐジャパン・クオリティーが、美術関連に限って逆なのは新発見でした。もちろん先進国唯一のGDP横ばいが決定的すぎて、他の理由を添えても無意味ではありますが。
|01-21|ブランド絵はがき物語||TOP↑
一カ月後のジャパン・フェスティバル・ベルリン2018に並ぶブランド絵はがきの新作は、わずか5点にとどまりました。うち人手に渡っている原画が3点あり、過去に撮影されたストック画像から版を起こしています。トップセールスが出やすいのは新作なので、会場では目立たせます。

申し込み数はもっとあったのですが、製品化に至りませんでした。絵はがきは今どき家庭でもつくれますが、他の作品と同じ現地事情です。ヨーロッパ国では美術があふれ、一般化し、アートのグルメも多いから、相手の手が出る根拠がひとつ以上欲しいという事情があります。

ところで現地の社会はといえば、EUのグローバル政策で相対的に勝ち組となったドイツさえ、景気失速中にあるのは確かです。が、延々と停滞中の日本と違いGDPはやはり上がっているので、消費活動は活発です。新作をもっと送って欲しいというのが、向こうの事情です。

版はすでにドイツ側へ送っています。向こうはGDP上昇に合わせ、印刷料も人件費も前回より上がっているとわかりました。

ブランド絵はがき
|12-29|ブランド絵はがき物語||TOP↑
絵はがき展を始めた理由のひとつは名刺です。アートフェアはアーティストの宣伝目的だから、名刺の備えは自然なこととして、場所と整理で意外に高コストです。自作した名刺を送って置いてもらうのに、追加料だとか。

そこで名刺を大型化して絵はがきにし、制作企画にした事情もありました。相手が捨ててしまうメモ相当にとどめず、商品化しました。ついでに絵はがきブランドを用意しました。

通常はがきサイズでは目立たないから、大判です。国内のポストカードにないサイズで、色もとてもきれい。その後、日本の印刷所で絵はがきの種類が急減したのは、2014年の消費税率上げ以降で、印刷料も日本の方がずっと高くなっています。

一品のジクレー版画と違い、量産する絵はがきはオフセット印刷で、これも版画に分類されます。ドイツではアートグッズだけでなく、鑑賞用ミニ作品としても買われます。絵はがきとジクレー版画は競合するから、作品選定の大事な条件です。

現地のはがき印刷は色彩がよいから、画像は厳選します。制作中の一枚は撮影画像がいくつかあり、解像度、階調、ディストーション、ノイズの何かがアウト。原画は売却済みで、以前あったゆくえ不明画像を探し、受信ホストで見つかりました。きれいに写っている画像で一安心。

ジクレーよりもオフセットの方が、原稿の条件はシビアです。原理的に分版とスクリーン処理が入るので、縞模様が出るなどトラブルも多く。撮影用カメラの性能も欲しく、撮影法も重要だから撮影ガイダンス企画があります。絵画撮影というマイナー技術を、生涯に一度だけ覚える企画です。

|10-25|ブランド絵はがき物語||TOP↑
1月21~22日のジャパン・フェスティバル・ベルリン2017会場で、ブランド絵はがきの販売総数は前回2016年の36パーセント増でした。販売数ベスト8が出ました。8位は3点あるので計10点。

ランキングは遊びにすぎず、ご当地の気分を知るおもしろネタ程度です。今回は、抽象系より具象系が伸び、現地の気分は少し落ち気味と推察しています。昨年のドイツは色々と不安材料がありました。一般的には景気がよくなるほど、売れる範囲がレアな不思議図柄へ広がります。

まだ売れていなかった抽象の図柄が初めて売れ、おおっというのもありました。静かに待っているだけの対策もありそうな。現物がまだこちらに来ていないので、写真は版下からおこしました。実際の製品とは図柄の範囲が異なります。

ブランド絵はがきコレクション
|02-17|ブランド絵はがき物語||TOP↑
明日は成人の日ですが、このフルデジタル画の作者は学生だそうです。

ペイント系のデジタル画は、最初にボードサイズを決めます。小さい値だと粗い絵になり、後で小さくしかプリントできません。ジクレーだとギザギザが見えたり、オフセットだと画素が不足し色にも影響が。

値が大きすぎると、描いて消しての反応が重くなり動作がノロノロします。縦横ナンバーを適切に決める必要があります。デジタル画には後で改変できる利点があり、ここでは絵はがきにうまく収まるよう帽子の上部と、絵の最下部を描き足してもらいました。

ブランド絵はがき
|01-08|ブランド絵はがき物語||TOP↑
日本の美術全般の低調に関して、「芸術ブログ」でも説明を試みています。国内の一般認識では、現代美術なるものはわけがわからない敬遠の対象です。政官とつながりが薄く、確たる権威もない非主流の地位が現代美術です。あんなものは相手にするなと、ネットに書かれることもしばしば。現代の語は負のオーラ。

保守対革新の内紛を通して、アウトサイドたるイメージが国民に定着した現代美術という名称。その結果、明治大正の油彩画に代表される洋画の後継も、洋画の影響で写実性を強めた新型の日本画も、いわゆる現代美術と呼ぶ中には含まれていないわけです。

そんな日本で犬猿の仲の、わけがわからない新興美術と、わけがわかりきった伝統美術とも、外国へ持って行けば現代作品として平等になります。いさかいもなく同席してマーケットに乗ります。

この元作品は霧のようにかすんだ淡い日本画で、ブランド絵はがきコレクションの中では少数派です。もう少しくっきりした目元だったのを後でぼかしたそうで、対欧米的には興味深いテストケースになるでしょう。

ブランド絵はがき
|12-14|ブランド絵はがき物語||TOP↑
ドイツの美術展やイベント会場で、カードがよく見られます。作品と活字がプリントされた美しい紙カードで、いくつかギャラリー巡りすると何枚も集まります。定番サイズが何種類もあってカード社会といえるほど。こちらもA4判を元にしたカードを何度も作ってきました。

作家ポストカードもよく見かけます。印刷会社のサイズ種類も多く、印刷料も低めです。我がブランド絵はがきもドイツ製で、作品のタテヨコ比や日独の切手代などから、妥当な大型サイズと考えています。そこで、同じ絵はがきを日本で作れないか調べると、意外なことがわかりました。

24年間もデフレ経済が続く日本で、印刷料も価格破壊して安いかと思えば逆で、サイズ選択が限られ高料金です。表裏が同じ紙質のDM印刷が中心で、耐紫外線の語も珍しいし。美術カードや美術絵はがきを楽しむ習慣が、日本にまだないせいなのか。

ブランド絵はがきを日本で作れば、100枚で6000円ほどドイツより高くなる推定で、しかも実際にはサイズが存在せず作れないようです。ドイツで刷って日本へ送るのが、やはり現実的でした。ジクレー出力も同様で、こちらは単価が大きいだけに差額が拡大するから、向こうで作って日本へ送る企画を考えています。
|04-21|ブランド絵はがき物語||TOP↑
一作家の絵はがきを複数作ると、マーケットリサーチが可能です。類似2点でも異種2点でも、同時比較は大いに参考になります。しかし一時的でも、予想と隔たった結果もあります。「まさか、こっちがウケるとは」。

事前に押したのと逆の結果だと、こちらもスベったと思って分析します。相手国の特殊事情か、偶然の客層の不一致か。また、日本の現代美術は近年サブカルが牽引したせいで、向こうの好みが分かれていると想定。

日本の新世代画家の作風は、マンガ風かそうでないかに大別でき、現地ギャラリーが一方に傾斜して歓迎する場合もあります。時々困るのは、日本画が由来の絵までマンガ由来に見られること。生まれ順が逆なのに。

かつて江戸や明治の浮世絵がパリでウケた原因は、描かれた品でした。印象派たちは、画風よりも絵の中の和装や調度品に魅了されました。絵の真価は空白同然のまま年月が過ぎていて、今からでもどこが優れているかを伝授する必要を感じています。

ブランド絵はがき
|03-21|ブランド絵はがき物語||TOP↑
Japan Festival Berlin 2016のブランド絵はがきで、販売数ランキングが出ました。偶然なのか、EU国の今の気分なのか、何となく白系が目立った感じ。どちらかといえば、ダークで重厚な図案が自慢のコレクションですが。

1位2位はしかし想像どおり。他国で製品化済みの図案もあって、実績もあります。3位はおなじみの累計トップ。またシンプルな7位が健闘しました。黒々と気合いの線画ながらタテヨコ比が合わなかったので、編集加工に手間をかけた一枚です。

最近はマーケティング導入など、着手から方法を変えました。突飛だったり微妙な図案は1枚売れると盛り上がって、コレクションの本領を感じさせます。場所で潮目も変わり、ベルリンのギャラリー売上を足すと順位も変わるから、多少はなんちゃってランキングです。

ブランド絵はがき
|02-10|ブランド絵はがき物語||TOP↑
ブランド絵はがき

会場では、絵はがきも好調です。ひとつひとつは、市中で見かける普通の製品ではありません。常識ではこういうふうにはつくらないという、仕掛けが入っている版がけっこうあります。どう展示するかは事前に悩んでいて、最後にストリートふうに決めました。
|01-24|ブランド絵はがき物語||TOP↑
ジャパン・フェスティバル・ベルリンに出すプリントアート(版画)二種、ジクレー版画とブランド絵はがきの編集が全点できあがり、二つの出力会社に送りました。

今回のジクレー版画は商品開発の手法を使った増刷可能なワンメイクで、参加者の皆様と細かい個別打ち合わせを行いました。手描き絵画は撮影で問題があっても編集で直せます。チェック回数もふくらみました。

たとえば淡くかすんだ絵は日本で好まれ権威になっていますが、欧米の目には主張不足ぎみで見過ごされる傾向があります。「これも日本」と淡くかすませながらも、あの手この手で目立つ絵に仕立てます。こざっぱりした清潔感のある作品は、概して不利というのが国際的な相場だから。

作品は小さい差で注視されたりされなかったりするから、現地の反応も編集にフィードバックさせます。日本みたいに具象か抽象か、人物か風景かではなく、まずは物言う作品が支持されます。さらに、買い気を誘う吉凶の分岐点があるのも確かで、そこを的に入れることを考えます。
|01-14|ブランド絵はがき物語||TOP↑
絵はがきも分類はオフセット版画であり、ジクレー版画と同様、立体造形を平面化できます。作って、撮影して、編集してと、三段階の工程で版下ができます。

これは植物と鉱物のコラージュです。植物を直接材料に使う制約は、小サイズにとどまる点と、時間がたつと変色が進む点。そこで原作が完成した時に撮影すれば、当初のライブ状態で永久保存でき、大きく伸ばしての回顧展も可能になります。この例では、原作から時間がたっていますが。

最初に写真スタジオで撮影したら、全くデッドに写ったのでボツに。本来は展示会場で光を当て、向きを見つけて鑑賞するジオラマなのでしょう。幸い入稿締め切りがないから、撮影機材を新調して見え方を探し出すことになりました。

ブランド絵はがき
|01-10|ブランド絵はがき物語||TOP↑
最も推している一枚で、当コレクションの狙いどころを正しく示しています。何かを連想させますが、何にも似ていない。「ほら、あの、あれみたいな」という、「あれ」が存在しない絵です。たとえようがなく、解説不能な造形。

そのため、口だけで説明するのは至難でしょう。「こんな感じ」という手がかりがない。美術史にも類例が特に存在しないと思われ、系譜をたどれないでしょう。言い換えれば、美術に造詣が深い面々の辞書になく、誰も語れない。現代人には対応不能。日本発の謎の商品です。

ブランド絵はがき
|12-23|ブランド絵はがき物語||TOP↑
最も苦心した一枚で、ほどよいピンク色が、いちごジャムのように赤黒くプリントされました。失敗原因に思い当たらず、後続の発注をストップしてドイツで印刷所に問い合わせました。

長く回答はなく、ふと突然発見しました。実物の絵はがきを天地ひっくり返すと、上がひどく暗かったのです。撮影の照度ムラが原因とわかりました。下半分が暗いから、全体が赤黒く見えるという。画面では目立たず、プリントすると目立つ不思議な現象です。

逆さに見るまでわからなかったのは、絵の上部と下部でパーツの密度感が違う点がひとつ。それより大きかったのは、上が明るく下が暗い配色に違和感がない、人の目の生理です。レディースファッションで、トップカラーが明でボトムが暗だと安定し、逆だと不安定に見えるあの原理です。

画像処理でならしながら三度印刷して、ムラを減らして暗く落ちるのを防ぎました。しかし回収前の初版がジャパン・フェスティバル・ベルリンで複数売れたので、一から精密撮影して四度目の正直も考えられます。コラージュ作品なのでジクレーにも好適でしょう。

ブランド絵はがき
|12-12|ブランド絵はがき物語||TOP↑
専門的な話ですが、印刷所の入稿データ仕様で、プロセスカラー限りの場合があります。スポットカラーが使えず、モノクローム写真がスミ(黒)でなく有彩色で出ます。それを演出効果にできることもありますが、元のイメージからはもちろん変わります。ウォームブラックという感じ。

日常生活では黒っぽい色も便宜的に黒と呼びますが、本物の黒は「色」ではないだけに色気が全くなく、非情さを感じさせる場合もあります。たとえばカラー写真集を見た後でモノクロ写真を見ると、一瞬死んだ雰囲気を感じたり、ポツンとそこだけ時間が止まった遠い過去になった気分に。

ブランド絵はがき

初のモノクロ写真で、これは最終チェック時の四色原稿画像なので目につきませんが、プロセスカラーで刷り上がると少し紫色に見えました。非情さが消えて穏和に変わっています。
|12-08|ブランド絵はがき物語||TOP↑
彗星のごとく現れ、天体ショーを開く彗星。その写真を撮るとします。彗星の尾は後になびかず、太陽の反対側に噴出するから、太陽から離れ去る時は前方へ伸びるという。撮影してわかるのは、尾は二種類あって角度がずれていること。斜めから詰まって見える時は、ずれ角が大きく尾は短く。

白いダストテールは広がって目立ち、紫のイオンテールは細く淡く、長時間シャッターでやっとわかるほど。そのかすんだ画像をパソコンソフトで増強すると、紫色が神秘的な迫力ある写真プリントができます。しかし天体写真といえるのかという議論が、以前から天文雑誌にあります。

夕焼けの写真で赤みを強めて印刷しても、作り物ではないかという議論と同じです。現実離れした赤は、カラーフィルム時代もモノクロ用オレンジフィルターで可能でしたが、そんな写真は応募もまれ。しかし色の際限ない後変更は、デジタル時代に一気に平易になりました。

ドキュメントからフィクションへの改変は、絵はがき作品でも使います。多いのが絵画のサインで、小さくても見えるよう編集で取り替えます。またサビが淡いとスクリーンプロセスで消えることもあり、予測的に補うことも。

最近の変速的な絵はがき一枚は形の大アレンジで、飛び出す絵本とは違う立体的な絵なので、カメラレンズでは写せない、サプライズなレイアウトに編集してあります。
|11-28|ブランド絵はがき物語||TOP↑
これは、絵はがき制作中からよい感触がありました。春の香りがいっぱいなのに、よく見ると顔料を散らしただけ。遠目とクローズアップで、違う見え方です。これが日本画の奥義かと感じたのですが、絵はがきなりの演出も入っています。

原画は端が反って持ち上がりぎみで、やや皿状でした。そのため、撮影画像は周囲が少し暗くなっています。それを消さずに利用して翳りを出してみると、クールな春先の季節感になりました。グレーが銀色に感じられて。

映っているのは原稿で、左上より右下が暗い照明ムラも、そのまま利用しています。それよりも最初に気づいたのは、作者は全く別の作風も持っていて、ほとんど似ていないということ。

ブランド絵はがき
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